いつ撮った写真か全く分からなくて保留にしていましたが、やっと判明しましたのでご紹介いたします。

 

日本ストックカー・エキジビションレース

 

'74グランチャンピオンレース第2戦の前座で行われたストックカーレースです。公式プログラムにも載って無く、当日の予選結果表だけに印刷されていました。予定していたジュニアグランチャンピオンレースがエントリー4台、出走2台!と少なく代替えとして行われたエキジビションでした。

 

予選は行なわれず、3Lエンジンを搭載するセドリック/グロリアの中にクラウンが1台。加えて5Lのムスタングが1台の計14台がエントリー。30度バンクのフルコースを10周で行われました。この日は電車とバスを乗り継いで到着したばかりの最終コーナーで観戦いたしました。

 

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篠原孝道氏が先導してローリングスタート。富士のペースカーといえばZが定番でした。

 

 

速そうな車両が後方からのスタートだったのはファンサービスだったのでしょうか?

 

 

ストックカーの車両規定は不明ですが、改造範囲が広くエンジンは何でも搭載可能であったとの情報もありました。フルサイズの車両からヘッドライトを取り外し、ワイドタイヤを覆う叩き出しのフェンダー加工や板状のチンスポイラーからワイルドな印象が伝わります。ドアに描かれた大きなカーナンバーや大き目のロゴ表示もストックカーの特徴でした。

 

 

亀田 賢一 選手 セドリックH.T.  三国SOREX !

 

 

鈴木 富雄 選手 セドリックH.T.

 

 

松本 之孝 選手 グロリアH.T. 東名自動車のステッカーあり

 

 

柳田 春人 選手 グロリアH.T. 「モリスピード」のカタカナ版

(寺西孝利選手に代わり柳田春人選手がドライブ)

 

 

坂谷 誠 選手 ムスタング  サイズも排気音も強烈にアメリカンな印象でした

 

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むつ湾にサーキットが出来るほど大人気だったストックカーレースはオイルショックや運営団体とJAFの関係もあり1973年以降は開催されることは無くなったそうです。レース事態が消滅たことでこの日が富士でのストックカーの最後の観戦となりました。230型セドリックの発売は71年からなので製作後すぐに活躍する場が無くなってしまったクルマはその後どうなったのでしょうか?