誕生から今に至る鮮やかな軌跡を描いたばかりか新旧レパートリーに磨きに磨きをかけた、7月8日の「ばってん少女隊8周年記念ライブ」を経て今、君は誕生日を迎えた。誕生日おめでとう💛🍋 ささやかな感謝の気持ちを僕は君に贈りたい。


 今、ばってん少女隊オフィシャルファンクラブ「秘密基地X」を7月11日に開設した君たちは、フランス・パリ(ノールヴィルパント展示会会場)で行われた世界最大の日本文化博覧会「第22回 JAPAN EXPO Paris 2023」に7月14日〜7月16日の3日間に渡って出演した。

 和の要素をふんだんに盛り込んだ君たちのステージに、日本文化を愛するフランス🇫🇷の人たちは拍手喝采し、大きな反響を巻き起こした。最終日には自然発生的にアンコールの声すら湧き起こり、You Tubeで閲覧できる『御祭sawagi』のMVにはコメントが書き込まれるなどSNS上で話題が広がった。日本から現地に馳せ参じた隊員(ファンの愛称)の皆さんは、Twitterで画像や動画を拡散し、現地の空気感がリアルに伝わってきた。それに呼応してTwitterでのコメントが賑わい、7月11日に満を持して発足した公式ファンクラブ秘密基地X」(ヒミツキチばってん)の全国都道府県・海外の書き込み「各支部通信室」や、現地から君たちが挨拶してくれたり雰囲気を紹介してくれた動画「映像資料室」も活況を呈した。こうして君たちは従来アイドルフェスに出演し足掛かりをつくる発想から転換し、ロックフェスや地元九州の音楽フェスや海外フェスに参画して、ジャンルにとらわれず新たなファンの裾野を広げようとする戦術がいよいよ功を奏しつつある。君たちは国境をこえて一つになるステージを生み出そうとしている!


 




 

 




 

 

 だが、君たちはここで一段落せず、追撃の手をゆるめない。


 まずは、7月28日にデジタル配信する日本の童謡「肥後手毬唄」をモチーフとしたロマンティックなラブソングにして和製テクノ・ディスコミュージック「あんたがたどこさ〜甘口しょうゆ仕立て〜」と「BAIKA」。
 このリリースイベントを7月22日の地元・福岡を皮切りに、岐阜県の桃配運動公園で行われる「SEKIGAHARA IDOL WARS 2023 -関ケ原唄姫合戦-」の7月23日出演をはさんで、8月6日の東京特典会まで、華々しく実現しようとしている。

 

 さらに、その翌週からは「BATTEN 音楽の日〜隊員と作るリクエストライブ〜」と題した(現体制初となる)一部バンドセットでもパフォーマンスを披露する公演を、8月11日には福岡・Zepp Fukuoka8月20日には東京・Zepp DiverCityで開催しようとしている。

 同時に、音楽の日Zepp Fukuoka公演の翌日8月12日には、六本木ヒルズアリーナの特設ステージであるSUMMER STATION LIVE アリーナにて、「新世界 メタバースTV presents アイドル “ウタ”バースFES 2023」にも出演。さらにお盆休みである8月15日には、Zepp Shinjuku(TOKYO) にて、IDOLATER・Appare!・CANDY TUNE・高嶺のなでしこ・FRUITS ZIPPER・fishbowl・@onefiveとステージを共にするKAWAII LAB. presents. KAWAII SONIC」に出演する。

 こうした7月8月の真夏の大攻勢を締めくくるのが、大分・城島高原パーク (ウッドパワースタジアム)で8月26日前夜祭27日本祭と両日開催される「UNDER THE SCREAM!!2023」への連日出演だ!

 こうして君たちばってん少女隊は、各メンバーのソロライブ、アジア遠征、実力派アイドルとの合同ライブや音楽フェス、ライブの規制が解禁されていった事と機を一にしたアルバム『九祭』を引っ提げた「想定の遥かナナメ上ツアー」、新旧レパートリーを新たに磨き抜いた「8周年記念ライブ」をステップとして、年末のTOKYO DOME CITY HALL公演に向けて、バンドセットのライブも組み込んだ「BATTEN 音楽の日〜隊員と作るリクエストライブ〜」の大成功を目指し着実にステップアップしてきた。

 そんなチームの<切り込み隊長>として知性と美貌の君がいる! けれども、君は凛としていながらも頗る穏やかで愛くるしい、だが内面は情熱的だ。君はいったんステージに立つやいなや、キュートな曲で、バラードで、フックの効いた曲で、ばってん少女隊のパフォーマンスに絶妙なアクセントをつけてくれる! 君は自分自身を叱咤激励し、持ち前の知性で、つねに後ろ向きな発言をしない。そればかりか君は迷わず振り切った歌とダンスを心掛ける事に今、集中しているように思う。ここ1ヶ月の君のパフォーマンスには驚かされるばかりだ! 君が活動を休まず一浪して、九州の名門大学のそれも理系に進学して今春から第3年(ひょっとすると修士6年一貫?)、まったく君は人前で弱音も吐かず影の努力を怠らない。そんな君への敬愛と感謝の念を込め、君の大切な日を心から祝福させてほしい💛🍋


人と人との絆を繋ぎ・感情から感慨へと続く光が射した、8周年記念ライブ】

 冒頭で述べたように、去る7月8日、君たちは福岡国際会議場メインホールで「ばってん少女隊8周年記念ライブ」「第一部」公演「第二部」公演を大成功させた。
 2021年7月3日の「ばってん少女隊6周年記念ライブ」では6人新体制で前へ前へと進撃する意志を示してくれた。さらに昨年7月3日の「ばってん少女隊7周年記念ライブ」では、新体制以後構築してきた<花鳥風月の饗宴>とも呼ぶべきパフォーマンスの全てを投入すると共に、2021年3月28日の『ばってん少女隊の、田舎娘FINAL~私は私に期待大!!!~』公演以来となる『Over』を新6人体制でついに初披露してくれた!

 では、今年の8周年記念ライブで君たちは4th album『九祭』発表以降のライブパフォーマンスをのりこえてゆけるのか?、今年の春先からソロライブや海外遠征そして「想定の遥かナナメ上ツアー」をいかに集約してゆくのか?、ひとえに問題はこの点にかかっていた。ところが、君たちは、これまで観たことのないような<質>のライブパフォーマンスで見事、僕たちに応えてくれた!


 初のシングル「ばってん少女。」とスタプラ最速メジャーデビューシングル「おっしょい!」を皮切りに、君たちはシングルとアルバム収録代表作をリリース順に披露した。本来、発表順の披露は言わば禁じ手だが、ばってん少女隊誕生から6人新体制始動そしてついに完成させた君たちばってん少女隊の軌跡を一挙に同時に見事描き出してくれた。いや何よりも今の君たちばってん少女隊の完成された姿を僕たちに届けてくれた。しかも、君たちは単に息つく間もない電光石火のパフォーマンスだったばかりじゃない。『MEGRRY GO ROUND』では万華鏡のような幾重にもコラージュしてゆくパフォーマンスを、『無敵のビーナス』では自らを無敵のビーナスと言い聞かせる女子のいたいけな恋心と女子の余りの眩さに切なさが込み上げる男子の距離感とを見事、甘くけれども哀愁を漂わせだが時が止まるかのようにロマンティックに描いてくれた。かつて君たちがこの曲を無我夢中でやった時と同じ、いやいとも容易く叙情的なムードを醸し出したことに僕は心の底から驚いた。なぜなら、最近のこの曲の君たちの解釈は<可愛い曲>に留まっていると感じなくもなかったから。けれども、この日の君たちは両部公演とも、この曲をメランコリックに表現してくれた。僕はここに君たちが新たな境地に達した瞬間を観た。君たちはポップスの甘さと切なさを、その一瞬の煌めきを、完ぺきに表現していた。僕は息を飲んだ! 間髪入れず、ガラリと展開を変えたロックナンバー『BDM』では、君たちは漲る勇気と決意をROCKとして表現していた。歌詞や世界観を浮き彫りにするパフォーマンス。僕は君たちの成長を目の当たりに出来た事が凄く嬉しかった。そして、勇気を得た。

 中でも、僕は今回の両部公演での『OiSa』のパフォーマンスには息を飲んだ。なんだか蒼井りるあさんと柳美舞さんが初めてステージにたったあの瞬間を想起したのだ。君たち6人の情熱が静かに会場や画面越しに迫ってくる、そういう魂の鼓動を感じるパフォーマンスだった。今日の『OiSa』は幻想文学のようだった。それ以上何とも言葉に表せない。ただただ凄い……と思った。

 続くパフォーマンスも、僕にはなんだか中野サンプラザ公演から続くその先の世界を見せてもらったような気がした。曲順の緩急の付け方も見事だった。人と人との絆を繋ぎ、感情から感慨へと続く光──君たちばってん少女隊はこのステージで魂の遍歴をみせてくれると共に、君たちと僕たちとの確かな絆を微に入り細に入り伝えてくれているのだと、僕は思い嬉しかった。これこそポップス★

 オーラスで『夢のキャンバス』が始まった時、僕は思った。去年は『Over』で正解だった、今年は『夢のキャンバス』で正解だ。君たちは今の自分たちの思いを歌に託せるまでに成長したんだな、と。僕にはここからの君たちの確かな歩みが始まったようにみえた。



 その中でも、君のパフォーマンスは素晴らしかった。君の美貌、抜群のプロポーション、だがたおやかで愛くるしいダンスはため息が出るほど美しかった。一転してキュートな歌声の君は、『YOIMIYA』や『OiSa』を始めとした神秘的な曲になると、フックの効いた歌声となり会場のムードを一変した。
 邦楽ロック・バンドを愛する君は、たおやかで麗しい見た目とは裏腹に、内面世界は情熱的な人なのだ。

 僕は昨年こう以下のように記した。

 「最速のメジャーデビューを飾ってきた君たちは、(ukkaとは逆に)すべてを与えられ(受け身と反発を繰り返し)てきたが故に、この時痛苦にも、現状変革の意志に燃え立つ事は出来なかった。


 <己は何であり・いかに在るべきか?>──これまでのばってん少女隊の在り方、与えられてきた楽曲・パフォーマンススタイルをまるごと刷新し・レベルアップしてゆく<決定的なチャンス>を生かしきれなかった。だが、このことを契機に、君たちばってん少女隊はむしろ、失うべきものなどなにもない!、とばかりに、他の追随を許さない独自のスタイルを確立してゆく。それはももクロ、エビ中、シャチの亜流ではないし、楽しさや可愛さや激しさだけでも、早すぎた先鋭的なスタイルでもなく、バンドセットのライブでも勝ち取れなかった、わたしたちだけのオリジナルな楽曲パフォーマンスへの揺るぎない意志となった。それゆえに、かつての幼かった曲先走った曲もまた、解釈が深まり肉付けが厚くなることで、歳を重ねても歌い継がれる曲として生き生きとよみがえった。
 2020年6月1日のプライベートレーベル「BATTEN Records」立ち上げと、5週連続デジタルシングル配信の発表。このことを決定的契機とし、2021年4月2日の<りるみゆ>新加入を現実的転回点として、《我らばってん少女隊》は、2022年現在の基本路線ととらえ返しうる<和製(HAKATA)レディ・ソウル>確立への橋頭堡を打ち固めた。

 今、改めて振り返るなら、僕は当時の君の決断は何一つ間違っていないと思ってきた。君は人生の選択肢を広げるというより、ばってん少女隊の活動と学問を両立させることが君のプライドだったと思うからだ。おそらく君は両立してゆくことでばってん少女隊の活動を周囲に認めさせてきた、けれども、もっともっと深いところで君は自分が不断にチャレンジしてゆくことを自分の<レーゾン・デートル>たらしめてきたのではないか、と。」
 
 これらの課題を君たちばってん少女隊はたった1年間ですべて克服してしまった。それどころか、君たちは決定的な局面で飛躍してゆく事に喜びさえ感じ創意性を発揮し続けている。ばってん少女隊は今では打てば響く最高の力をつけた。それが僕たちにどれほどの勇気と感動をもたらせてくれていることだろう! 

 
「統計や概要、数十文字や数百文字で伝達される情報や主張、歴史の様々な局面につけられた名前の羅列は、思考を誘うための標識や看板の役割は果たせても、思考そのものにとってかわりはしない。私たちは日々そういった無数の言葉を受けとめながら、常に文脈を補うことで思考を成りたたせている。文脈を補うことができなければ情報は単なる記号のまま、一時的に記憶されては消えていく。
 文字が記号のままではなく人の思考に近づくために、これまで世界中の人々がそれぞれに想像を絶するような困難をくぐり抜けて、いま文学作品と呼ばれている本の数々を生み出してきた。だから文学が歩んできた道は人と人との文脈をつなぐための足跡であり、記号から思考へと続く光でもある。もしいま世界にその光が見えなくなっている人が多いのであれば、それは文学が不要なためではなく、決定的に不足している証拠であろう。
 いま世界で記号を文脈へとつなごうとしているすべての光に、そして、ある場所で生まれた光をもうひとつの場所に移し灯そうとしているすべての思考と尽力に、心からの敬意を込めて。」
(名倉有里著『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』イースト・プレス第二刷 263頁)

 ロシア文学翻訳者・名倉有里さんの言葉を借りて去年も引用したこの言葉を、僕は、「文学」=「ばってんミュージック」と置き換えさせてほしい。

 すなわち、ばってん少女隊が歩んできた道は人と人との文脈をつなぐための足跡であり、記号から思考へと続くでもある。もしいま世界にその光が見えなくなっている人が多いのであれば、それはアイドルが不要なためではなく、<君たちのばってんミュージック>とそのステージが決定的に不足している証拠であろう、と。


 「数え立てればきりがないが、私たちは要するにどこを向いても厚い壁にかこまれており、この壁をぶち破らなくては、すべての人間らしい投企は不可能なのだ。政治もそうなら職業の選択もまたそうであり、学問もそうなら結婚もまたそうである。この人間の自己疎外が極端化した現代にあっては、※※どのような分野においてでも革命的であること以外には断じて真実はあり得ない。」
※※以下は全文傍点。
 (竹内芳郎著『サルトル哲学序説』筑摩書房 筑摩厳書193版 335頁 絶版
『竹内芳郎著作集【第1巻】』閏月社 255頁 2021年9月1日 初版第1刷発行)


 遥か昔の竹内芳郎のこの言葉には、今、この情勢にあって、物事を根底から把握し・実在的可能性の中からもっとも的確な指針(論理的に現実的な指針)を選び取り、現実変革的な実践に踏み出す──これこそが壁=否定的な現状を作り変える革命的な生き様だ、このような思いが込められている気がしてならない。──「(だから文学が歩んできた道は)人と人との文脈をつなぐための足跡であり、記号から思考へと続く光でもある。」(名倉有里)

 この世界に冠たるばってん少女隊の一員として、美貌とたおやかさと知性を兼ね備えた君がいる。抜群のプロポーションばかりでなく、君はダンス自体が美しく魅力的だ。『Killer Killer Smile』でのため息が出るようなしなやかさ。君はそれぞれの楽曲の世界観を巧みに表現する力に秀でている。だが、君の真骨頂はばってん少女隊では貴重な(君と #まえ神ゆゆ こと柳美舞さんの)フックの効いた歌にある。これこそがばってん少女隊の絶妙なアクセントとなっている。少し前まで君は曲調に合わせて歌い方を変えるかどうか揺れていたように思う。けれども、ここ1ヶ月の君は、6人で歌詞の意味を感じながらパフォーマンスを心掛けるように刷新したからなのか、どんな曲調でも君<春乃きいな>さんらしいスタイルで迷わず振り切って歌い踊るようになった、ただの印象だが僕にはそんな風にみえる。
 つい最近まで、以前の曲と最近の曲では激しくギャップがあるようにみえたが、今では新旧レパートリーが現体制のばってん少女隊において一つに結びついたようにみえる。特に君は、8周年記念ライブの『無敵のビーナス』に端的に示されているように、どんなに会場が盛りあがっている時にさえ、歌とダンスで楽曲の世界観をしっかりと届けてくれるのが伝わってくる。思考錯誤に思考錯誤を重ね、ついに発見した私たちだけのパフォーマンス。僕たちはそんな君たちのパフォーマンスの一つ一つで、一曲一曲で、数え切れない感動が溢れる。


 時に、はにかむように「アナタ」など誘惑的な甘いセリフをさらりと言ってのける君は、あざと可愛い、とも呼ばれる。けれども、実は僕はジョーク以外では君をあざといと思ったことはない。─新曲『あんたがたどこさ〜甘口しょうゆ仕立て〜』は、そんなコンセプトなんちゃったりしたとしても─。たしかに、君は頭の回転が速く、求められる発言を上手にする。けれども、それは、したたかさというよりも、ファンに喜んでもらう事を第一に考える、君の思いやりのように思う。実は一貫して君は「隊員」ファーストだった。自分への挑戦からやむにやまれず受験を決意した時ですら、君は(メンバーに対する以上に)ファンの反応を第一に考えたに違いない。キャッチコピーを「ばってん少女隊のオフィシャルサポーター」と替えた時も、今このばってん少女隊を応援してほしい、という一心からに違いない! (実際、君たちは可愛かったとしても。……えっ? 手の平返し? ミイラ捕りがミイラ?……)

 われわれは救済の対象ではない、再生の主体であり、まさに自己解放の主体なのだ》、と──君たちが7・8「ばってん少女隊7周年記念ライブ」で切り拓いた画期的地平とは、ばってん少女隊の音楽とパフォーマンスで会場を一つにしたことだ。そこに君たちは青春のすべてを注ぎ込み、来るべき未来を指し示してくれた。いずれ国境をこえて一つになるステージを生み出すことだろう! その真っ只中に、決して弱音を吐かない君がいる。「分厚い壁」をぶち破ろうとする君の<反骨精神>は僕たちを不断に奮い立たせてくれる。たとえ躓けども迷えども、ここ一番で決して揺らがない持ち前の信念、そんな君が僕は大好きだ💛🍋

 年末に向けて君たち<和製(HAKATA)レディ・ソウル>ばってん少女隊はどんな世界観を魅せてくれるのだろう!
 まさにばってん少女隊こそが<永遠の今>❗ その最先頭に君がいる。
 22歳の誕生日おめでとう! 君の生き様がRock'n'Roll! Lady Soulとは君だ★