ドゥワップ調の深遠なコーラス(ゴスペル風の讃美歌アンセム)に続くシンプルなアコースティックの響き。
ブルージィで圧巻のCメロ。初期ブルース・スプリングスティーン調の叩みかけるサビ。
現在(イマ)から未来へと転ずる瞬間を表現したエレクトロ。
生楽器とデジタルのせめぎあい、トラディショナルとコンテンポラリーの調和、シンプルから緻密に転ずる楽曲構成、せつなさから一転する爆発力、ビートルズ調の段階的にヒートアップしてゆく完成度の高さ。
疾走感、強さの中に痛み、傷、哀しみ、古きよきものと今の不安、そして新たな未来のせめぎあいがしっかり表現されている。
胸の高鳴り、だが、切なさがこみ上げる。
それでも、桑田は不安を振りきり未来へ向けて叫ぶ!
桑田は2014年の今、自然体で、新たな音楽的境地に達した。
21世紀の『C調言葉に御用心』が完成した。
36年目のサザンにしかつくれない最高傑作誕生。2014年を代表する大ヒット作になるだろう。
音楽の根本を可視化した見事な作品だ。
サザンはニュー・アルバムの方向性を見事さししめした。
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