未だ興奮が覚めぬ。紛れもなく《革命》だった。

オンデマンド配信だが、AKB48チームA『目撃者』公演を観た。鳥肌が立つほど感動した。いつまでも余韻が冷めやらない。


チームK『RISET』もチームB『シアターの女神』も素晴らしい公演だ。圧倒的なスピード感とパワフルなダンスで神がかったK公演。しなやかさと繊細さ時にしたたかさで極限的な美を演出するB公演。


それでもなおひけをとらない、いや楽曲の完成度の高さで凌駕しているやも知れぬのがA公演であった。 一言だと力の結合力といおうか。今回のセット・リストとそのパフォーマンスには知性・理性・感性・心技体すべての結晶が注ぎこまれている。




冒頭映しだされるスライドではおそらくベルリンの壁崩壊、全学連のデモ隊が国家権力に弾圧される様子、さらに反核のデモ?が映され、銃弾が轟音を轟かせる。
1曲目『目撃者』はおそらく秋元康の現時点での最高傑作だろう。チームK『夢の鐘』やチームドラゴンの『世界中の雨』より、さらにテーマが鮮明である。劇場では隙のない畳みかける3曲目までは、コールなしで身体を動かしつつ、じっくり真剣に心を傾けた方が良いと思う。


オープニングを飾る曲『目撃者』は、「正義」という名の虐殺を見抜く、時代の生き証人になれ、と訴える。愛が壊される事への怒りをもたないのか、伝えないのかと問いかける。秋元は今回、「大好き」と「叫ぼう」とは言わない。この夏反戦で世界映画賞に輝いた『キャタピラー』国内上映をも意識してか、私たち怒りを忘れた世代にむけ、「大好き」と叫べるのは自由を守るために、血が流されてきたからなのだと喝破する。再び悲劇が繰り返されようとしている今だからこそ、絶対的な『愛』への信頼をチームAが激唱するのだ。







『目撃者』公演はアンコールラスト『パイオニア』でフィナーレを迎える。《信じるんだ失うものは何もない》《あの頃の本気をもう一度思い出せ》とチームA結成時を高らかに歌いあげる。《チームA》はパイオニアなのだ、と。AKBの革命第二段階の幕開け開始を誓うのだ。これまでのAKBの歴史を総括し、新たな時代の開拓者たれ!、と。革命のためにAKBに在籍するみずからとチームそのものを革命せよ!と宣言する。





ここまで紹介した『目撃者』公演の内容はほんの一端。シアターで何を思うかはあなた次第。俺は200回でも見たいと思える公演がまた増えた。



最後にAメンについて率直に。エース前田敦、キャプテン高橋

(本日no3bの新曲『君こそ』のイベント。怒涛の期間を根性で駆け抜けた。ソロ曲の力感・歌唱力は本物)

小嶋の3名のパフォーマンスは声を失うほど素晴らしい!

ピアノの弾き語りも披露する声優セミプロの仲谷の歌唱力は表現力の豊さでメンバーの中でも群を抜いている。


仲川 多田(おおた)は明らかに飛躍した。

(小森・仁藤と共に多田は昨日香港で『ツンデレ』を披露! 多田は従来のキャッチコピーも転換したほど勇気を奮った。多田の選抜はスケジュールだけではない)


準初期・中堅の篠田・高城・中田は全力を挙げて前面に出ている。


移籍組の片山・倉持・指原・松原は確実にチームAに厚みをもたらせた。


そして昇格組の岩佐・大家・前田亜は魂がこもっていて昇格初公演と思えない。



新チームAには力の結合と団結力の堅固さを感じたがいかがだろうか。





こうしたAKB48の新段階の只中でSDN48の革命が開始された。メジャー・デビューと《ひまわり組》方式の採用をひっさげて。




それはまた別に論じたい。