≪座談会出席者≫


Blues-司会

未確認中学生X

キング

ちか

一休






Blues-

みなさん、久しぶりにお集まり頂きありがとうございます。

連休が終わると8月も後半、いよいよ8月20日~31日辺りには、サザンオールスターズ『東京VICTORY』 のプロモーション・ビデオが解禁されます。

デビュー36周年記念日の6月25日に彼らは<36周年テーゼ>=「進撃のサザン!2014」と銘打ち、2014年年間計画を発表しました。


①9月10日に55枚目のシングル『東京VICTORY』 発売。②サザンとして9年ぶりに12月横アリ「年越しライブ」開催。③年内、15枚目のオリジナル・アルバム「完成」の三本柱となります。また、追撃弾として、10月19日(土)に最年長パーカッション奏者の野沢“毛ガニ”秀行が60歳の還暦を迎えるということで、この日に何らかの企画も発されることでしょう。


こうして、『東京VICTORY』発売より、いよいよ一ヶ月を切った訳ですがみなさまいかがでしょうか?








一休-

新曲の『東京VICTORY』 は最初、月並みな曲かと思ったんですが、全部、聴いてみたらもの凄く心に響いて来ました。








キングー

最初、『天国オン・ザ・ビーチ』がメインかと思ってマシタが、バット、それはないかな、と。で、『東京VICTORY』 言われて、何度も聴いてルト、忘れラレマセン。








未確認中学生X-

オレは最初からいい曲だと思ったゼヨ。一般的には浸透力のアル曲出し、音楽ファンにはROCKの歴史が眼前によみがえる曲。過去のサザンという節穴から結果解釈するから、分かるものも分からなくなる。本当にカッコいい曲ってのは、Bluesが言うようにこういう曲じゃん。








Blues-

(笑)。

まあ、いろいろ書き留めましたが、音楽ですから、人それぞれ様々な評価があると思うんですね。それで当然だと思うんです。


ですが、結論的に、私はサザンオールスターズの最高傑作がついに誕生したなという思いです。


直接はブルース・スプリングスティーン調のROCK AND ROLLですが、この曲の肌触りは、まるでビートルズやボブ・ディランのようです。私は『東京VICTORY』は、37年目に突入したサザンがついに到達した「抒情の人生讃歌」と刻みつけましたが、これは桑田が何の力みもなくインスピレーションで作った偉大な“ゴスペル”です。人生が音楽に込められています。サザン版『アイ・シャル・ビー・リリースト』(ボブ・ディラン)だと思います。特に二番冒頭の歌詞では大切な人の想いを胸に、未来へ向けひたむきに生きることを誓う、決意成立の場面が描きあげられてもいる訳ですよ。


シンプルなメロディの中に溢れるあらゆるジャンルの音楽の魅力、楽曲の人間的な肌触り、いつの間にか人生にそっと寄りそってくるサウンド・歌詞-これぞサザンオールスターズの一曲ではないでしょうか。

もはやポップスとかロックとかの枠をこえた“風”ですね、『東京VICTORY』は。







ちかー

うん。

サザンが今、本当にやりたい自分たちの音楽を等身大で演ってる感じだよね。私、『東京VICTORY』 大好き♪








Blues-

さすがちかちゃん!(笑)。


凄く音楽を知ってる人が作った密度の濃い一曲ですよね。

さわやかさの中にせつなさや哀しみがにじんだブルージィな曲、だのにとても軽快で熱いナンバーですね。







X-

Blues の言う「一生人の心に残る歌」って奴だがや。サビはブルースの『明日なき暴走』とか『バッドランド』っぽいけど、全体の構成はディランの『アイ・シャル・ビー・リリースト』や『フォーエヴァー・ヤング』『マイ・バック・ページズ』何て言いえて妙やな。








Blues-

『東京VICTORY』は、私にとって、ザ・ビートルズ最後のアルバム『レット・イット・ビー』テイク1の『トゥ・オブ・アス(Two of Us)』。こんな解放感を感じる素晴らしい曲です。

♪「hometown」っていう歌詞の響きは、たしかに、“ザ・ボス”、ブルース・スプリングスティーンですね。








ちか-

Blues がさっき言ってたように、歌詞がすごくイイね。いろんな事もあるけど、上を向いて頑張ってゆこうよ、って、すごく勇気が湧いてくるんだ。








一休-

たしかに。決して応援ソングを作らなかったサザンが、ついに作ったビクトリー=ビクターソングですね。







Blues-

「現在(いま)がどんなにやるせなくても

明日(あす)は今日より素晴らしい」


哀しみや切なさ、不安があるから、明日という未来に希望がある。己をも鼓舞する2010年以降の桑田の集大成ですね。『東京VICTORY』 =「千駄ヶ谷物語」「VICTOR」は。

サザンも未来を向いてゆこう、自らの歩みで!-「抒情の人生讃歌」はついにサザンが到達した音楽的境地だろうと考えます。この故に私は誰が何と言おうと構わない。この曲こそサザンオールスターズ最高傑作だと思います。

ついに『女神達への情歌』に優るとも劣らないミュージックが誕生しました。








ちかー

今年完成予定のニュー・アルバムはどうなるのかしら?








Blues-

予想通り、15thアルバムは最新のファンクラブ会報(『代官山通信 vol.127』)によると「17曲ぐらいかなあ……」と桑田は語っています。
そして、「10年ぶりのオリジナルアルバムだからね。しっかり形にしないと。」とも語っています。

私の予想では、結局、2013-2014に発表した楽曲7曲の内6曲をアレンジを変えて収録し、20曲の二枚組になるんじゃないかという気がします。








一同-

エッ!








Blues-

だって、再始動後初のアルバムが“二枚組”だったら桁違いのスケールじゃないですか(笑)。ミリオンセラーは堅いでしょう。


しかし、半年で13曲14曲ものオリジナル曲を作るなんて凄いバイタリティと創造力ですよ!

したがって、完成報告は年内、発売は2015年の2月から3月、ニュー・アルバム全国ツアーのロードに出るのが4月から5月、という所じゃないでしょうか。







一休-

なるほど。

2011年の桑田佳祐名義のソロアルバム『MUSICMAN』が全17曲、1985年のサザン8thアルバム『KAMAKURA』が20曲。これに匹敵するアルバムになる、と。








Blues-

桑田佳祐の音楽には手抜きはないですよ。まず、今、オリジナル・アルバムを出すことが先決だとしても、レコーディングを重ねるごとに本気になってゆくのが桑田ですから。二枚組になってもおかしくはありません。

ただし、かつてのように一曲一曲に膨大な時間を費やすことはないと思うんですね。

未来へ向けて前へ前へと進撃するサザンが演奏して納得ゆく自分たちの音楽。2014年の今のインスピレーションを大切に、力まず肩の力を抜いた等身大の作品が完成すると思います。

それでも完成したものを聴いた瞬間、人は圧倒されるのではないでしょうか。

で、年月が過ぎると、他人の言動に左右されて、非難することがファンの“ステータス”にまで高まる(笑)。だが、流行りの風潮に乗っかるなんてクソくらえ。私はあくまで自分の目で良い悪いの質を<場所的>に見極め、ゴリゴリと主体性を貫きますよ!








ちかー

年越しライブにも期待していいね♪








Blues-

“オリアル”ツアーのステップとして位置づけられているのが、この「年越しライブ」ですから、テレビ生中継とライヴビューイングが決定する可能性が高いでしょう。

ただし、マニアックな選曲も許される貴重なチャンスだと思うんですね。


それともうひとつ桑田佳祐には切り札があるんですよ。








一休-

12か1月に56thシングル発売ですか?!








Blues-

焦点がボケるのでそれはないでしょう。あるとすればツアー前にツアー用の一曲でしょう。

むしろ、12月のAAAコンサートはどうするのか?
やるとすれば今年のテーマは何か?です。








ちか-

9月以降、楽しみだね♪








Blues-

オリジナル・アルバム発売前の、このドキドキ感と胸さわぎこそ、アルバム・ミュージシャンであるサザンオールスターズの伝統なんです(笑)。
















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