▲2月3日Netflix先行公開(Blu-rayは別カット)

 生年月日2002年2月2日の君は今━━二十ニ歳を迎えた。

 2023年に引き続いてdigital single「ヒナタベル」とc/w「でんでらりゅーば!」のリリースイベントを大々的に展開している君たちは、ちょうど明日2月3日に神奈川のららぽーと横浜で、すぐ地元福岡にとんぼ返りする明後日2月4日には「TEAM SHACHI × ばってん少女隊 合同特典会」を開催しようとしている。

 有線とTikTokでフリーライブ動画・手遊び振り付け動画が拡散されている「でんでらりゅーば!」は、アイドル楽曲大賞アルバム部門で1位に輝いた『九祭』収録の、「和・華・蘭」を手掛けたDaoko&GuruConnectが再びタッグを組んだ力作だ。長崎にもゆかりの深い「でんでらりゅうば」をモチーフに、骨太で奥行きのあるJungleビートをベースに・メンバーの声をサンプリングしたファンタジックなサウンドで、『遠野物語』の妖しさをも湛えた「ちょっと、こわカワ」な中毒性の深い作品となった。奇しくも、戦後日本の真実を描き、すでに<名作>の誉れ高い、劇場用アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』のロングランと軌を一にして!



 そして、昨年12月17日の年末公演のタイトル『ばってん少女隊年末公演〜今宵はヒナタのジングルベル〜』にもなった「ヒナタベル」は、これぞばってん少女隊の最高傑作だ! クリスマスのジングルベルや祭囃子を想起させる民族音楽調クラブミュージックとラテンとフィラデルフィア・ソウルおよびテクノ・ビートを幾重にも絡み合わせた九州・宮崎県イメージのこの「ヒナタベル」は、じっくりと音楽を聴かせつつ・胸躍らせ・美しさで目を釘付けにさせる、ばってん少女隊の新境地を見事、切り拓いた傑作だ。この曲の美しい旋律と、胸に迫りくるラテンのビート。ばってん少女隊にしかなしえない、ばっしょー(Batten)で踊れる(Dance)音楽(Music)の到達点に違いない。これぞポップス★
 こうしたリリースイベントをテコに、来たる2月23日のライブと今春のZeppツアーをステップとして、君たちばってん少女隊は9周年ライブに向けて集約しようとしている。君たちばってん少女隊がアルバム『九祭(CUE-SAI)』で到達した<ネオ・ジャパネスク>=<HAKATA マツリGroove!>をさらにさらに磨き抜き、全世界の人たちのハートを射止めるために。

ヒナタベル(でんでらりゅーば!)リリースイベント

2月3日(土)13:00START
【会場】ららぽーと横浜
【内容】ミニライブ&特典会


2月4日(日)12:00-18:00(予定)
TEAM SHACHI × ばってん少女隊
合同特典会
会場:福岡・CAITAC SQUARE GARDEN

2月10日(土)13:00START
【会場】キャナルシティ博多 サンプラザステージ
【内容】ミニライブ&特典会


2月11日(日)
【内容】オンラインサイン会


【柳美舞ちゃんソロライブ&ばっしょー単独公演】

2月23日(金祝)
福岡・DRUM LOGOS

<第1部>
柳美舞 1st Solo Live〜first singing voice〜
open 14:00 / start 14:30

<第2部>
ばってん少女隊〜今宵は2月のコンコン集会〜
open 18:00 / start 18:30

<第2部オープニングアクト>
スターダスト福岡所属
EBiDAN FUKUOKA / 内山田彩音、花岡穂果

【ばってん少女隊Zeppツアー】

3月28日(木)
福岡・Zepp Fukuoka

4月6日(土)
愛知・Zepp Nagoya

4月14日(日)
大阪・Zepp Namba

4月21日(日)
東京・Zepp Haneda(TOKYO)

 

【ばってん少女隊9周年記念ライブ】

6月23日(日)
福岡・福岡市民会館 大ホール


 この只中で、今、君は断然輝いている。SHOWROOM配信でみせる多趣味でマニアな顔も、真面目に活動について語る君も、思わず舞い揚がっちゃってXにポストする食い道楽で至福な面持ちの君も、打って変わってステージでみせる余りにも多彩な表情も、弾ける君も、透明感に溢れる君も、僕は大好きだ。つねにファンサービスを第一に考え続ける君は、そのためにはまず自分が楽しむことをモットーに、地に足をつけた素敵なアイドルへと脱皮した。そんな君に尊敬と感謝の念を込め、君の誕生日を心から祝福させてほしい💜🐼🎮


 希山愛さん、上田理子さん、春乃きいなさんと共に君は昨年の12月13日にX個人アカウントを開設した。直接には12月17日の公演の告知を兼ねていたように思うが、なんともはや、君は食からゲームまで意気揚々とポストしちゃうようになった。メンバー同士でポスト仕合っちゃう時は時にコントで、しかも!(笑)君があの上田さんと(笑)さり気なく夫婦漫才風な(笑)ポストし合っちゃう様子は僕たちを驚かせた。しかも君は一番大事なグループのリリイベや春ツアーに向けたポストにかんして全く手抜かりがない。内容と形式はソフトクリーム型(うず巻き型)で頭をまわす必要があるが、君は自然とそれが身についている。どうやら、君が本来苦手とするXでこそ本領を発揮したことは君にとっても嬉しい誤算だったに違いない。そもそも、君がライブや配信で心がけてきたのは、<ふぁん>の前で壁を作らず・ことさらに飾らず、あるがままの「瀬田さくら」を見せることだった。私は美少女の雛形じゃない!とばかりに、マニアックな趣味も臆せず出していった。今度はどんなことをしたらみなさんが喜んでくれるだろう──ファンサービスをこよなく楽しむ君はとっても魅力的です。


 それを証拠に、いったんステージに起った時の君のパフォーマンスは、いよいよ燦然と輝くようになった。
 元々、安室奈美恵さんは私にとってのアイドルと語る君の、歌とダンスの多彩さ、目眩く幻惑の表情はずば抜けている。
 時にキュートな声で可愛らしくパフォーマンスするかと思えば、時にミステリアスに、さらに次の瞬間には深みのある低音でクールにして妖艶に舞う。君は曲調に合わせてカメレオンのように表情を変える。表情に合わせて声質も変幻自在だ。このことから、君はオーディエンスとの適切な距離感を愉しむことに活路を見いだしたようにみえる。もう君はステージ上でのエースという立ち位置から身を翻さなくなった。今の君は5人を信頼して、澄みきった気持ちでパフォーマンスしている。今の君はときめき、きらめいている。そんな君たちばってん少女隊は今いちばん輝いている。
 まさに来るべき未来を先取りしたアルバム『九祭』発表をターニングポイントとして、君たちはばってん少女隊<和製(HAKATA)レディ・ソウル>と呼ぶべき基本路線を進化させた。
 バンドセットとDJミックスライブに挑戦した「ばってん音楽の日」公演、ダブルDJでこの日限りのスペシャルアレンジで音楽性を広げた「今宵はヒナタのジングルベル」公演で切り拓いた地平を武器に、「次のライブではどんなことが出来るか楽しみだよね」(上田理子さん)と希望に燃える、本2024年は君たちばってん少女隊のさらなる飛躍の年となるだろう! 



「彼の心はまったく澄みきっていた。彼は対象が焦点に入ってくるのを待ち受けているカメラのようであった。壁は細心な十月の落日に黄色く光り、窓は冷たい季節の色に染まったさざなみの立つ鏡である。その窓の一つから、だれかがこちらを見つめている。目だけを除いて、全身が黙りこくっていた。だが、彼の目は知っていた。それはランドルフの窓であった。目くるめくばかりの夕映えも、しだいにガラスから流れ去り、あたりはたそがれてくる。だがそこでは、雪が舞っているように見える、はふり落ちる雪が雪の目を、雪の髪を、象(かたど)る━━顔が美しい蛾のようにふるえ、微笑んだ。キラキラと銀色に輝きながら、その女は彼に向かって手招きをした、彼は行かねばならないことを知っていた━━恐れず、ためらわず、彼はただ庭の端でちょっと立ちどまっただけだった。彼はふとそこで、何か置き忘れてきたように足をとめ、茜色の消えた垂れ下がりつつある青さを、後に残してきた少年の姿を、もう一度振り返って見るのだった。」

(トルーマン・カポーティ著『遠い声 遠い部屋』河野一郎訳、新潮文庫276頁)


「意識はどこまでも鮮明だった。彼は対象にうまく焦点が合ってくれるのを待ち受けるカメラのようだった。十月の太陽が几帳面に沈んでいく中で壁は黄色に染まり、窓は冷ややかな季節の色を映す波打つ鏡と化していた。そんなガラスのひとつの奥から誰かが彼を見ていた。一対の目だけを除いて、彼の身体はすっかり感覚を失っていた。目は知っていた。それはランドルフの部屋の窓だ。目もくらむ夕日はガラスから徐々に身を引き、ガラスは暗さを増し、まるでそこに雪が降っているように見えた。雪片は雪の眼を、髪をかたち作った。ひとつの顔が白い美しい蛾のように細かく震え、微笑んだ。彼女はきらきらと銀色に輝きながら、彼を手招きしていた。彼にはわかっていた。自分が行かなくてはならないことが。怯えることなく、臆することなく。彼は庭の端で少し歩を止めただけだった。何かを忘れてきたみたいに、彼は立ち止まって後ろを振り向き、華やぎを欠いた降りゆく暮色を、自分が背後に残してきたその少年の姿を目にした。
(トルーマン・カポーティ著『遠い声、遠い部屋』村上春樹訳、新潮社初版発行2023年7月30日 275頁)



 はちゃめちゃで、キュートで、クール、でもアイドルばってん少女隊と隊員(ファン)をこよなく愛する君は、美少女アイドルであれと諭されてきた青春をしばし振り返り、今まさに《自由に満ちた本物のアイドル》としての自我を獲得し・新たな道を切り拓いてきた。
 このことにふまえて、今、君は──自分のささやかな胸の内・メンバーそれぞれの揺れる感情、さまざまなファンの心境──こうしたそれぞれのひとに思いを馳せ・互いに共有し合う事で君は「自由」の真の意味をつかみ取ったかのように映っているよ。
 私はあえて自分を偽りたくない、私は私らしいアイドルになりたい。人にはそれぞれの喜びや哀しみや不安や悔しさや幸せの形があるんじゃないか!、と君は覚ったのじゃないだろうか? これこそが君が思い描いた愛のカタチ。
 それこそがエースの宿命であり、やっぱり瀬田💜の真骨頂だ。
 少し荷が重い時でも、君は持ち前の透明感と、多彩な表情と麗しさ、そしてお茶目に、君はアイドルとして歌い踊る!  
 
 いつも君らしい素敵なファンサービスをありがとう💜🐼 だからこそ、心から祝福させてほしい。
 君はつねにあるがまに! 
 Lady Soulは君だ❗ そしてばってん少女隊の、君がエースだ❗


 












.