76年はF1の開催が決定しフォーミュラーカーの情報が多く取り上げられましたが、2座席スポーツカーとツリングカーが混走する伝統の富士1000キロレースには55台が出走する盛況で、クラス毎の順位争いが激化したとても印象に残るレースでした。
今回は排気量毎に3クラスに分かれたTS/GTSの出場車両の紹介をいたします。
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クラス3
排気量1600以上のクラス3は、フェアレディZとRX-3を主体としたロータリー勢が出走。天候の急変やRクラスの状況次第では総合優勝も期待できるクラスです。
ドライバーの敬称略
No. 12 辻本 征一郎/星野 一義 組 フェアレディ280Z
3L・クロスフローヘッド・ドライサンプ仕様 柳田選手の車両でしょうか?
No. 23 久保 浩一/篠原 孝道 組 パシフィックピットロードZ
No. 19 岡本 安弘/寺田 陽次朗 組 サバンナRX-3
マツダスポーツカークラブ(MSCC)からは2台のRX-3が出走。白地に赤・青のチームカラー。(オーバーフェンダーはパテ埋仕上げ)
No. 55 今津 隆行/勝田 守 サバンナRX-3
No.15 前島 宏俊/小田巻 竜太郎 カペラ
耐久レースと日本グランプリに出場する唯一のカペラ(S122A)。SMMCはブルー/オレンジのチームカラー。
クラス2
160cc以下のクラス2はセリカが4台とレビン、レーオーネの各1台の計6台がエントリー。
レオーネは慣熟走行中にコンロッド破損のため出走を見送りとなりました。
No. 65 P.チャウ/L.ローク CHOWINIS CELICA
'75マカオ GP ギアレースに出ていた車両?ハセガワから1/24のプラモデルも発売されたようですね。
クラス1
1300cc以下のクラス1は耐久レースでも毎回熱い戦いとなります。参加車両の半数を占めるこのクラスは完走率が高く、総合でもシングル入賞が出来る強さがあります。B110サニーとKP47スターレットのほかチェリークーペやパブリカの出走も楽しみでした。
No. 84 高橋 健二/早乙女 実 組 バイザーミラー東名サニー
スプリントでも耐久でも必ず上位入賞する東名サニー。黄色をベースに赤・青の東名カラーはサーキットの定番でした。
No. 86 田村 雄二/清野 憲治 組 スターレット
No. 34 松下 晃/坂本 修身 組 GTスペシャルサニー
2台が出走したGTスペシャルサニー。もう一台はNo.41 大塚 光博/和田 孝夫 組
No. 45 千代川 善春/篠崎 博 組 サニー1200
No. 39 藤田 哲/中井 紳一郎 組 マナティースターレット
No. 25 飯塚 忠/斉藤 弘昌 組 オオタレーシングサニー(右側)
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