11・24SDN48メジャーCDデビュー選抜12名が決定。AKB劇場支配人からファンの意見にふまえた人気投票総括が提起された。



【が、さらに賛否両論の意見が殺到している。このことをできる限り整理しつつ(苦笑)、今SDNに問われている事について論じたい。しかし議論になっている事は素晴らしい。久々に反応があるほど関心が高いから。このブログが読まれたらコメント百件いくかもしれない……GREE】




すなわち、今回の投票の平等性は完全に保証されていたのであり、なにはともあれ結果にふまえて最高のスタートが切れるよう、選抜に選出されたメンバーは期待を背負っている自覚をもってほしい、その応援を皆さんお願いします、である。



支配人が言わんとしているのは3点だろう。



①平等の共通基準で実施した3点の人気投票の結果が出たこと。これは、過去のAKBやマスメディアでの露出があったのだとしても、当選メンバーの苦闘や「努力」を評価してやってほしいという事だろう。触れていないので誤解を招いているが、おそらく、「努力」しなかったメンバーはいない、だからその結果選出されたメンバーをデビューに向けて応援してほしいという事だろう。




②12名が選出された結果にふまえて、「今できることをすべて行い」最高のスタートを切らなければならない。選出されたメンバーは期待を背負っている自覚をもってほしいということ。これはファンに訴えているとともに、実はSDNに在籍する37人のメンバーを固めようとしているのだろう。特に選抜メンバーにグループの代表に選出された自覚を促していると思われる。






③そして「今できるすべて」、すなわち選抜メンバーの実力強化、残り2ケ月で知名度を一気にあげる準備とあらゆる階層に訴えるプロモーションに突入するとあらためて宣言している。そのためにファンの皆さん応援して下さい、と。言外で最も言いたい事はこの事である。芸能界の競争に入ったのだと。ブログ読者としてこのことを嗅ぎとれただろうか?




少し付言させてほしい。ユニバーサル・ミュージックのサイトにSDN48の紹介が《書き直された》ので引用したい。やや曖昧な支配人の言葉の裏づけとして。




「約3ヶ月の間熾烈な競争で自己アピールを行い、ファン投票にて37名の中から12名が(ママ)CDデビュー選抜メンバーが選ばれました。選抜12名でCDに関する活動に臨みます。」

「AKB48同様、幅広い年齢層に愛されるグループを目指し、より芸能活動を活発化させ、露出を増やしていきます!
AKB48とは違った魅力ある展開にご期待ください!」





つまり、今回選出された12名はデビューCDに限った選抜であり、直接的にデビューとプロモーションの一切が彼女たちの双肩にかけられるという事だ。最高のスタートとはAKBグループでは前人未踏のデビュー初登場オリコン1位の事だろう。KARA(初登場5位2万9千枚)も少女時代(今週初登場2位か?)も(BIGBANも)同じレコード会社所属(別レーヴェル)だから、直接ぶつかる事はない。しかしSDNのデビュー・シングルによっぽど著名なクリエイターが楽曲製作に当たらない限り、各レコード会社はAKBの弱い環とみなし牙を剥いて襲いかかってくるに違いない。ついに11・24と発表したのだから、《11・24戦争》はすでに開始されたととらえ返すべきである。






ところでファンの皆さんの主張は? ①舞台でのパフォーマンスに得票できなかった。不平等。②運営方針に反論する事はやめてほしい。③自分の推しが当選しなくてもSDNのデビューを応援したい、するしかない。






最初に言うと、大変申し訳ないが、今回の結果は全く不平等ではない。プロデューサーの鶴の一言で選んだのではないから。あらかじめデビューのための、《人気投票》、と銘打っているのだから。すっぽんサイトと運営チームの主張が一致したのは後半だが、それは勝つための右往左往なので、過程ならともかく、今更むしかえす話ではないだろう。《人気投票》である限り、劇場のパフォーマンスを含めての人気とみるべきである。ただし、私見では、今回の結果は僅差であり、人気(劇場パフォーマンス・知名度を含む)・ブログ(支持・興味・ファンサービスの努力の度合い)・ビジュアル(容姿・スタイルの良さ・人気)のどれかに秀でたメンバーが選抜された投票結果でしかなかったとも言える。だから13位以下のメンバーには次回大いにチャンスありの結果である。



知名度に関して。元AKBの「移籍組」がどれだけ苦労し涙を流してきたか、また芸能活動9年(途中休止もあり)のKONANがどれだけ不安と隣あわせのまま(特にM1おぎやはぎの天才的な笑いセンスに支えられて)活動スタイル・個性やパフォーマンスにいつしか磨きをかけてきたかを考えれば納得がゆく。



特に「移籍組」はSDNをいつやめても仕方なしとの覚悟を秘めていたに違いない。「最後の砦」たるSDNを下から牽引してきただろうと思う。



そして以前の知名度がなくとも、SDN加盟以降の活動・公演が評価されてランクインしたメンバーはさらに素晴らしい。チャンスをものにするのも「運命」という名の才能だからである。


さらに今回選ばれなかったメンバーも何が足りなかったかを克服して飛躍するチャンスでもある。今回差はほとんどないに等しい、這いあがってほしい。このように、既に人気投票は過去の結果に過ぎない。問題はここから、いかにSDN48が最高のスタートを切るかだ。もっと言うとユニバーサル・ミュージック社を代表するJ‐POPナンバーワン女性グループになるかだろう。






因みに現時点投票総数の発表は、申し訳ないが、必要ない。冷静に考えていただきたい。AKBとは現時点人気基礎数が月と『すっぽん』ほど違う。だから喰らいついたら離してはいけないのである。したがってライバルたちに基礎的なシングル売上可能数値を公表するのは敵に塩を贈るようなものだ。高度な政治的配慮もしくは高度な政治センスの問題。だからこの点をつきあげてはいけない(むしろ今後の事の方が重要だ)。




で、やや願望をともなうが、AKB・SDNは根本的には芸能界の政治を根絶するために這い上がってきた。「ガチ」(笑)。もとい政治を廃絶するための政治が必要である。政治を一掃するにはまず政治に勝たなくてはならない。政治は嫌です思うままにやりますと言うのは、ただの負け犬根性であり一人よがりな温室育ちでしかない。思いどおりにやって国民を喜ばせられるのはトップスターになった者だけである。しかしあくまで政治をなくすためにこそ、しかけられてくるであろう政治でも勝つ基本スタンスを忘れてはいけない。政治技術主義や大衆操作に長けるのはミイラとりまでミイラでしかない。




だから、私が思うのは、開幕ラインナップが決まった事にふまえていかなる戦略(大目的)・戦術(場にふまえて戦略を現実的に適用して打ち出すより具体的な理論=当面の実践の指針)でたたかうか、ロケット・スタートを切るかである。




たとえレコード会社が一緒でもライバル=のりこえ対象はK‐POP女性グループである。だから野呂キャプテンの発言は完璧に正しい。ユニバとしては間違いなくAKBを凌駕する成人アーティストとして少女時代、KARA、4minute、ソニーミュージックはセクシーな本格派ブラウン・アイド・ガールズの日本上陸を競って展開している。




その理由は一点、現在の日本の音楽市場に上質なR&B系の女性ダンスグループが不在だからだ。上手くすれば大量の女性ファンと男性をAKBからかっぽってトップに立ってやるとの野心をむきだしているのが本心に違いない。たとえば韓国KBSの音楽番組で9週連続1位の新記録を樹立した少女時代の場合、小学生からお年寄りまで男女を問わず広範な人気を誇っているという。もちろんAKBをも入念にチェックし日本制圧の研究に余念がないのだ。




(K-POPに関心をもったり、気に入って参考にするのは全くかまわないが、SDNをさしおいて大ファンだと公言するのは、挑戦されているプロの立場ではない。注目して聴いてます、なかなか良いですねだけで良い。政治的になめられている。かつK-POPに人気が及ばなければSDNは来年紅白どころか解散がかかったデビューなんだよ、大人の事情っていうやつは。)




だからこそ、ユニバーサル・ミュージックとしては、女性・男性層をとりこむためのK‐POPと、日本を代表するR&B系女性ダンスグループSDN48に目をつけ、どちらが広範な支持を得るか競い合わせようとしている。だからSDN48がこの上陸時にデビューが決まったのは偶然ではなく、必然なのである。秋元総合プロデューサーとしてもこの状況を楽しんでいるはずである。面白い事になり焦点化してきた、と。




したがってSDNは今後少女時代やKARAとのジョイントの機会も増えるだろう。問題は好敵手としてお互いを尊重しあえるかどうかである。断っておくがのりこえるというのは排他的にいがみあうという事ではない。人気・実力において対象をまさり大衆的な支持を獲得するという事だ。その時こそ、同じライバルとして初めて尊重されるだろう。






私見では、KARAのヒップホップよりSDNのダイナミックなダンススタイルの方が完璧に優れている。SDNのダンスは激しさ、美しさ、艶っぽさ、鋭い切れと潜在能力を含め超一流。後はソウルフルでリズム感のよい韓国独特の歌唱力に勝つ事だけだ。しかし最近SDNの歌唱もかなり変わってきたらしい!




だから秋元総合プロデューサーに言たいのは楽曲だけだ。アジアで負けない力強さとバラエティーに富んだ楽曲の質である。




言うまでもなく、大堀センターによってどんな楽曲でも、元TeamKのディーヴァとして対応できる素質をもっている。これが今回の人気投票結果の最大のメリットなのだ。



劇場公演も実に素晴らしい。1曲目からユニット曲。妖艶なビートファンクSaturday night party(衣装白)から始まるNever!(+衣装赤) Black boy(+衣装青)の三連打はあなたを虜にするだろう。全員が壇上に出揃う。そして名曲誘惑のガーター、1期生穐田・加藤・佐藤由のステージはAKB一セクシーでジャジーな圧巻のステージだ。I’m sure. オールイン じゃじゃ馬レディーの楽曲の良さ、パフォーマンスの高さ。パワフルなディスコナンバー、ガンバリーナ (セクシーな)普通のあなた Best by… 愛されるために まで隙のないR&Bがたたみかける。
そして代表曲孤独なランナー 逃避行 ヴァンパイア計画 はファンクでソウルフルだ。




メンバーはより一層歌とダンスを磨きあげ根底からK-POPをのりこえてゆこう!


日本の津々浦々から集まってきた潜在能力ナンバー1のSDN48。彼女たちにふさわしい楽曲と新セットリストを! ファンクとビートのシャワーを日本全土に降らせよう!
そのためにパフォーマンス能力の高さでアピールしていく必要がある、右翼的になるな! 一歩も引かず前へ出よう! これがプロモーションにあたって私が言いたい全てだ。



【付記】
年末・来年は少女時代とSDN48が競い合い、ジョイントが実現しそう。男性ダンサーとのからみや、魅せるパフォーマンスなどの工夫、楽曲が必要では?


本日11日、1期生公演が行われている。重大発表があればまた後で論じたい。


そして明日12日の2期生公演に私は比較的若い番号でキャンセル待ちになった。数多の評価に分かれているが、ぜひ頑張ってほしい。今吉・加藤・野呂にかわって相川・KONANが出演できる事になった。
特筆すべき事はどんどん紹介するし、課題は良い意味で具体的にあげてゆきたい。



新たな闘いはすでに始まった。がんばれ37名のSDN48のみなさん!! 今こそ人生最大のチャンスの時だ!!


以上が、戸賀崎支配人の見解についてのわが受けとめの全てである。