4月9日──今、君は21歳を迎えたね、誕生日おめでとう★

 

 3月31日「The Journey Begins Tour 2024 Spring ~HOP・STEP・JUMP!!~」埼玉公演をもって君たち新生ukkaは、ホップ・ステップ・ジャンプの「ホップ」の段階を完成させました。

 続いて、2nd Single「Overnight Rainbow」追加リリース記念イベントとして、
4月6日には東京・光が丘にて
「春の大感謝祭~友だち100人できるかな、入学式編~」と、
4月7日には神奈川・橋本にて
「春の大感謝祭~ukka9周年×テイチク90周年『サン”9″フェスティバル』feat.こぶしまる編~」とを

大成功させましたね。


 次はホップ・ステップ・ジャンプの「ステップ」の段階に突入する今月末の福岡公演に向けて、その直前──5日後に迫った4月14日の「ばってん少女隊2024 春が来てureshiinoツアー 〜さがしものがみつかるZepp(ばしょ)〜」大阪・Zepp Namba「1部」公演でのばってん少女隊と君たちukkaとの初の対バンライブが焦点ですね。

 ukkaに欠けていてばってん少女隊が持っているもの、ばってん少女隊に欠けていてukkaが持っているもの。この対バンを通して、きっと君たちはそのことに気づき、よりレベルアップしてくれることでしょう。会場に行くのがとても楽しみです。

 この只中で君は新生ukkaの三代目(J Soul Brothersではありません)歌姫として、不眠不休のスケジュールにもめげず、きっと粉骨砕身、奮闘し抜いてくれることでしょう。きっと頑張り屋さんの君だからこそ。

(「スタコミュ」での君の配信「リナイトジャパン」や、今週の対バン前日13日の深夜MBSラジオ<ガチャ15>=ヤンヤンガールズ15期卒業式)。




 ふと振り返るなら、デビューし立ての時に君が歌姫にふさわしいとは思ってもみませんでした。それがいつから次は君の番だね、と思ったのだろう?



 ──2021年11月23日、どうしても抜けられない仕事があった僕は、君たち結城りなちゃんと葵るりちゃんの初ステージ「ukka New Style LIVE2021 WHEEL of FORTUNE」(舞浜アンフィシアター)を直接観られず配信で観るしかありませんでした。その時はチームパフォーマンスの状態も気負いすぎてバラバラにみえたし、申し訳ありませんが君たちにそんなに期待していた訳でもありませんでした。何よりも新加入が発表されて(3か月弱!)、(当時の運営方針とも相まって)まだまともに歌割りのパートさえもらえていなかった方針に疑問すら感じていました。当時のukkaが満身創痍で絶体絶命のピンチの中、むしろ新メンバー加入を物質的基礎とした新編成への突入は、絶好のチャンスでした。にもかかわらず、まるで出来上がって完成された組織の外側から新メンバーを参入させる(付け足して数合わせする)かのような硬直したムード。あれだけ公開オーディションを鳴り物入りで喧伝してきたのに、スタートダッシュに完ぺきに失敗していることは火を見るよりも明らかでした。


 それから半月後の4月2日、君たちukkaは6人新体制となって初のツアー『ukka New Style LIVE TOUR2022「MORE!×3」』に打って出ました。忘れもしない10曲目、君・結城りなちゃんと葵るりちゃんの二人だけで披露した「WINGS」です。これは素晴らしかった。技術以上に気持ちがこもっていましたね。当日、調べてみたら僕は以下こういう主旨のことを記していました


「お客さんや先輩にどう観られているか?に縛られず、この曲は私たちの事が歌われた・私たちだけの歌だ、と思い歌うとき、<りなるり>はとても良い声、良い表情になってる。そんな時、お客さんも楽しそうにしてみえるはず。歌やダンスで1番大事なのは、技術じゃないの、<心>なの、<感情>。これがクリア出来れば、そこから一歩進んで、楽曲の世界観、客席に伝えたい歌唱をより深みをもって目指してゆけるはず。

 今のukkaにとって1番大切なのは、互いの信頼感。りなるりが萎縮しちゃうような雰囲気ではダメ。りなるりはそれぞれ良いところがたくさんある。最初は歌とダンスのイロハすらなかった先輩たちも通ってきた道のはず。1番肝心なのは、信頼して上げること。無我夢中でそれだけの努力をしているのだから。


 結城りな:元々チャーミングだが短くしてキュートに。歌とダンスに感情を込めるのが秀でている。表現力は豊かな方。

 葵るり:タレントとして美人になる容姿。後半、客席に顔を向けて、生き生きし始めた。意外にクールな曲の方が巧み。得意なパートで才能を発揮するという点では桜井美里にすごくよく似てる。
この曲は私について歌った私の歌だ!と思って情感を込めて歌い踊れば、見違えるように成長する素質がある。人生はロックだよ!……オレは人生はBLUESだけど(笑)。」



 半月で成長してきた君たちを見て僕は嬉しかった。そして、5月5日、「ukka New Style LIVE TOUR 2022 An encore Show 「No cap?」」でメジャーデビュー決定を発表しましたね。
 それ以降、君たちは徐々にレベルアップしてきました。これはひょっとしてひょっとするかもと感じるようになりました。葵るりちゃんはたびたび病欠していたのは心配だったけれど、秋口から少し吹っ切れた様子が頼もしかった。のちに雑誌のインタビューを読んで合点がいったものです。根拠のない自信のなさを感じるチームの雰囲気はやっぱり一つの不幸だと思うのです。けれども、この経験があったからこそ、君たち<りなるり>はスタプラ研究生から昇格した<ゆうこは>をすぐにチームに溶け込ませてくれましたね。それは同時にきっと君たちの人徳なのでしょう。
 そして、3年ぶりに君たちが

オリジナル曲全(44)曲を披露する

ワンマンライブ「ALLOUT SECOND」が開催されました。この日のことも決して忘れてませんよ。11月3日(木・祝)、その日仕事があった僕は、ちょうど中盤に差し掛かる手前で会場に駆けつけられました。この場で僕は君・結城りなちゃんが安定感抜群で歌うのに息を呑みました。君は、いつしかパワフル一辺倒の歌唱になってきてやや粗雑(荒削り)にもなっていたukkaの中で、バランス良く歌いこなすようになっていました。たぶん君もご存じかと思いますが、この日初めて君をukkaの新センターにすべきだと推薦しました。たしかに君はこの時点で、絶世の美女でも・ぜんぶをもってゆく歌姫の歌唱レベルでもありませんでした、けれども身体能力の高いダンスは元より音程もピッチも的確となった君の歌はukkaの大きな武器となる、と思いました。デビュー曲『アフタヌーン・グラフィティ』冒頭の歌唱はまさにそれ、この時点での「結城りな」の持ち味を見抜いたインペリアルレコードとレコーディングスタッフはさすがだと思います(この年4月に発表された「AM0805の交差点」でも君が冒頭の歌唱を任されていましたが、音源を比べるなら、君の成長は歴然としています)。たしかにステージキャリアが豊富なのは大切です、しかし今の私立恵比寿中学やばってん少女隊を見るまでもなく、(人気は別として)加入時期以上に大切なのは才能のきらめきと努力と運なのです。そもそも初めてステージを観るオーディエンスは、眼前にするパフォーマンスですべてを見極めるからです。そう考えるなら、この時点で、ukkaのバランサー(声質・歌・ダンスの絶対的な安定感、ルックスや人気を仮りに度外視しても、チームのパフォーマンスが大崩れしないようにバランスがとれるパフォーマンスが出来るばってん少女隊の希山愛ちゃんのようなメンバー)に飛躍した君・結城りなちゃんがパフォーマンスの核となるべきだ、と確信したのです。この日初めて試したロック調の巻き舌ボーカルさえ出てきたのには、思い切ったことが出来るんだな、とビックリしました。たしか、ukkaかばってん少女隊だったか、僕が曲調がロックなのにまったくロックらしく聴こえない、という主旨のことをどこかで記したような気がします。けれど、本来アイドルは型にとらわれてあまりロックな歌い方には踏みこまないものです、あらかじめ線引きしてしまう、このことも僕は承知していましたので、まぁロックな歌い方はしないだろうなと決め込んでいました。けれども、一歩踏み込んで、君はアイドルの固定観念すらひっくり返しました。私できるもん!と言わんばかりに(笑)。後日、ukkaのボイトレの大友さんが<りなちゃんは歌唱について熟考していて、個性的なやり方を試してくる>という主旨のお話しを聞いて、なるほどと思いました。一度決めたことはやり通す人なんだな、と僕は思いました。その結果、ukkaのメンバー全員で試み完成させたのが現在の「ティーンスピリット」と「Rising dream」ですよね。桜エビ~ず時代にも少し挑戦したことがあると思いますが、楽曲の完成度が雲泥の差です。君が試みた副産物として、ポップパンクやストレートなロックンロールも産まれ、ukkaのレパートリーに幅が広がりましたね。

 話を戻すと、「ALLOUT SECOND」の客席で、えっ?!まさか?とばかりに、この時点での君の成長に僕は目を見張ったものです。

 さらに! あらためて調べてみると、僕はこの日の夜、以下のように記していました。



 「この日の最高潮は文句なしに『アフタヌーン・グラフィティ』。
Whoa, whoa(葵)
図書室と夕暮れが合図だ(川瀬)
Whoa, whoa(芹澤)
ここで落ち合うと決めてた(結城)
 ここの歌唱は完ぺき。
 かつて桜エビ~ず⇒ukkaの曲が無数のアイドルファンの心を鷲掴みにした根拠は、軽快なサウンドの中に聴衆の気持ちを揺さぶる叙情性があったから。この日のこの曲のこのパートでは、聴衆にまるで<語りかける>ような叙情性が滲み溢れている。いつしか黄昏の中に<秘密>の約束がついに果たされていくかのような憂いがある。ふたりの歌はこの憂いをしっかりと表現している。そのことでモノクロと天然色が交じり合い、キラキラと光を放つ。
 ukkaの良い時は、まるで綿あめを手のひらに乗せるかのやうに、メロディに自然にふわっと歌声が乗る。さらに、それぞれの個性ある歌声が互いを信じ合い、チームとして機能する。その時、あたたかく優しく絶妙なハーモニィを奏でる。それはやがてまた同時にその楽曲の最後の最後の場面でついに感動の波動が有無を言わせず聴衆の胸を打つ! これが誰にも負けない真のukkaの持ち味。
 本来の<ukkaドラマティック・ポップス>の秘密は、軽快な中に心を揺さぶる叙情性があることだ。その結果、一瞬のステージで心を鷲掴みにし、オーディエンスの記憶に残る劇的なステージが生まれる。
 NPP2023とukkaMDST2023の成功の鍵はコレ以外ない!」

 
「〜坂道シリーズの日向坂46も当初そうであったように、<私立恵比寿中学の研究生的存在>として出発した桜エビ~ずもまた、エビ中のファンからは叩かれ・誰も期待してくれない屈辱感を飛躍のバネに変えてきた。
 振り返れば、二三年前、対バンやスタダアイドルフェスで完敗すればするほど誰の真似でもない、私たちのライブ・私たちだけのセットリスト・私たちだけのミュージックを合言葉にたゆまぬ努力を積み重ねてきた。『エビ中に研究生はいらない!』『エビ中には関わるな!』『エビ中のライブの曲目が減るのはフジイとお前らのせいだ!』などと、時には先入観と偏見丸出しで当て擦られたことすらあった。
 こうして彼女たちは何度も悔し涙に明け暮れても、-もういいやこれ以上は無理だわ、などとは-決して諦めなかった。フザケルナ!絶対今に見返してやる!(イマニミテイロ)という尖った感情も、いつしかみんなの期待に応えられるようなステージがしたい!という強い気持ちに変わっていった。
 こうしたメンバーの万感の思いを象徴するのが、2018年12ヶ月連続新曲発表の突破口を切り拓いた代表作(本来は揚げ曲などではなく、まるでアカペラのように深遠なボーカルが響き渡る)ミドルテンポのロッカバラード『リンドバーグ』なのである。」

 「それは断崖絶壁から這い上がり、自分たちの《弱点》を見事に《絶対的世界観》として転倒しえた、桜エビ~ずの磨きに磨き抜いてきたステージの賜物に他ならない。要するに、桜エビ~ずのステージは常に他のグループとの《勝負》が問われてきたのであり、たった一瞬のステージでオーディエンスの心を撃ち抜かない限り、〈生き残る余地〉などあり得なかったからなのだ。こうして、2018年6月を決定的区切りとして桜エビ~ずは、観るものをしてミュージシャンばりの、劇的な楽曲・劇的なパフォーマンス・劇的なステージこれらを三位一体とした〈ドラマティック・ポップス〉を完成させたのだ。だから、桜エビ~ずは揚げ曲ばかりの定番アイドルソングを揃えて、既成のアイドルと同化しようとはしない。まさに桜エビ~ず=ukkaにしかなし得ないステージに今日も磨きをかけるのだ。


(2019年12月29日付け拙稿

 『ukka(旧桜エビ~ず)★〈octave 2019〉で切り拓いた画期的地平!』より)



 ここから一月半が経った12月21日(水)、君たちはメジャーデビュー後初のワンマンライブ「ukka X’mas LIVE PARTY 2022」(@1000CLUB)を開催しました。仕事が終わって急いで駆けつけたのですが、ちゃんと間に合いました。横浜西口から程なく到着する素敵なライブハウスでしたね。ここでもっと、やれば良いのに(笑)。

 オリジナル全曲披露ライブも経て、メジャーデビューした君たちukkaは、デビュー後初のワンマンにして年末最後のライブをリラックスして楽しんでいましたが、パフォーマンスも一体感に満ち溢れていましたね。とても清々しかった。この場で「コズミック・フロート」のBGMが紹介された時にも、ukkaの新境地とも呼ぶべき新たな重低音のサウンドと完成度の高さに期待に胸ふくらませたものでした。その結果、2023年度アイドル楽曲大賞2位をかっさらったのは当然ですね。

 ここで僕は、君がukkaのパフォーマンスの核となってきた姿をあらためて目の当たりにしました。「ALLOUT SECOND」で自信をつけた君はこの時点での安定感の高い正確な歌唱でukkaのハーモニィを形作ってくれました。「ALLOUT SECOND」で初めて試した巻き舌ロック調の歌い方が板についてきたのも楽しかったですね。たしか、芹澤もあちゃんとユニットを組んで、ももいろクローバーZの「きみゆき」をcoverしたんでしたっけ。

 それと同時に、葵るりちゃんもすごく自信をつけてみえました。苦しかったはずの全曲の歌とダンスを習得した果てに、揺るぎないukkaのメンバーとしての自覚を獲得したように僕の目には映りました。衣装を身に着けてステージに起った彼女は、頭のてっぺんから脚のつま先まで美しい体幹がひときわ目を魅きます。華やいだ曲以上に切ない曲では彼女の憂いある歌とダンスは絶品です。それはきっと2014年の小学四年生の時からスカウトされ(一学年下で早生まれの芹澤もあちゃんは2015年同じく小四にスカウトされ)幼くして芸能活動を始めた彼女がいつしかアイドルになりたいと思いここまでやってきた揺れ動く気持ちや煩悶とした葛藤・戸惑いが哀愁を帯びさせるのでしょう。ただし、彼女は自分の持ち味や魅力が(生田絵梨花さんのように)<憂い>や<妖艶さ>である事を未だに気づいていないというか・隠したがっている節があって(笑)たいへん勿体ないのですが。



 ここまで振り返ってきて、僕が言いたいのは二点。

 一つは、ukkaのチーム状態が最も厳しい時に、君・結城りなちゃんと葵るりちゃんがukkaに入って頑張ってきてくれたことに感謝の気持ちを捧げたいです。先輩たちに追いついてゆくのが荷が重くなったり、孤独を感じた事も当初多かった事でしょう。でも、君たちは最終的に、みんなに認めさせるために頑張ってきてくれましたね。そのおかげで先輩たちもやがてまた同時に一皮むけて成長することが出来、ここまでukkaは解散せずに済みました。希山愛ちゃん式に言うならば、君たちはukkaの光になってくれました。君たちのねばり強い頑張りそのものが新メンバーを迎えるにあたってのukkaの財産になりました。来年のukka10周年に向けて君たちukkaの現状は未だ余談を許しませんが、1st Album『青春小節〜音楽紀行〜』と2nd Single『Overnight Rainbow』に収録された3曲、表題曲、「透明」「マーマレード・フレイバー」は七人新体制でのukka巻き返しのゴールデン・マスターピースとなりました。アイドルポップスの歴史に刻まれることでしょう! この中心にはつねに君・結城りなちゃんと葵るりちゃんがいます。今や押しも押されもせぬukkaの主力メンバーとして頑張ってくれて本当にありがとう★

 <ukkaドラマティック・ポップス>の伝統を<継承し・のりこえ・発展させる>ために根底からチームを牽引せよ!


 もう一つは、本年2024年1月21日をもって七人新体制となった君たちukkaの新三代目歌姫は、結城りなちゃん!、君以外にはいません。あらためてこの決意をもって最先頭で奮闘してほしい。

 去年までのように君がバランサーとして芹澤もあちゃんとのダブルエースにとどまる限り、ukkaは終わります。安定感抜群の君から、一瞬で聴衆を虜(とりこ)に出来る歌姫として自覚し・自分を磨き抜いていってほしい。おそらく!、今年の年末から来年末にかけて若菜こはるちゃんが去年まで君が務めてきたバランサーへと成長するでしょう。君と若菜こはるちゃんのダブル歌姫体制が確立すると僕は推断します。宮沢友ちゃんも芹澤もあちゃんとのダブルエースか、葵るりちゃんとのダブルビジュアル担当へと矢継ぎ早に成長するに違いありません。それもこれも、君たち<りなるり>が研究生から昇格してくれた即戦力の新メンバー<ゆうこは>(<りるみゆ><えまゆな>に匹敵する<ゆうこは>)を、共にたたかってゆく年少の<同志>として、即座にチームに溶け込ませてくれている成果です。

 今のukkaはチームワーク抜群となり七色の個性に溢れています。ukkaはもう過去に戻ることはありません、未来を切り拓くべく<ステップ><ジャンプ>してゆきます。

 晴れて高校もご卒業された(瀬田さくらちゃんを猛追する、ukkaのキューティーハニー)新エース・芹澤もあちゃんがおり、歌とダンスでukkaを土台から支えてくれる頼れる歴戦のダブルリーダー・村星りじゅちゃん・茜空ちゃんがいます。しなやかで妖艶なダンスと包み込むような懐深い歌唱で君たちにトスしてくれる不動の<セッター>茜空ちゃん。(春乃きいなちゃんのように)リズム感抜群の歌唱とダンスで絶妙なアクセントをつけてくれる攻撃も防衛も出来る<ミッドフィルダー>村星りじゅちゃん。コンビネーション抜群のukkaが誇れる不抜の司令塔二人。さらには、<ukkaの切り札>ビジュアル担当でありながら、かまってちゃんの仮面を被り(笑)つつも、実はクールな曲目やミドルテンポの曲では陰陽の陰や妖艶さや憂いを巧みに魅せてくれる葵るりちゃんがいます。そして、ukkaの顔になるに違いない・パフォーマンスに思い切りの良い宮沢友ちゃん、次世代歌姫候補としてしなやかで深みあるパフォーマンス・特に歌唱では音程・ピッチ抜群の音感豊かな若菜こはるちゃんがいます。そして、君・結城りなちゃんが歌唱とダンスを牽引する新歌姫としてチームを牽引してくれることでしょう。率直に言います! 今のukkaは歴代最高のチームであり、今がチャンスです。真の<ukkaドラマティック・ポップス>を確立・深化させる絶好の好機です。

 君たちukkaが本気になってステージで勝負に出るなら、そして運が味方する時が来れば、必ずもっと大きなステージに起てます。それには<今ここで>怠りなく準備を進めてゆかなければなりません。いつでも準備万端に!

 だからこそ、時に君・結城りなちゃんに僕は厳しい事を言う(記す)事もあるかもしれません。それは君が才能を秘めているからであり、ukkaにもっと大きな舞台に起ってほしいからです。何ひとつ見返りはいりません。Bluesを踏み台にして、<ジャンプ>してください。これから君たちのステージを大勢のお客さんが胸高鳴らせて待っています。

 これまでのバランサーとしてなら安定感抜群の歌唱それで事足りた、君はここまで人一倍努力し一流のアイドルの座をつかみ取った、けれども、誰もが認める新歌姫としては、一瞬でお客さんの胸に響き渡る歌唱が問われます。それは空ちゃんやりじゅちゃん、いわんや歴代歌姫を担ってきた水映(水春)さんや川瀬あやめさんの模倣をする必要もありません。結城りなちゃん! (上田理子ちゃんのように)聴き手の感情を静かに揺さぶることの出来る<君だけの歌>がみんな聴きたいのです。そして、ここまで努力してみんなに認められた君なら、きっと新歌姫として成長してくれることでしょう。稔るほど頭を垂れる稲穂かな。


 ひとこと具体的に言うなら、君の安定感抜群の歌唱は洋楽的な単語で切る歌い方です。それは君の絶対的な優位性でもあり、また同時に弱点でもあります。なぜなら、日本語を母語としたポップスやロックは日本語の特性上、語句・呼吸(歌唱)法・歌いまわしのすべてにおいて、音節(小節)を一つの区切りとして歌わなければならないからです。そのために歌謡界歴代の歌手・ポップスターは苦労してきました。最近紹介した桑田佳祐に加えて、関西ブルース出身でポップスターとなったaikoは桑田佳祐と同じく(歌詞の語尾の)母音を強調しつつ韻を踏み・おまけに驚異的なロングブレスでかつて天下を取りました。これに対して、あいみょんは小節の一番最後だけ語尾を切る低音シャウト。同じく、(「オフコース」時代からハイトーンの小田和正、矢沢永吉や)現存最高の歌姫・中島みゆきは曲調にふまえた完ぺきな表現力で歌詞の語尾を朗々と歌い上げます。さらにはベストアルバムとツアーが間近に控えた宇多田ヒカルは小節の語尾をファルセットや艶のある歌いまわしや妖艶なブレスで憂いを帶びさせ、聴き手の琴線に触れる感動をもたらせます。おそらくヒッキーは日本のポップス最高峰の<レコーディング歌手>でしょう。そして、桑田佳祐と(藤圭子の娘)宇多田ヒカルは歌唱の足場を実は歌謡曲(とりわけ、流れるような母音のさばき方と、小節と小節間のタメのある間のとり方、さらには伝家の宝刀・低音シャウト)に置いています。聴き手に有無を言わせず音楽的感動の衝撃波をもたらすのはこのためです。良く耳を傾けて下さい。この二人を軸に今名前を上げたミュージャンとシンガーソングライターは必ずさり気なく単語の母音、特に小節の語尾にアクセントを置いて伸ばします。歌詞を単語で歌わず(単語で歌わざるをえない曲はスタッカートで歌ったり、アルファベットで韻を踏むように)小節全体で歌います。小節の最後の語尾と声質に違いがあるだけです。これらを自分だけの歌い方でナチュラルにやってのける──これがミリオンセラーに輝く歌手の秘訣です。

 結城りなちゃん! 一言伝えた次から、君が真の歌姫としての歌唱にチャレンジされたのは感動的でした。そう! これからは先輩にも遠慮することなくステージの自分のパートではチャキチャキせずおおらかに大きく構えて歌って良いんですよ。

 


 結城りなちゃん! あらためて

21歳の誕生日おめでとう! 今のukkaは小手先ではなく堂々とパフォーマンスし、勝ちにゆけます。もう二度と一時的に低迷したukkaに戻ることはないでしょう。ukkaは地下を匍匐前進することをやめて、今こそ地上の星となる時です。弱気の最大の敵は己のみです。己に克て! そして本気で大きなステージに起て!

 結城りなちゃん! ukkaの新歌姫として、そして学業も、最幸に稔(みの)り溢れる1年に★


 

今、ukkaをめぐる情勢が流動しているので、他のメンバーに比しても、メッセージが長くなりすぎました(笑)。

14日のばってん少女隊との初めての夢の対バン。両グループが最高の勝負をすることを期待しています。この日は時間がないので一部公演だけしか観られませんが、会場に行くのが楽しみです。まったくの私見ですが、ukkaとばってん少女隊の対バンは僕にとって、ずっと待望してきた夢の饗演なのでね。楽屋ではお互いのグループとも気を使わず(笑)、和気あいあいとして、だがステージでは伝説として刻まれるような(言いすぎか?!)最高の他流試合をしてください。「ヤンヤンガールズ15期卒業式」の後、充分に睡眠は取れないかも知れませんがお体に気をつけてがんばってね★ 







【4・14 ばってん少女隊とukka初の対バン、私ならこうするセットリスト】


<ukka>

WINGS
ねぇ、ローファー。(⇒新体制初披露時に余りにも出来が良かった)
透明

スーパーガール★センセーション
カノープス
無敵のビーナス
キラキラ

Rising dream
Overnight Rainbow
コズミック・フロート
マーマレード・フレイバー



<ばってん少女隊>

御祭sawagi

わたし、恋始めたってよ!

でんでらりゅーば!


FORCES
和・華・蘭

恋、いちばんめ

OiSa (2021 ver.)


ヒナタベル
さがしもの

ureshiino

虹ノ湊