8月20日発売、チームしゃちほこのファースト・アルバム『ひまつぶし』。これがなかなか面白かった。最近のしゃちほこは保守的なアイドル路線に転換したかと思いきや、ファースト・アルバムでは攻めに攻めて来た!



前半フックの効いた曲が並び、中盤聴かせる曲をはさみ、終盤の怒濤の展開になだれこむ。


楽曲の形式はコンテンポラリーだが内実はごった煮的な味わい。そして、めっぽう楽しい作品に仕上がっている。あらゆる層に浸透するだろう。


一見、ポップな雰囲気だがどの曲もひとくせもふたくせもある。しゃちほこの魅力がパワーアップした。従来のモータウン・サウンド風の曲調に加えて、現時点、70年代ブルース・ロック的アプローチも包含しつつある。このアルバムはガールズ・グループ版ネオ・サイケデリックロック・アルバムと言えなくもない。


歌詞にも様々な想いがにじみ世界観が拡がった。


楽曲がキラリと光るカントリー・アイドルでしかなかった<チームしゃちほこ>が、メジャー・デビュー前後で化け、ついにサイケデリックでブルージィ加えてエキサイティングでチャーミングな世界観を確立した記念碑的なアルバムだ。



8月28日の武道館単独LIVE『しゃちサマ2014~神々の祭り~』公演は面白いことになりそうだ。


ともかく、こんなに面白く味のあるガールズグループのアルバムは初めて聴いた。
















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