2021年11月23日に舞浜アンフィシアターで開催された
「ukka New Style LIVE2021 “WHEEL of FORTUNE”」をもって6人新体制に移行して1年と4か月──今、ukkaは破竹の勢いで、メジャーデビューツアーを駆け抜けている。
すなわち、昨年2022年11月16日ファーストmini Album『青春小節』でテイチクエンタテインメントのインペリアルレコードからメジャーデビューを飾ったukka。今ツアーはukka公式から通称 #メジャーデビューしたよツアー と謳いあげられ、新たな飛躍を印象づけた。
実際、2月26日に横浜ベイホールから開幕した「ukka Major Debut Spring Tour 2023」において、続く3月5日の仙台darwin公演では割れんばかりの大歓声が会場を揺るがした。ライブの規制が会場ごとに緩和され、(マスク必須で)メンバーへのコールや楽曲に合わせた声出しが解禁されたのだ。さらには今ツアーでは地方公演に限って、メンバーから指定された一曲だけ撮影が可能となった。こうして、この画像や動画を撮ったオーディエンスがTwitterやYou Tubeにそれを公開したことで、ukkaのライブの評判が瞬く間にSNS上を駆け巡った。
このように声出し解禁や地方公演での1曲限定動画撮影が可能となったことが話題を独占した場合に、川瀬あやめ・村星りじゅ・茜空・芹澤もあ・結城りな・葵るり━━この6人のステージパフォーマンスが一気にレベルアップを遂げたことを見逃せない。このことこそが評判に拍車をかけたのだ!
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▲3月5日、仙台darwin公演
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▲3月19日、福岡 DRUM Be-1公演
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▲3月26日、愛知 ell.FITS ALL公演
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▲4月1日、大阪 ESAKA MUSE公演
すでに、
昨年2022年11月3日によみうりランドで開催した「ALLOUT SECOND」公演と、
12月21日に横浜西口の1000CLUBで開催した「ukka X’mas LIVE PARTY 2022」
で予兆はあった。
私見では、この2つのワンマンLIVEは、メジャーデビューミニアルバム『青春小節』の連続フリーイベントのパフォーマンスとは比べものにならないくらい出来が良かった。おそらく前者の全曲ライブのレッスンでは、2021年の冬に加入した<りなるり>は荷が重かったことだろう、けれども開き直ってレッスンを重ね全曲振り入れ出来たことで自信に繋がったに違いない。しかも当日SNS上で称賛の声が引きも切らなかったこと。このことで歌もダンスも全て標準値をこえる結城りなさん、中低音の歌声に魅力があり手足の長さとスタイルの良さを生かしたダンスの美しさに定評のあるザ・アイドル葵るりさんの才能が一挙に開花し始めた。こうしたねばり抜いた<りなるり>の成長に呼応して、手応えを感じたレギュラーの4人が各々の魅力を磨き抜いた。大人の女性と少女の境を巧みに表現できる最年少のベテラン芹澤もあさんがおそらく最初に呼応すると、表現力に定評のある淡い焔の茜空さん、強さも・しなやかさも歌とダンスで巧みに魅せる村星りじゅさん、さらには伸びやかな歌声だが緩急を自在に操る歌姫川瀬あやめさん。こうして、メジャーデビュー直前の11月のLIVEとメジャーデビュー後の12月のLIVEではukkaのパフォーマンスはかつての一時期の停滞を完ぺきにのりこえていた。ステージ上ではあうんの呼吸でチームは一丸となり、ukkaの新たな最盛期のハジマリを予感させた。
だが、こうした予想を遥かにこえて、今ツアーにおける現在直下のukkaのパフォーマンスは、本当に素晴らしかった。
すなわち、冒頭で述べたが今年2023年2月26日に華々しく幕を開けた「ukka Major Debut Spring Tour 2023」(通称:#メジャーデビューしたよツアー)初日、横浜ベイホール公演を観て、私は心の底から驚いた。
最新ターボを搭載したukkaは<ukkaドラマティック・ポップス>と呼ぶべき基本路線に立ち返るのみならず、さらに現在の6人体制で新たな段階に入った★ そう思った。
よくぞ這い上がった★
「最新ターボを搭載した」──すなわち、すでに抜群の安定感を魅せる新エース結城りなと、そしてなによりも葵るりが解き放たれレベルアップが著しいこと、このことで歌姫川瀬あやめ、パフォーマンスに抜群のアクセントをつける村星りじゅ、ステージの大黒柱茜空、今なお最年少ukka青春の象徴芹澤もあ、このベテラン4人の職人的なパフォーマンスがさらに輝きを魅せ始めた。
特に葵るりの開き直った果ての・加速度的なパフォーマンスの成長が、ukkaの基本路線と呼ぶべき<ukkaドラマティック・ポップス>の原点回帰をもたらすと共に、ダイナミックにして緩急自在のパフォーマンス、とりわけオーディエンスの心を揺さぶるようなステージへとレベルアップしつつあるのを、私はこの目で観た。一言で言って、アイドル界隈に衝撃をもたらした2018年〜2019年の桜エビ~ずからukkaへの飛躍── ukka〈革命のoctave 2019〉 ──をやすやすとこえる印象を受けた。
たしかに、今のチームは桜エビ~ず時代とも、ukka改名時とも、二人のメンバーが相次いで脱退した苦しかった4人時代とも、2021年<りなるり>加入時とも、全く違う。
なぜなら、りなるりがレベルアップし4人の先輩メンバーの信頼を勝ち得たこと、このことによって一夜のうちにチームは生まれ変わったからだ。私には紛れもなくそう見える。昨年の「ALLOUT SECOND」公演で端緒的に、そして、今チームは本質的に革命を成し遂げつつある!
たしかにメジャーデビューして2年間の内に結果をだす必要があり、 それは容易なことではない。努力も実力も運も必要だろう。けれども、メンバーが自ら選曲や演出にたずさわった今回の<メジャーデビューしたよツアー>では、6人の並々ならぬ気概を感じるのだ。『青春小節』でデビューしたukkaにとって今ツアーは、むしろ波乱万丈を笑顔で受けて立つような、今ここで未来を切り拓く清新な決意表明以外のなにものでもない! 現に、「 コズミック・フロート」や「アフタヌーン・グラフィティ」も含めて、そしておそらくファイナル公演で用意している2023年第二弾新曲と新たな発表と同時かつ一体のものとして、ukkaは聴衆の心に感動を呼ぶパフォーマンスを再び三たび開始する❗
私立恵比寿中学新体制ツアー開幕の翌日日曜日の、 4月16日の品川ステラボールで開催されるukka「ukka Major Debut Spring Tour 2023」ファイナルは
<どんでん返しのukka>の真価と深化を満天下に魅せつけるだろう!
聴衆の心を鷲掴みするためにレベルアップを果たした6人という最新ターボを搭載した、彼女たちのワタシたちの<革命のハジマリ>をゆめゆめ見逃すことなかれ! リアリズムに基づいたロマンティシズム、すなわち<革命的ロマンティスト>の底力を!
かつて桜エビ~ず⇒ukkaの曲が無数のアイドルファンの心を鷲掴みにした根拠は、軽快なサウンドの中に聴衆の気持ちを揺さぶる叙情性があったから。今回のツアーでは、聴衆にまるで<語りかける>ような叙情性が滲み溢れている。いつしか黄昏の中に<秘密>の約束がついに果たされていくかのような憂いがある。そのことでモノクロと天然色が交じり合い、キラキラと光を放つ。
ukkaの良い時は、まるで綿あめを手のひらに乗せるかのやうに、メロディに自然にふわっと歌声が乗る。さらに、それぞれの個性ある歌声が互いを信じ合い、チームとして機能する。その時、あたたかく優しく絶妙なハーモニィを奏でる。この巧みなコーラスが会場を圧倒し、オーディエンスの心に響きわたる。これが誰にも負けない真のukkaの持ち味。
このように、本来の<ukkaドラマティック・ポップス>の秘密は、軽快な中に心を揺さぶる叙情性があることだ。その結果、オーディエンスの記憶に残る劇的なステージが生まれる。
今も忘れない、あの時も品川だった。2018年5月4日、品川インターシティホール「IDOL Pop'n Party」で、(初のオリジナルアルバムが欲しくて)およそ1年ぶりに桜エビ~ずを観た僕はこう言った。パフォーマンスは飛躍的に進歩して心の底から驚いた、これならたたかえる、けれども同じような「盛り上がる」曲を単調かつ一本調子に続けては他のアイドルグループとなんら変わり映えがしないようにみえる、ミディアムテンポのナンバーと(かつての傑作Believeのような)バラードをあと数曲発表して緩急をつければ、これだけ成長した桜エビ~ずならばあと数倍動員が増すだろう、と。
その後まもなく藤井さんと共に挑戦する決断をした君たちは、アイドルファンどころか音楽ファンの観賞にも耐えうる名曲を 矢継ぎ早に 発表し、既成のライブアイドルの概念をくつがえした! フィロソフィーのダンスから受け継ぎ彼女たち桜エビ~ず⇒ukka(さらには独自レーベルを起ち上げたばってん少女隊)は、2020年代のライブアイドルの行く手を指し示した。今も良いミュージシャンとタッグを組んだ桜エビ~ずを雛形としたグループ(ukkaチルドレン)が次々と生まれている。その意味で<ukkaドラマティック・ポップス>を武器に君たちは時代を変えたのだ。このことにささやかな誇りをもっていい。
今週日曜に開催されるツアーファイナル品川公演は、こうしてメジャーデビューを果たしたukkaのあらたな飛躍の宣言となるだろう。
メンバー4人になった時、ukkaは必死で努力を重ねた。けれども、おそらく全国のアイドルがみなひとしく努力を重ねていることと変わらない。聴衆やファンが認めてくれない!と世の中のせいにし孤立無援のたたかいに右往左往するほど、パフォーマンスは力みあがった。それは今だからいうならば、むやみに頑張れば頑張るほど、かつて事務所内のフェスで完敗した桜エビ~ず、ごくごく一部の排他的な私立恵比寿中学のファンからブーイングの嵐を受けた桜エビ~ずの二の舞い、すなわち拡大再生産でしかなかった。努力の<質>こそが鋭く問われなければならない。
だが、今のukkaは違う。僕はukkaのこの覚醒を、このタイミングを、待っていた。昨年のコンサートで手応えを得たukkaは、今、心の底から楽しんでお客さんの声援に応えるパフォーマンスを開始した。みんなの喜ぶ顔が見たいから私たちは今このステージに起っている! 最高のライブをやりたいからこそ、私たちは自分たち自身のライブパフォーマンスと向き合う! すべてはお客さんの心にいつまでも私たちの歌とダンスが響き続くために。メンバーとファンの気持ちが一体となった時、ukkaの楽曲パフォーマンスが劇的な感動を生む瞬間が訪れる。これこそが伝家の宝刀 <ukkaドラマティック・ポップス>の真髄なのだ★
もう一度言おう、ツアーファイナル品川公演で、最新ターボを搭載したukkaは青春小説の次の1頁を切り拓くようなパフォーマンスをするだろう。そして、これをもってukkaは新たなフェーズに突入する。
今週日曜日のツアーファイナルをゆめゆめ見逃すことなかれ★
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