官僚「忖度」で足をすくわれた安倍政権 安保関連法などは評価 平沼赳夫・元経済産業相
毎日新聞 2020年10月5日
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20201002/pol/00m/010/004000c
「自主憲法制定(憲法改正)」「拉致問題解決」など日本が一丸となって取り組まなければならない大きな課題を重視する安倍政権に対しては、大きな期待をし続け、成し遂げてくれたことも多い。中でも、安全保障に関する重要情報の漏えいに重罰を科す「特定秘密保護法」を制定したことや、集団的自衛権の行使を限定的に容認し安全保障関連法を成立させたことは、安倍政権の大きなレガシー(遺産)だ。「自分の国を自分で守る」という“普通の国”への大きな一歩だと評価したい。
しかし、安倍晋三前首相の宿願だった憲法改正や拉致問題解決は、道半ばで終わってしまった。実行する意欲も力もあり、支持率も高く、「安倍1強」といわれる強固な権力を誇ったにもかかわらずだ。これはなぜか。
それは政治主導の下、官僚の使い方の「失敗」があるからではないか。この二つはともに政治生命をかけなければなしえないことだ。しかし、安倍政権は、リーダーシップを強めるあまり、官僚の能力を生かしきれなかったと思える。
8月自殺者 前年比15%増 コロナで経済悪化、失業率とも相関 支援策急務
毎日新聞2020年10月5日 06時00分(最終更新 10月5日 08時14分)
https://mainichi.jp/articles/20201004/k00/00m/040/093000c
新型コロナウイルスの感染拡大により、暮らしへの影響が深まる中で、自殺を防ごうという声が高まっている。警察庁によると8月の自殺者数(暫定値)は昨年同月比で15.7%増え、政府は「自殺リスクが高まる可能性がある」としている。どんな対策があるのか。
「春に始めた飲食店に客が来ない。店を閉じないといけない」。今年7月、大阪市のNPO法人「国際ビフレンダーズ大阪自殺防止センター」に悲痛な声で女性が電話をかけてきた。感染拡大で客足が遠のき、状況は厳しい。「開店までどれだけ苦労をしたか」と、別の仕事に就く気にもなれず疲れ切っていた。7月から新型コロナに絡む相談が増え始め、相談件数は全体で3割ほど増えたという。
「鶴の一声」に霞が関大わらわ ハンコ業者「もう廃業」
朝日新聞 2020年10月5日 7時00分
https://www.asahi.com/articles/ASNB4677GNB4ULZU00G.html?iref=comtop_7_01
ハンコが行政の手続きや文書からなくなろうとしている。菅義偉首相や河野太郎行政改革相の意向を受けて、霞が関の官僚たちは「鶴のひと声があればやるしかない」と口をそろえる。役所の面倒な手続きが簡単になればいいが、課題はいろいろある。
急に決まった印象もある「脱ハンコ」だが、実は既定路線だった。安倍政権で7月に決めた規制改革実施計画に基づき、年内をめどに手続きの見直しを各府省に求めていた。
トヨタの賃金モデルチェンジ 「定昇ゼロ」の衝撃と真意
朝日新聞 2020年10月5日 5時00分
https://www.asahi.com/articles/ASNB36DLFNB2OIPE02Q.html?iref=comtop_7_02
経済インサイド
社員の給料を一律には上げず、評価次第では定昇「ゼロ」もありうる――。トヨタ自動車が毎春の定期昇給の見直しに踏み切った。評価項目の改定も進め、「人間力」が新たに加わる。賃金制度のモデルチェンジに込められたトヨタの狙いを探った。
評価だけで決まる定昇額
アショア代替の洋上案、実現可能性調査へ 米側は懸念
朝日新聞 2020年10月5日 5時00分
https://www.asahi.com/articles/ASNB473MFNB4UTIL00S.html?iref=comtop_7_04
陸上配備型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策として、レーダーなどの構成品を洋上に置く方向で検討が進められていることをめぐり、防衛省が近く、実現可能性の調査を本格的に始めることがわかった。イージス艦などミサイル防衛の装備の製造に携わった経験がある企業を募り、月内に発注する方向だが、こうした外部調査を含めた作業は「普通は数年はかかる」(防衛省関係者)とされる。菅義偉首相は年末までに代替策を示すよう防衛省に指示しているが、省内では間に合うのかどうか不安視する声もあがる。
また、米国側が洋上案自体について、日本側に懸念を伝えていたこともわかった。本来は陸上に置くためのものを洋上に転用するには技術面やコスト増などの課題があるためで、米側は陸上への配備を推す指摘をしていたという。
一時高熱のトランプ氏、5日にも退院見込み 医師団報告
朝日新聞 2020年10月5日 2時01分
https://www.asahi.com/articles/ASNB50HMNNB4UHBI02F.html?iref=comtop_7_05
新型コロナウイルスに感染し入院しているトランプ米大統領(74)について4日、医師団が会見した。症状は引き続き改善しており、「早ければ明日にでも退院してホワイトハウスに戻る」としている。また、トランプ氏がこれまでに2度血中酸素濃度が下がり、少なくとも1度酸素補給を受けていることを明らかにした。
トランプ氏は1日深夜、新型コロナウイルス検査で陽性が判明。翌2日夕方にワシントン近郊のウォルター・リード陸軍病院に入院した。
トランプ氏5日にも退院…主治医「症状は改善が続いている」
読売新聞 2020/10/05 01:19
https://www.yomiuri.co.jp/world/uspresident2020/20201005-OYT1T50042/
【ワシントン=蒔田一彦】新型コロナウイルスに感染して入院中のトランプ米大統領について、主治医のショーン・コンリー氏ら医師団は4日午前の記者会見で、早ければ5日にも退院できるとの見通しを示した。
タイで大麻栽培し「政府公認」と販売、日本人大学院生ら逮捕…組織的に展開か
読売新聞 2020/10/05 09:43
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201005-OYT1T50065/
【バンコク=田原徳容】タイ警察は3日、北部チェンマイで大麻を栽培したなどとして、チェンマイ大学の大学院生、小宮克久容疑者(41)と仲間のタイ人4人を逮捕した。警察は、小宮容疑者がタイ国内だけでなく日本にも発送するなど組織的に大麻ビジネスを展開していたとみて、実態解明を進めている。
日米豪印、6日外相会合 中国けん制、結束確認へ
時事通信 2020年10月05日07時11分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020100400246&g=pol
日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国外相は6日に東京都内で会合を開く。新型コロナウイルス対策での連携を確認し、自由貿易や「法の支配」といった価値観を共有する4カ国の結束をアピール。経済、軍事の両面で存在感を強める中国をけん制する狙いもある。
茂木敏充外相のほか、ポンペオ米国務長官、ペイン豪外相、ジャイシャンカル印外相が出席する予定。日米豪印4カ国外相会合は昨年9月の米ニューヨーク以来で2回目。コロナ流行が世界に広がって以降、初めて日本で開催される閣僚会合となる。
二階派、大挙山口入り くら替え阻止へ「示威行動」―他派と摩擦激化へ・自民
時事通信 2020年10月05日07時09分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020100400256&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
河村建夫元官房長官の会合で気勢を上げる二階俊博自民党幹事長(右端)ら=4日午前、山口県宇部市
自民党の二階俊博幹事長は4日、二階派所属議員19人を引き連れて山口県宇部市に乗り込み、同派会長代行の河村建夫元官房長官(衆院山口3区選出)が開いた会合で気勢を上げた。同区では岸田派座長の林芳正元文部科学相が参院からのくら替え出馬を目指している。二階氏は立候補を阻止するため、幹事長派閥の「力」を誇示した形だ。
会合の名称は「自民党山口県第3選挙区支部総決起大会」。伊吹文明元衆院議長、武田良太総務相ら同派幹部が勢ぞろいした。二階氏は「党の公認は1人だ。全力で河村氏を支える」と強調。林氏の動きについて「売られたけんかだ。政治行動の全てをなげうって、その挑戦を受けて立つ。選挙の戦いもいとわない」と言い切った。
トランプ米大統領にステロイド薬 専属医、回復楽観も疑念残る
時事通信 2020年10月05日07時00分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020100500164&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
4日、米ワシントン近郊の医療センターの外で、車の中から手を振るトランプ大統領(AFP時事)
【ワシントン時事】トランプ米大統領の専属医療チームは4日、新型コロナウイルスの重症患者に処方されるステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」をトランプ氏に投与したと明らかにした。一方、トランプ氏の体調が改善傾向にあるとして、「早ければ5日にも退院できると期待している」と楽観した。入院先の首都ワシントン近郊にある軍医療センターで記者団に語った。
大統領専属医のコンリー氏によると、トランプ氏は2日に高熱を出し、血中酸素濃度が低下したため、酸素吸入を受けた。医療センターに移ったものの、3日に再び酸素濃度が低下した。これまでに治療薬「レムデシビル」が2回投与されたほか、デキサメタゾンが処方された。
トランプ氏病状めぐり混乱 側近発言に「激怒」報道
時事通信 2020年10月04日20時31分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020100400320&g=int
3日、ワシントン近郊の軍医療センター内にある執務室で仕事をするトランプ米大統領=ホワイトハウス提供(ロイター時事)
【ワシントン時事】新型コロナウイルスに感染し入院したトランプ米大統領(74)の病状をめぐり3日、政権側の説明に混乱が生じた。専属医が回復へ楽観的な見通しを示した直後、側近が「次の48時間が重要になる」と厳しい見方を表明。トランプ氏の病状の深刻さを示唆する報道もある中、政権への不信感が強まりそうだ。
首都ワシントン近郊の軍医療センターで行われた記者会見で、専属医はトランプ氏が深刻な状況にはないという見解を強調。これに対しメドウズ大統領首席補佐官は記者団に、「ここ24時間はとても憂慮すべき状況だった」と認めた。米メディアはトランプ氏が2日の入院前にホワイトハウスで酸素吸入を受けたと報じていた。
トランプ氏、健在を誇示 支持者前にサプライズ登場
共同通信 2020/10/5 09:47 (JST)10/5 09:48 (JST)updated
https://this.kiji.is/685587395568092257?c=39546741839462401
【ワシントン共同】新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領は4日、首都ワシントン近郊の入院先ウォルター・リード軍医療センターから車で外出し、敷地の外側に詰め掛けた支持者らの前に現れて車内から手を振った。大統領選を意識し、サプライズ登場のパフォーマンスで強さと健在ぶりを誇示する狙いとみられる。間もなく医療センターに戻った。
沈黙の菅首相…学術会議問題もひと言だけ 会見、説明に消極的
東京新聞 2020年10月5日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/59667
就任以来、会見や記者からの質問に消極的な姿勢が目立つ菅義偉首相
菅義偉首相は、日本学術会議の新会員候補6人の任命見送りに関し、自ら説明する場をほとんどつくらず、沈黙を続けている。今回の問題に限らず、9月16日の菅内閣発足以降、記者の質問を受けることには消極的な姿勢が目立つ。
◆官房長官会見を理由に
◆会見は就任時のみ
<金口木舌>子どもたちが「恩師」思い出すために
琉球新報 2020年10月5日 06:00
https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1202385.html
「人間は善か悪か。思うところを書きなさい」。高校時代、倫理の授業で出された課題に眠気が覚めた。テスト前に教科書を暗記すればいいと踏んでいたが、その授業は毎回真剣に考えなければ答案に何も書けない
▼ソクラテスの「問答法」、中国の公孫竜らの「白馬非馬説」などを教師が実演したため、暗記の必要もなく自然に理解できた。宗教の歴史や哲学に興味を持つきっかけを与えてくれた
▼1966年10月5日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が「教員の地位に関する勧告」を採択した。「指導原則」の項目では、教員に「受け持つ生徒の教育と福祉に責任感」を持つことを要求している
▼「厳しい不断の研究によって得られ、かつ維持される専門的な知識および技能」。責任の前提となる教員が持つべき能力も明記されているが、沖縄はどうか
▼昨年の全国学力テストは県内小学生は7位、中学生も最下位ではあるが全国との差が縮まるなど、教育現場の努力は結実している。ただテスト対策に追われる現場に過剰な負担がかかり、教材研究や授業の創意工夫に十分な時間が保てているか気がかりだ
▼米国の思想家ヘンリー・アダムスは「教師が及ぼす感化は永劫である」という言葉を残した。今日は世界教師デー。子どもたちが大人になっても恩師を思い出すことができるよう、教育の在り方を改めて問うてもいい。