身体を触る仕事をしていると不思議な感覚に陥ることがあります。
というのも、僕らは触覚をメインとして
感覚を頼りに施術に入るんですが
そこだけに集中された時、
身体を触れて感じるのは
・丸い、四角いなどの“形状”
・温かい、冷たいなどの“温度”
・縮まる、膨らむなどの“動き”
・硬い、柔らかいなどの“質感”
でしかありません。
なんなら、実はそれすらも言葉としては感じていなくて
「ただそういうもん」
を感じている時間が1日の中で長くあります。
そして、何でかわからないけど
「ただそういうもん」に手を当てていると
わずかに“形状”や“温度”が変わったり
縮まる、膨らむという“動き”を繰り返して
硬くなったり、柔らかくなったり“質感”が変わっていく。
リアルタイムで
硬くなってるものが、ふとしたことで柔らかくなったり、
柔らかいものが、ふとしたことで硬くなったりする。
で、気づけばそんなことすら忘れて、
「なんかそんなことを感じていた様な気がする」
と後から思うような不思議な感覚になる時があります。
僕は
名前、性別、年齢、国籍、職業、関係性、評判
などで「相手」を認識してしまいます。
そして、「相手」と判断されたその人は
それぞれ“こうあるべき”があったりして、
中には
“こうあるべきを押し付け”たり
“ないものねだり”したり
“被害者意識”になってる人もいて、
それがいわゆる
“悩み”
になってる人もいて、
時にはそれを話してくれたりして
ふんふんと聞いてて一丁前に意見したりするけど、
施術が始まると、
多くの場合どんどん静かになって行かれて、
(そうじゃない人もいるけど笑)
施術が進むにつれ
「ただそういうもん」の
“形状”“温度”“動き”“質感”
が変わったことを感じる。
その感覚の中にいると、
気づけばその感覚もよくわからなくなり
ただ、“とあるタイミング”で
施術が終わったことだけはわかって、
その時に我に返って
「ただそういうもん」の変化を感じると
大抵の場合、
“温度”は温かく
“動き”は大きく、
“質感”は柔らかくなっている。
「ただそういうもん」
いつもそんな風に思う訳ではないけど、
ふとそんな風に感じる時があって、
そう思ったら、
さっきの悩みも
この世で起きてる色んなトラブルも
一体何なんだろう?
って思ったりしてしまう自分がいるけど、
こんなこと書いてる僕も
「ただそういうもん」
どんな有名人だって、
お金持ちだって、
インフルエンサーだって、
その辺歩いてる人だって
みーんな素を正せば
「ただそういうもん」
そう思うと
「ただそういうもん」が「ただそういうもん」を触って
感じる“感覚”って一体何なんだ?
そもそも“感覚”って何なんだ?
と迷宮入りしていく自分もおりますが笑
全部
「ただそういうもん」
なんか、ふとそんな風に思ったら
ちょっと楽だなと思う自分がいて、
でも、気づけばそんなこと全部忘れて
“悩み”を抱えてる自分もいたりして、
本当この世は不思議で面白いなーと思っていました。
実は朝からキャンセルが出て、
久しぶりに何か徒然書いてみようと思ったら、
徒然過ぎて自分でも訳分からなくなってきたので笑
今日はこんな感じで終わろうと思います。
いつもながら長文乱文読んでいただきありがとうございます。
中壽賀宣行