人生を生き、創る作品 | ぼくを探しに
学生時代~写真の道へ進みはじめた頃に一本の映画が大ヒットしました。

Flashdance





Flashdance Ending Scene Extended


主役を演じる、Jennifer Bealsに憧れダンスをしていた女性は数多く...
そんな時代でした。


その頃、僕の友人がとあるスタジオでカメラマンアシスタントとして
自らもカメラマンになるべく夢を追いかけていましたが、
そのスタジオにパートタイムとして受付や雑用をこなす一人の女の子がいました。

その彼女は、まさにこの映画の主人公の様だったという事を思いだします。

ただし彼女はダンスを習う側ではなく教える立場に居たので、
スタジオの仕事が終われば先生としてスクールでダンスを教えていました。
(その頃は、エアロビクスという呼び方だったかな?)

一方の友人もスタジオのアシスタントというと、
休日は少なく時間は不規則。
しかも徹夜はあたり前の世界で給料は少ないという、
まさに絵に描いたような修業時代。


でも夢を追いかけている姿はカッコよかった。


そんな環境でしたが彼らはとても仲が良く
二人はいつしか意気投合して恋仲に落ち
友人は時間が出来ると、彼女をモデルにダンスをする姿や
日常を良くカメラに収めていました。


良く見せてもらいましたが、活き活きとする表情や視線は
彼らだけが切り取れる写真であって、世界観だな...って思いました。


特に、あるロケハンで撮った写真は今でも忘れられないほど
本当に素晴らしい「作品」に仕上がっていました。



若さ故か...
彼と彼女は別々の道を歩く事になり
しかも、彼女は若くして帰らぬ人に・・・


あれから時は流れて細かなディティールは
すっかり忘れてしまいましたが、僕の頭の中にある
あの「作品」は、今でもこの映画を見る度にフラッシュバックしてきます。



人生で誰でも素晴らしい作品をひとつは創れる...と言います。

自分もそんな作品が毎回創れるよう
常に意識していきたいと、切に思います。