【BREAK TIME GIRLS】
 60年代ポップスがベース。曲順にメリハリをつけて徐々にヒートアップ。ばってん少女隊「ありがとーと」のcoverは素晴らしい完成度だった。ゴッド姉ちゃん(和製リズム&ブルースの女王は言いすぎだけど)いるねえ。それと関西人らしく、レパートリーは両曲調揃ってる。初期のaikoじゃないけど、関西ブルースポップスみたいのレパートリーに加えたら、ますます動員増えるよ。『小さな丸い好日』『桜の木の下』収録曲みたいなブルージィな曲。








▲これは私の単なる趣味

【ukka】
 「それは月曜日の9時のように」も「リンドバーグ」も封印してのぞんだukkaは、プライドを賭けて、<永遠の今>を魅せてくれた。おまけに昨秋のスタプラフェスでcoverした「無敵のビーナス」に取って替え、ばってん少女隊の現在のキラーソング「さがしもの」をcover。ご本家・えびちゅうの<永遠の今>のお株を奪う最高のパフォーマンスだった。新曲「Overnight Rainbow」をやらなかったのは疑問が残ったが、「ラブパレード」を選曲したのは予想通り(メンバーこの曲大好きだから絶対演ると思ってた(笑))。一言付け加えるなら、ukkaは切り札中の切り札バラード最高傑作「カノープス」をまだ隠しているということだ。
 それにしても、今日のukkaは新チームへの移行以来、レベルアップが目覚ましい。なんと劇的な楽曲パフォーマンスだったことだろう。<ゆうこは>の加速度的な成長はおろか、評価の高いかの埼玉公演以来、さらに福岡公演に向けて、猛特訓しているように映った。
 最新ターボを搭載した<永遠の今>ukkaのプライドを観た思い。こういう感動的なパフォーマンスを魅せてくれるなら、おそらく<ホップ・ステップ・ジャンプ>ツアーの残りの関東公演は立錐の余地もなくなるだろうから、荷物はロッカーに入れてね!、と言いたくもなる。
 <どんでん返しのukka>というよりも、もはやukka=<永遠の今>。ukka PRIDEを観た! 2019年5月24日のライブスタイルダンジョン優勝を雄々しくのりこえる劇的なステージングだった。


【ばってん少女隊】
 ばってん少女隊が「OiSa」から始めたのは、間違いなくukkaへのリスペクト故だろう。この日MVが500万回再生を突破したこの曲は<和製(HAKATA) Lady Soul>の基本路線を決定づけた傑作と言っていい。ukkaの魂をこめたステージに対して、ばってん少女隊は均整の取れた美しいフォーメーションダンスで対抗したと言える。

 「Dancer in the night」を選曲してきたのも予想通り。バラードを選曲出来なかったukka(ただしソウル・ミュージック「スーパーガール★センセーション」はしっかりと選曲)に対して、ばってん少女隊は「わたし、恋始めたってよ!」は選曲しなかったが、マイナーのコンテンポラリーソウル・ミュージックこの曲「Dancer in the night」を選曲したのはさすがだった(この曲も絶対演ると思ってたけどね(笑))。しかも、最新のPARKGOLFリミックスで披露する念の入りよう。この曲と「無敵のビーナス」のパフォーマンスを観ていて、表現の仕方を少しずつ深化させているのが伝わってきた。

 キラーソングであることは私も重々承知しているが、この対バンに限ってオーラスは本当に「おっしょい!」で良かったのかどうかは疑問の余地が残る。それと、ukkaが「Overnight Rainbow」を選曲しなかったように、ばってん少女隊も(季節にこだわりすぎ?)ソウル・ミュージックの傑作「ヒナタベル」を選曲しなかった。「和・華・蘭」はDaoko(w/GuruConect)との対バンに取っておいたのはもったいない。

 とはいえ、ばってん少女隊がすべて異なるタイプの曲をラインナップし、ダンス・ミュージックをベースとしながら、華麗なパフォーマンスを魅せてくれたのは素晴らしかった。

 そろそろ、わた恋、YOIMIYA以来のフックの効いた重厚なソウル・ミュージック、いきますか!



【総評】

2時間に凝縮されたが素晴らしいライブだった。このライブを起点にして、それぞれのグループが楽曲・選曲・パフォーマンスをさらに見直し磨き上げてゆくのではないか。

 一つのターニング・ポイントとなったスリーマンLIVEとなった!

次は東京で3時間のLIVEやってみない?