4️⃣サザンオールスターズ40周年
【2018年12月31日及び2019年1月1日付け拙稿】


サザンオールスターズ、紅白でやりたい放題ぶちかます!★40年前の〈なんじゃこりゃあ!〉伝説を再現


 貫禄を見せつけたと思いきや、北島三郎御大のお力添えを受け、さらに大先輩ユーミンにキスの洗礼を浴びるや否や、乳繰りあい、戯れ、喘ぎ、やりたい放題★ 
 「恋人はサンタクロース!」「すず、ちゃん!、サイッコー」にはさすがに爆笑させられた。aikoも側で大喜び!
 ユーミンと桑田佳祐が戯れる舞台上には80年代からザ・ベストテンの常連だったミュージシャン、演歌歌手、アイドルから、平成を代表するポップスターの面々までが所狭しとばかりに勢揃い。紅白ラストステージの指原莉乃さんや西野七瀬さんも。
 歴戦のライブバンドたるの実を示すアドリブ的演出のやりたい放題、楽曲の聴かせぶり、職人的煽りで盛り上げまくり、出演者・客席・お茶の間・ラジオリスナーを巻き込むコールアンドレスポンスの応酬はすごいの一言。客席最前にまで降りていっての煽りも含め、言わば出演者すらサクラに仕立てた。これだけ音楽的到達点をみせつけながらも、茶目っ気たっぷりに、オヤジになっても大学音楽サークル上がりの学生バンドから「オレたち何一つ変わってないだろ!」と言わんばかりのやりたい放題ぶり。舞台上に総結集した歌手、ミュージシャン、アイドルら新旧のそうそうたる顔ぶれを前に、ユーミンと放送コードギリギリでやりたい放題ぶちかますサザンオールスターズの姿には、まさに昭和から平成に至る日本ポップミュージック並びにカウンターカルチャー40年の歩みを魅せつけられた。感動と大爆笑のあと、参りました!としか言いようがない。
(ヤバい桑田佳祐のジェスチャーに必死にカメラアングルを切り替えた局側も、実のところ事前に周知していたこのやりたい放題ぶりには、待ってましたとばかりの大喜び、祝杯騒ぎに違いない。)
 かくして、サザンオールスターズはお客さんと視聴者とリスナーへのサービス精神たっぷりにサザンを楽しみ、紅白の舞台を華やかで盛大なゆく年くる年ライブへと転化したのだった。
 デビューしたあの日と同じく、サザンはまさに日本ポップミュージック・歌謡曲の歴史を塗り替えた世界に冠たる〈なんじゃこりゃあ!〉的世界観を再現してみせたのには、驚きをこえ感動的だった。8月ロッキン大トリの大成功が最後の最後のあの瞬間、桑田佳祐の背中を押したのだろう。若いリスナーはなんのなんの感度が高い!、と。歌うストライク製造機には、またまた今夜も、おみそれしました。