『ばってん少女隊、秋の緊急入隊式!!』

■9月2日(土)愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO
<第1部>
ばっしょー入門(ワンマン公演)open 12:30 / start 13:15
<第2部>
ばってんxMAYSON's PARTY(対バン公演)open 16:45 / start 17:30



■9月3日(日)東京・WWW X
<第1部>
ばってん × TEAM SHACHI(対バン公演)open 13:15 / start 14:00
<第2部>
ばっしょー入門(ワンマン公演)open 17:45 / start 18:30


■9月10日(日) 大阪・UMEDA CLUB QUATTRO

<第1部>
ばってん × AMEFURASSHI(対バン公演)
GUEST:AMEFURASSHI
open 13:15 / start 14:00
<第2部>
ばっしょー入門(ワンマン公演)
open 17:45 / start 18:30




 この2日間の、4人のばってん少女隊のステージが目に焼きついて離れない。事前にメンバーは配信で、私たちは4人で力の限りを尽くします、と言っていたが、それどころか今このステージで4人にしかなし得ないベストを魅せてくれた。


calling now! 声を上げて
change the world! 時に倒れても
私たちのフォースで 
何度も乗り越えてゆけるよ

starting now! 闇を裂いて
change the world! それぞれの色で
calling now! 声を上げて
change the world! 時に倒れても
私たちのフォースで
次の一歩踏み出せるから

(2nd album 『BDM』収録ラストナンバー『FORCES』)


 断っておくが、6人のステージより凄かった、と言うつもりはない。それは比較対象ですらない。ただただ、ばってん少女隊の牙城は鉄壁だった。
 4人はおそらく2023年のすべてを集約するだろう(9月10日より初のFC先行申込が始まる)年末公演へ向けて、「音楽の日」ライブ以後のばってん少女隊の成長を魅せてくれた。会場に結集したファンも心から呼応した。感動が止まなかった。

 バンドサウンドをベースとしたBatten・Dance・Musicに原点回帰しつつ、むしろ聴衆の<想定の遥かナナメ上>をゆく多彩な楽曲で・他ならぬ私たちにしかなし得ぬ・我が道を歩み始めたばってん少女隊。
 8周年ライブと音楽の日ライブはこうした挑戦のほんの序章に過ぎなかったことを、まざまざと示してくれたのが秋の緊急入隊式<最初の2日間>なのだった。つまり4人は、休演した2人の思いも引き受けて、不断に挑戦し続ける事で・いつまでも変わらない<成熟の和製(HAKATA) Lady Soul・ばってん少女隊>を魅せてくれたのだな、と思った。10月29日の「スタプラアイドルフェスティバル」でお披露目する新曲も含めて、次はどんなサウンド、どんな世界観、どんなパフォーマンスを打ち出そうとしているのか。まったくの私見だが、ばってん少女隊はアイドルのサザンオールスターズを目指そうとし始めている事に心から驚いた。そんなばってん少女隊の意志を目の当たりにした〘<秋の緊急入隊式>最初の2日間〙だった。

《2日間4公演で選曲された、4theアルバム『九祭』以前のナンバー一覧》
ころりん HAPPY FANTASY 
MEGRRY GO ROUND
おっしょい!
夢のスコール
無敵のビーナス
ジャン!ジャン!ジャン!
びびび美少女
Happy
ますとばい!
Number Shot
スウィンギタイ
乙女ノ手札
ばってん少女。

 8周年記念ライブと真夏の音楽の日ライブ連続シリーズ&城島高原松隈ケンタフェスで、「まだ披露してない曲なんてありましたっけ?」とうそぶいた上田理子さんと、隣りでニヤリとした希山愛さんだったが、期待に違わず夢のスコールとHappyが抜き打ちで披露された。
 4人とか6人とかの解釈を軽やかに一蹴する、<今ここ>に起ついつも通り成長するばってん少女隊を魅せてくれた。条件が変わったから大変だった、心が折れそうになった──少なくともステージ上で、そんな弱音は一切、吐かなかった。それは休演した2人にも失礼に当たるだろう。私たち6人は絶対に負けない!、4人からはそんな誇りと、内側から静かに湧き上がる情熱を感じた。2日間4公演のセットリストはまるで2人の思い、2人の悔しさも、引き受けた物語のようだった。若すぎた苦々しい過去の面影はもうなかった。すごく嬉しかった、そして感動をもらった。
 この2日間、ばってん少女隊は音楽とパフォーマンスで聴衆と対話した。中でも、盟友MAYSON's PARTYとのツーマンは、和気あいあいと火花を散らしあう、画期をなすライブとなった。TEAM SHACHIとのツーマンも今回はがっぷり四つに組み、見どころが盛りだくさんだった。特にTEAM SHACHI単独のセットリストも、ばってん少女隊単独のセットリストも、ただに盛り上がりに跼蹐することなく、それぞれのグループの特色と<今>を浮き彫りにさせ素晴らしかった。モノマネ初代女王も誕生した瞬間には会場全体で「ばってん少女隊ぃー、どぅー!」のコール・アンド・レスポンスの応酬となった。
 次のAMEFURASSHIとの対バンもきっと面白い事になるだろう!

 年末のTOKYO DOME CITY HALL公演に向けて、ばってん少女隊に死角なし。どんな状況に立たされたとしても、ばってん少女隊は彩り豊かになってきたキャンバスに夢を描き続けるだろう。

 そして……「演歌の花道」のナレーションに、風変わりなボイスパーカッションが入った、雅な<曲振り>が、いつまでも心に焼きついて離れない。
 さらに……「私たちはばってん少女隊どぅー(Do it)!」も。












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