北朝鮮、宣伝放送用の拡声器を3日で撤去…韓国非難記事も削除
東亜日報 June. 25, 2020 08:18,
https://www.donga.com/jp/home/article/all/20200625/2101397/1/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%80%81%E5%AE%A3%E4%BC%9D%E6%94%BE%E9%80%81%E7%94%A8%E3%81%AE%E6%8B%A1%E5%A3%B0%E5%99%A8%E3%82%92%EF%BC%93%E6%97%A5%E3%81%A7%E6%92%A4%E5%8E%BB-%E9%9F%93%E5%9B%BD%E9%9D%9E%E9%9B%A3%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%82%82%E5%89%8A%E9%99%A4
李知訓 easyhoon@donga.com ・ 申圭鎭 newjin@donga.com
北朝鮮が非武装地帯(DMZ)付近に再設置した拡声器の一部を3日で撤去する様子が軍当局に24日、捉えられた。金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長の4日の韓国に対する非難談話後、敵対的な世論形成を主導した北朝鮮の対外宣伝メディアは24日、韓国に対する非難記事約10件を突然削除した。金正恩(キム・ジョンウン)党委員長の韓国への軍事行動計画の保留決定により、韓国への攻勢の動きが一斉に転換されたのだ。
24日、軍消息筋によると、北朝鮮は同日午前から江華(カンファ)、鉄原(チョルウォン)、平和展望台付近に再設置した約10個の拡声器を撤去した。北朝鮮は21日午後から前線で拡声器を組み立て、23日までに約20ヵ所に拡声器を設置したという。特に、黄海道(ファンヘド)の峰火山(ポンファサン)付近に設置された拡声器が迷彩ネットや防水シートと見られるもので覆われ、韓国に向けた放送が迫っているという観測も流れていたが、撤去に踏み切ったのだ。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官も24日、国会法制司法委員会の軍事裁判所業務報告で、「数ヵ所で(撤去を)したので、全て現在確認中」と述べた。
社説 圧倒的戦力の前に小さくなった北朝鮮、生半可になだめるのではなく責任を問うべきだ
東亜日報 June. 25, 2020 08:18,
https://www.donga.com/jp/home/article/all/20200625/2101395/1/%E5%9C%A7%E5%80%92%E7%9A%84%E6%88%A6%E5%8A%9B%E3%81%AE%E5%89%8D%E3%81%AB%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%80%81%E7%94%9F%E5%8D%8A%E5%8F%AF%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A0%E3%82%81%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%8F%E8%B2%AC%E4%BB%BB%E3%82%92%E5%95%8F%E3%81%86%E3%81%B9%E3%81%8D%E3%81%A0
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は23日、党中央軍事委員会の予備会議を開き、韓国への軍事行動計画を保留したと、労働新聞が24日、報じた。金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が4日、脱北者団体の体制批判ビラの散布を非難する談話で韓国に警告してから19日が経った。北朝鮮軍は21日から前線に設置していた拡声器を撤去し、各種宣伝メディアは韓国政府に対する誹謗を中断した。
北朝鮮の態度変化は、米国が戦略爆撃機や原子力空母3隻など核戦略兵器を韓半島周辺に展開したことで出てきた。B-52戦略爆撃機はこの1週間で3度も韓半島付近を飛行した。北朝鮮の韓国に対する攻勢が一つずつ出てくるたびに行われた飛行は、挑発を遮断しようという北朝鮮への強力な警告として作用し、北朝鮮もこれを意識したのだろう。政府が連絡事務所の爆破と与正氏の暴言に対して異例の警告を出し、対応の意向を明らかにしたのも影響を及ぼしたとみられる。
韓米中関係に揺さぶり…沈黙していた金正恩委員長が動いた三つの理由
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/06/25 10:31
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/25/2020062580039.html
李竜洙(イ・ヨンス)記者
中国には援助を要求-支援を受ける見返りに挑発の中断を約束した可能性も
今月4日の金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委員会第1副部長の談話を皮切りに、北朝鮮がこれまで20日間続けてきた「南朝鮮たたき」が24日に突然止まった。沈黙を続けてきた金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長による「保留」の一言で、暴言や脅迫による攻勢がうそのように一気に減ったのだ。専門家は「金正恩・金与正兄妹は緻密なヒット・アンド・アウェー戦術を駆使し、当初の計画だった対内外的目標をほぼ達成した」「ここからさらに一線を越えた場合、得るものよりも失うものの方が大きいと見たのだろう」との見方を示した。
■対南波状攻勢により内部の不満を解消
■中国からは援助を受け、米国からは関心を引き出す
■北朝鮮「一線を越えれば損害」と判断したか
金正恩兄妹が仕掛けた「6月脅迫劇」、狙いは制裁緩和
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/06/25 10:01
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/25/2020062580020.html
李竜洙(イ・ヨンス)記者
北朝鮮の金正恩、前例のない軍事委員会予備会議を招集し軍事行動の保留を突然指示
南北共同連絡事務所爆破後、連日のように「無慈悲な報復」「ビラの雷」などと脅迫し、危機を高めていた北朝鮮が、16日ぶりに公の席に登場した金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長による「保留」の一言で態勢を転換した。最前線の30カ所以上に設置された対南拡声器は全て撤去され、宣伝メディアに掲載されていた対南非難記事は削除された。今月4日に金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委第1副部長の談話により砲門を開いた対南波状攻勢が20日で収まった形だ。韓国政府は「状況を見守りたい」としている。
北朝鮮の国営メディアはこの日、前日に労働党中央軍事委員会予備会議が金正恩氏主催で開催されたことを伝えるニュースの中で「(この会議で)人民軍総参謀部が党中央軍事委員会に提起した対南軍事行動計画を保留した」と報じた。これに先立ち総参謀部報道官は16日▲金剛山・開城工業団地に軍隊を展開▲南北軍事合意に基づき撤収・破壊した民警哨所(GP)の復旧と再武装▲対南ビラ散布支援-などを予告していた。
WTO事務局長選に出馬した兪明希氏「内紛で麻痺した機能、仲裁役担いたい」 産業通商資源部の兪明希・通商交渉本部長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/06/25 15:01
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/25/2020062580139.html
柳井(リュ・ジョン)記者
韓国産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長(53)=写真=が24日、世界貿易機関(WTO)事務局長選に出馬することを正式に宣言した。兪明希氏は同日の記者会見で、「韓国がWTO体制の交易秩序の中で自由貿易を通じて成長したように、これからは我々の経験と能力を発揮してWTOの貿易秩序と国際協調体制を復元・発展させることに責任をもって役割を果たしていかなければならない」と出馬の理由を明らかにした。さらに、「今のWTOは交渉・規範制定・紛争解決など、どの機能も正常に作動していない。1995年に発足して以来、最大の危機に直面している。WTOは現在、米中などの主要国間の対立や、先進国と発展途上国間の対立で停滞している。韓国は加盟国間の対立を仲裁する役割ができるだろう」とも述べた。韓国政府はこの前日の対外経済長官会議で兪明希氏のWTO立候補を議決した。
仁川空港の正規雇用転換問題、火に油を注ぐ青瓦台「受験希望者には大きな機会」
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/06/25 12:01
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/25/2020062580068.html
アン・ジュンヨン記者
青瓦台の黄悳淳(ファン・ドクスン)雇用首席秘書官=写真=は24日、KBSラジオに出演し、仁川国際空港公社が非正規雇用の保安検査員1902人を正規雇用に転換する問題について、「青年の雇用を奪うものではなく、むしろ増やすための努力だ」とし、「(仁川国際空港公社の)受験希望者にはむしろ大きな機会が開かれる」と主張した。
黄首席秘書官は「青年は一生懸命に就職を準備していたところ、自分が行くべきポストに非正規雇用の従業員が押し寄せるのではないかと誤解したようだ」とし、「現在正規雇用に転換しようとしているのは、就職準備中の人たちが志望する正規雇用ポストではなく、既存の保安検査員を正規雇用に転換しようとするものだ」と説明した。通常の新規採用は正規雇用転換による影響を受けないとの趣旨だ。
【コラム】仁川空港が開けたパンドラの箱
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/06/24 21:00
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/24/2020062480262.html
郭来乾(クァク・レゴン)社会政策部記者
仁川国際空港が22日、乗客と手荷物を検査する協力会社の非正規職の保安検査員1900人を請願警察官(公共団体などの長が施設警備を警察に請願し、警察官の職務を行えるようにした人員)に転換し、公社が直接雇用することを決めた。具本煥(ク・ボンファン)仁川空港公社社長は同日、記者会見を開き「多くの困難と葛藤を克服し、労使双方にとって利益となる合意を成し遂げた」として「3年にわたる正規職転換作業の長い行程が完了した」と述べた。
しかし、記者会見場の雰囲気は全く異なっていた。同公社の本社の正規職労組は同日朝「請願警察官の直接雇用推進を即刻中止せよ」とプラカードを持って社長室に押し掛け抗議した。組合員たちの立場から見れば、本社の正規職1400人より多い1900人が一度に会社に入って来ることになるわけだ。転換対象となった保安検査員数百人もこの日、記者会見場を訪れ「雇用の安全を担保せよ」と社長に抗議した。正規職に転換する場合は原則として公開採用を経なければならないが、この過程で脱落者が出ないようにしてほしいというわけだ。むしろ摩擦の種が生まれたようだった。
会社の外も騒々しかった。会社員と就活生らが集まるインターネットのコミュニティーでは、1900人が一度に本社の正規職に転換されることについて「こんなことなら、頑張って勉強して本社の正規職として入社する必要はない」との批判があふれている。
仁川空港の非正規職の正規職への転換問題は2017年5月、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が就任直後に同空港を訪れた時から始まった。当時、文大統領は「任期中に『公共部門の非正規職ゼロ』時代を開きたい」と述べていた。当時のチョン・イルヨン仁川空港社長は「空港ファミリー1万人を全員正規職に転換する」と応じた。協力会社の非正規職職員たちは歓喜したが、本社の実務陣と職員たちは驚がくした。職員1400人の会社に正規職1万人が生まれるようなものだからだ。
その後、誰を直接雇用し、誰を子会社で雇用するかをめぐり、労使間でうんざりするような綱引きが続いた。正規職への転換の最終期限は3年後の今月30日と決まった。2か月前には、1万人のほとんどを子会社の正規職として採用することで意見がほぼまとまった。しかし突然、期限を数日後に控え、保安検査員1900人の直接雇用が決まった。現政権の非正規職対策の象徴である仁川空港の非正規職の正規職転換が「形だけの正規職」に終わったという非難を浴びないようにした、という指摘が聞こえてきた。
空港の請願警察官は公社所属の職員となるため、人件費を公社が直接負担しなければならない。これまで優良公企業だった仁川空港は、海外旅行客の急減によって新型コロナの直撃弾を受けた。今年は3200億ウォン(約283億円)の赤字を計上する見通しだ。赤字になるのは17年ぶりのことだ。公企業が傾けば、国民に負担がのしかかる可能性がある。文大統領が公企業10か所を訪問していたら、10か所全てで仁川空港のような状況が起きていたかもしれない。大統領が訪れたのが仁川空港だけで幸いだったと思う。
北朝鮮で内部引き締めショー…平壌まで3カ月間食糧供給が途切れ、市民の怒り爆発直前
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/06/25 11:29
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/25/2020062580062.html
キム・ミョンソン記者
北朝鮮が対北朝鮮制裁と新型コロナウイルスの長期化による影響で平壌市民に3カ月以上にもわたり配給を行えず、一部大都市で餓死者が出るなど最悪の経済難に直面していることが24日までに分かった。
北朝鮮内部で「第2の苦難の行軍」という言葉が聞かれる中、一部住民は「核をつくって制裁を受けなければならないのか」という不満を口にしているとされる。専門家は北朝鮮が韓国に対する挑発に出た背景には「平壌のエリート層」の民心まで揺らぐほどの経済難で内部の動揺が高まり、状況悪化の責任を韓国に転嫁するためだと分析した。北朝鮮消息筋は同日、「黄海道から供給されていた首都米(平壌市に供給される食糧)の在庫が減少したほか、今年初めに中国との貿易が中断し、4月から平壌市民に3カ月間配給を行えない状況だ」と指摘した。
また、平壌では6月初めから新型コロナウイルスが再び拡散し、市場が閉鎖され、住民の移動が規制されているという。食料価格が高騰する兆しを見せると、北朝鮮当局は食料価格を値上げした場合、食料を没収するといった強硬な価格統制措置を取っているとされる。
北朝鮮と中国の貿易に詳しい筋は「北朝鮮当局が食糧輸入を最優先し、貿易会社に食糧輸入を積極的に奨励している」と指摘した。北朝鮮当局はこれまで政権を支える党、政府、軍の核心階層が集まる平壌市を特別管理してきた。「平壌共和国」と呼ばれるほどだ。消息筋は「平壌での配給まで途絶えると、住民の間では『核のせいで制裁を受けている』とする不満が爆発し、金正恩(キム・ジョンウン)の政策に対する不信の声まで出ている」と話した。
金正恩が6月7日、労働党の中核組織である政治局会議で「平壌市民の生活保障のための当面する問題」を話し合ったのは異例のことで、平壌の経済難を反映しているとみられている。幹部出身脱北者のAさんは「金正日(キム・ジョンイル)は苦難の行軍の時期に平壌市民と軍隊さえあれば体制を守れると考え、平壌に特別供給を行った。金正恩は平壌の民心まで失うのではないかと焦っているのではないか」と分析した。
地方の状況は平壌よりもさらに深刻だ。金正恩氏が5月1日に開所式に出席した順川リン肥料工場も現在は稼働をストップし、労働者の給料も払えない状況だという。対北朝鮮消息筋は「平壌はもちろん、清津、咸興をはじめとする一部都市で餓死する人が出始めた」と指摘した。
北朝鮮は4月15日の完成を目標にしていた元山-葛麻海岸観光建設事業も外貨と資材の不足で一時中断しているという。専門家は対北朝鮮制裁が2017年に大幅に強化され、2年間にわたって北朝鮮経済が低迷したが、さらに昨年のアフリカ豚熱、今年の新型コロナウイルスが重なり、苦難の行軍に匹敵する経済危機が起きていると分析した。
大手格付け会社フィッチ傘下のフィッチ・ソリューションズは先月発表した報告書で、北朝鮮の経済成長率が制裁とコロナの影響でマイナス6%を記録すると予想した。これは「苦難の行軍」の時期に当たる1997年(マイナス6.5%)以降で最悪の数字だ。韓国貿易協会と中国税関などによると、北朝鮮の対中輸出規模は制裁前の2016年の26億ドルから制裁が本格化した19年には2億ドルへと大幅に減少した。
特に新型コロナウイルス流行以降、今年1-5月の対中貿易はほぼゼロに近いとされる。国策シンクタンク関係者は「経済活動に必要な必需物資の輸入が途絶えるなど北朝鮮経済がまひする危機に陥っている」と述べた。現在の事態が長期化した場合、早ければ年内にも北朝鮮が保有する外貨が枯渇し、通貨危機が起きるとの見方もある。統一研究院のチョ・ハンボム上級研究委員は「最悪の経済難のせいで北朝鮮住民の不満が苦難の行軍当時の水準まで高まった。今回の韓国への挑発は経済悪化の責任を外部に転嫁する一方、中国と韓国から大規模支援を引き出すための脅迫目的だ」との見方を示した。
[ニュース分析]暴走続けた北朝鮮が軍事行動計画を保留した理由とは?
ハンギョレ新聞 2020-06-25 06:58 修正:2020-06-25 09:54
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/37047.html
イ・ジェフン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.k)
北朝鮮、24日に韓国に向けた拡声器を撤去
対韓国ビラ散布を見合わせる見込み
チョン・セギュン首相、ビラ散布の現場点検で応える
統一部長官の辞任・対北朝鮮ビラへの厳正な対処も影響
ボルトン前補佐官の回顧録で、文大統領の真剣さが明らかに
北朝鮮、軍事対立が経済への集中妨げると判断した可能性も
北朝鮮の官営メディア「労働新聞」が24日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党中央軍事委員長兼国務委員長が「朝鮮人民軍総参謀部が提起した対南(対韓国)軍事行動計画を保留した」と1面トップで報じた。北朝鮮は21日から非武装地帯約30カ所に設置を始めた韓国向け拡声器施設も撤去した。北朝鮮が公言してきた「憤った人民の過去最大規模の無差別ビラ散布闘争」は、当分は実行されないものと見られる。対北朝鮮ビラを問題視したキム・ヨジョン朝鮮労働党中央委員会第1副部長の4日の談話以降、危機へと突き進んでいた緊張した南北関係は一旦“息抜き”に入る見通しだ。
28年目にして初めて「平和の少女像」なき水曜集会
ハンギョレ新聞 2020-06-25 09:40 修正:2020-06-25 12:48
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/37049.html
カン・ジェグ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
「分裂をあおってもこの場所を守る」
保守団体が集会場所を先取りすると
雨の中、約10メートル離れた場所で150人が集結
「慰安婦被害者の方々の名誉と人権を」叫び
梅雨に入った24日昼、雨具を着けた市民たちが「第1445回日本軍性奴隷制問題の解決に向けた定期水曜集会」(水曜集会)に参加するために集まった。しかし「平和の少女像」のない場所だった。「正義記憶連帯」(正義連)が28年間水曜集会を続けてきたソウル鍾路区(チョンノグ)の旧在韓日本大使館前に、保守団体が集会届出を先に行なって場所を取っていたためだ。
水曜集会の場所は少女像から約10メートル離れた場所だった。1992年、日本軍「慰安婦」被害者である金学順(キム・ハクスン)さんが初めて被害を証言したのを機に始まった水曜集会が場所を移して開かれたのは、今回が初めて。すでに保守団体の「自由連帯」は7月中旬まで「平和の少女像」前での集会を届け出、優先権を得ている。
韓国 けさのニュース(6月25日)
聯合ニュース 2020.06.25 10:00
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200625000700882?section=society-culture/index
◇西アフリカのベナン沖で韓国人5人拉致 安否不明
西アフリカのベナン沖で韓国人船員5人らが乗っていた漁船(994トン)が何者かの攻撃を受け、拉致されたことが24日(現地時間)、分かった。アフリカ駐在の外交筋が聯合ニュースに対し、「韓国人5人が拉致された」と明らかにした。現地メディアによると、ベナン南部のコトヌー港から約111キロ離れた海上でマグロ漁をしていた漁船が武装グループの攻撃を受けた。拉致された韓国人船員らの安否は確認されていない。
◇韓米国防相が共同発表文 北朝鮮に米朝声明・南北軍事合意の順守要求
韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官と米国のエスパー国防長官は25日にテレビ会議を行い、朝鮮戦争勃発から70年を迎えたことに関連して共同発表文を出した。この中で両氏は苦労して成し遂げた朝鮮半島の平和を守ろうという確固たる意思を韓米国防当局は堅持しているとした上で、北朝鮮に対し、2018年のシンガポールでの米朝首脳会談で署名した共同声明と、同年9月の南北首脳会談の際に締結した南北軍事合意を順守するよう要求した。また「国連安全保障理事会の決議に従い、北朝鮮の完全な非核化を追求する現在の外交的努力を今後も支援していく」との考えを明らかにした。
◇集団感染の連鎖続く ロシア船舶・同好会の集まりでも
新型コロナウイルスの集団感染が拡大を続けている。クラブ、物流センター、教会、訪問販売会社、卓球場、療養施設などを経て外国の貨物船、同好会の集まりにまで広がっている状況だ。先月初めにソウルの繁華街・梨泰院のクラブで発生した集団感染を皮切りに、集団感染はここ2カ月間絶えることなく続いた。中央防疫対策本部によると、直近2週間(10~24日)に発生した新規感染者634人のうち49.8%にあたる316人が集団感染によるものだった。
◇IMF 韓国の20年成長率をマイナス2.1%に引き下げ
国際通貨基金(IMF)は24日改定した世界経済見通しで、今年の韓国の経済成長率をマイナス2.1%と、4月時点から0.9ポイント引き下げた。海外主要国の1~3月期の成長率が不振で、4~6月期にはさらに深刻な景気萎縮が起こる可能性があるなど、グローバルな経済状況が悪化したことによるもの。ただ、韓国の経済成長率見通しの引き下げ幅は、世界の経済成長率の引き下げ幅(1.9ポイント)の約半分だった。
◇北朝鮮「韓国の行動次第」 軍事行動保留に続き南北関係改善に含み
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が韓国に対する軍事行動計画を保留したことで、強硬だった対韓攻勢の雰囲気にも明確な変化がみられた。金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長が24日の談話で韓国の鄭景斗・国防部長官の発言を非難した上で、「南朝鮮(韓国)当局の今後の態度と行動次第で北南(南北)関係の展望を占うことができる」と言及した点が注目される。韓国側の出方によっては、最悪の状況に向かって突き進んでいた南北関係を反転させることも可能だとの含みを持たせたものと受け止められるためだ。
韓国主要紙の朝刊ヘッドライン(6月25日)
聯合ニュース 2020.06.25 08:10
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200625000100882?section=society-culture/index
<朝鮮日報>金正恩兄妹の「6月脅迫劇」 狙いは制裁緩和
<東亜日報>70年ぶりに戻った戦死者…生き残っても戻れない国軍捕虜
<中央日報>金正恩・与正の硬軟戦術 韓国を手なずける兄弟
<ハンギョレ>北「軍事行動」ストップ…一息ついた朝鮮半島
<京郷新聞>放置された労働二極化 「乙対乙の死闘」触発
<毎日経済>米ローンスター 韓国政府に9500億ウォンで訴訟取り下げ提案
<韓国経済>融資も支援も終わり…袋小路に追い込まれた飲食業
【コラム】やっと興した大韓民国なのに…
中央日報日本語版 6/25(木) 11:05配信
https://japanese.joins.com/JArticle/267428
チョン・ジェホン/国際外交安保エディター
韓半島(朝鮮半島)に再び暗雲が垂れ込めた。米朝非核化交渉が事実上破綻し、北朝鮮が韓国に対する挑発の度合いを強めている。金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委員会第1副部長は最近、文在寅(ムン・ジェイン)大統領を「恥じ知らず」「図々しい」などと露骨に非難して「信義を裏切ったことに対して大きな代償を支払うことになる」と警告した。北朝鮮は開城(ケソン)南北共同連絡事務所を爆破したことに続き、非武装地帯(DMZ)北側地域に兵力を投じて対南拡声器を再び設置し、ビラ(対南ビラ)を散布しようとする。
これは南北首脳が合意した板門店(パンムンジョム)宣言(2018年4月27日)や9・19軍事合意(2018年9月19日)を正面から違反するものだ。国連制裁と新型コロナウイルス(新型肺炎)事態で迷走する北朝鮮経済に対する責任を韓国と米国に被せようとする狙いも見える。外部との葛藤を高めて北朝鮮内部を結集させようという計算だ。文大統領はこれに対して「忍耐して米朝と対話で難局を克服しなければならない」と注文した。北朝鮮が核を伝家の宝刀のように振り回して韓国を脅迫しているのに大統領の処方は「忍耐」だ。韓半島(朝鮮半島)の現実を冷遇したまま、しん気楼のような南北協力にしつこくこだわる姿だ。
韓米はなぜ「日本」を登場させたのか…いつもと違う6・25共同発表文
中央日報日本語版 6/25(木) 7:15配信
https://japanese.joins.com/JArticle/267405
韓米軍当局が韓国戦争(朝鮮戦争)70周年を迎えて発表した共同発表文で、韓日米の多国間安保協力を強調した。韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了の有無が依然として霧の中でさまよっている状況で、韓日間の協力を引き出そうとする米側の立場が反映されたものと分析される。
25日、韓米軍当局は共同発表文を通じて「韓国戦争勃発70周年を共に記念しようと思う」とし「鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官とマーク・エスパー米国防長官が韓米日および多国間安保協力を通じて、北東アジアの平和と安保を維持するための韓米領域内戦略のシナジー創出を持続的に模索していく」と明らかにした。「両長官がルールを基盤とした国際秩序、そして航行と飛行の自由を含めた国際ルールと規範遵守の重要性を確認した」という部分でだ。