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介護コンサルタントの辛口ブログ

介護事業所を運営する上で必要不可欠な情報を、介護保険法に沿って説明するブログです。実地指導に対する情報が豊富です!

前回は、フランチャイズ加盟店を募集する側のメリット について記載しておりました。
加盟店を募集する側がメリットで溢れているのは、ビジネスの観点から考えても当然のことと言えます。

しかし、加盟する側は、加盟店募集側にとってはいち消費者であり、なかなか本質を見据えたデメリットの説明をされていないように思えます。

そこで、今回は、フランチャイズ加盟のメリット・デメリットと共に、
フランチャイズ向きの事業者・不向きの事業者についても踏み込んで書いていこうと思います。

まず、フランチャイズ加盟のメリットは以下のものがあげられます。

①開設準備等、負担を軽減してくれる。(もしくはマルっとやってくれる)
コンセプトが予め定まっている
知名度がある
④必要な帳票類・契約書雛型等の用意がされている
業務フローができあがっている
⑥コミュニティができやすい

次に、デメリットとしては以下のものがあげられます。
A加盟料金が高い
B月々の売り上げに、ロイヤリティが付いて回る
C自費に係る料金設定に自由度がない
D母体の企業がイメージダウンした場合、加盟店もそれに付随する可能性がある
E介護保険法に関する知識が身に付かない可能性がある
F差別化を図りにくい
(G更新に費用がかかる)

つまり、フランチャイズに加入するということは、
初期知識がない方でも決められたレールに乗って、
ある意味お手軽に事業所を開設・運営することが可能なわけなのですが、
高額な支出という大きな問題が半永久的について回るのです。

知り合いの、加盟店募集側のスーパーバイザーは、
「加盟店が、おんぶに抱っこの気分ではとても困る」と仰っていたのですが、
ここまで出来上がったレールを提供すること自体が、おんぶに抱っこの他ではありません。

また、個人的に一番気になるのが、Eの介護保険法に関する知識が身に付かない点です。
一般的には、開設準備時に、ある程度の人員配置基準や運営基準を、
独自で調べながら試行錯誤し、保険者を何往復もしてようやく指定許可が下りるのです。

しかし、この一番困難且つ重要な部分を省略してしまうと、後の運営に響きます。

勿論、加盟店募集側である程度の基礎知識はレクチャーするのでしょうが、
どうも浸透していない傾向にあるようです。

また、Fの差別化を図りにくいといった点も非常に重要です。
加盟店が増えれば増えるほど、のれん名が一つのブランドと化しますので、
居宅営業時に他加盟店との区別がしにくくなるものです。
コンセプトが同じという点も相まって、しまいには、加盟店同士での競争が生まれるでしょう。

更に近隣の加盟店が不手際を起こした場合、自社事業所のイメージを左右します。
フランチャイズ加盟店においては、連帯責任という名のイメージが常について回るのです。



デメリット部分の記載が多くなりましたが、フランチャイズ加盟に向いている事業者もいます。
それは、介護1本を生業にしていない方と外国人経営者です。

意外と多いのが、お泊りデイフランチャイズの外国人経営者です。
ある程度の資金力を持っている外国人経営者であれば、一から介護保険法を読み解くよりも
母体の運営方法をコピーすることが一番スムーズなのは確かです。
(賛否両論あるかとは思いますが、介護業界への参入が非常に多いです)

独自で開設することに割く時間・労力を短縮し、
いち早く運営を始めることを目的にしている事業者にとってはとても有効だと思われます。

反対に、フランチャイズ加盟に向いていない事業者は以下のものになります。
1、介護1本で食べて行きたい方
2、別途、薬局や治療院等を運営している方
3、介護現場経験者

特に、別途で薬局や治療院を運営している事業者は、
開設前からある程度優位性に立てているわけですから、
フランチャイズ加盟という勿体ない事をせずに、
独自のコンセプトで開設を目指して頂きたいです。


最後に、フランチャイズに加盟してノウハウをゲットして後に独自で運営するという考え方も
お勧めしていません。

何故って、理由まではここでは書きませんが、それで成功した事業者を見たことがありませんから。