桑田佳祐への応援メールが殺到しているよう。ミュージックの力は素晴らしい。

おそらく

『メロディ(Melody)』と
『いつか何処かで(I FEEL THE ECHO)』が

彼の長いキャリアの中でもバラードの最高傑作だろう。
神の領域に限りなく近い現世を超越した音が生まれてしまう時がある。
ジョン・レノンの『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』や『イマジン』のような曲が。




いい女にはForever
夏がまた来る

泣かないでマリア
いつかまた逢える

誰かれ恋すりゃ
悲しみに濡れ

And my heart went zoom, with you


―『Melody(メロディ)』
8thアルバム『KAMAKURA』所収


今はゆっくり待とう…





さて、今日はSDN48について。
現在、SDN48は、テレ朝の『すっぽんの女たち』という番組と連動して、メジャーデビュー・シングル発売にむけた選抜メンバーを決定する人気投票を開催してる。


同時に12月には18歳の劇場観覧を19時開催公演限定で解禁する画期的な決定を発表した。




このSDN48とはどのようなグループなのか?


SDN48は、作詞家秋元康が総合プロデュースを手がけるAKB48の姉妹グループ。在籍メンバーは20歳以上で、18歳以下は「鑑賞不可」な公演を秋葉原のAKB劇場で行ってる。


SDNの正式名称は「Saturday Night 48」。現在は土曜の夜以外に平日にも公演を行っている。正式メンバーは37名。1期生の劇場デビューは09年8月1日、2期生は10年6月11日。1st公演《誘惑のガーター》公演を開催中。




このSDNの独自性は「18禁」。しかし、定義がとても難しい。まず公演時間は、22時以降の場合、都の「青少年保護育成条例」に一応抵触しないではない。次に公演内容は、アダルトな歌詞内容や蠱惑的なパフォーマンスが特徴的ではある。だがセクシーさやエロティックなパフォーマンスは完璧にアーティスティックそのもの。明確かつ具体的に列挙しうる直裁な表現も皆無。つまり「条例」に抵触する可能性といってもその内容は曖昧ではなはだ疑問であり、かつ「条例」は条例でしかない。何が「18禁」なのかの明確な判断基準や根拠が存在しない。したがって、最大の独自性は既存のアイドルには乏しいアーティスト性の高いパフォーマンスだろう。




セットリスト(演目)はR&BやSOULミュージックを歌謡曲風のディスコサウンドでアレンジした曲が多い。もしくはマドンナのパフォーマンスやダンスナンバーに近い。その意味でソウルや大人のミュージックで味わい深い。




こうしたSDN48の公演を牽引しているのが、AKB48から完全移籍してきたメンバー。現キャプテン・野呂佳代、浦野一美、大堀恵、小原春香、佐藤由加里。以前から劇場公演で鍛え抜かれてきた中核的メンバーが奮闘してる。全体としても多方面で活躍してきたメンバーが個性的に自己主張してる。




ここまで紹介してきたが、SDN48は他の成人アイドルグループをのりこえる力があると思う。楽曲やパフォーマンスがとても魅力的なんだ。彼女たちは、大人になったアイドルでもあり、アーティストでもあり、気骨溢れるダンサーでもある。そんな高気圧のVENUSたちは開拓者であり、女優なんだろうね。劇場がHometownの。




今、SDNの18禁解禁とメジャーデビューをめぐる論争がプロデュース側とファンと入り乱れて展開されてる様子。こういうアイドル・グループってすごいね。本音で語るなんて今までなかったと思う。


ただしルールは一点。絶対にSDNが《勝つ!》グループに成長することかな。負けないんじゃなくて、やるからには必勝。これでSDNは祈願のメジャーデビューに向けて拍車がかかるね。それが女神たちのプライド。社会的にも焦点化すると良いね。主役は夢をかけた彼女たちだからね。





で、俺が思うのは18禁解禁が現時点SDNに在籍するメンバー全員にとってプラスになるかってこと。さらに何のためにメジャー・デビューするのかってこと。



結論から言えば、18歳に俺は解禁すべきと思う。

気持ちは分かるけど、劇場観覧の当選率は別の問題かな。というか真のファンはもれなく観覧すべきでしょ、即座に。最初のお披露目を劇場にこだわらなくした時、初めて本当の意味でのプロフェツショナルなTOPグループになってるんだろうな。2週目までには周知徹底されてないとね。ファンが観覧した事がないとか、1年も待つなんて、ね(笑)。AKB劇場での日々の公演をどうするかは難しいけど。
問題は公演の内容以上に質でしょ。100回目だって「今日のステージ、絶対この私が感動させてやる!」「101回観たいと思わせてやる!」「根こそぎ夢中にさせてやるわ!」位のプロ根性でしょ。たとえ不安でも、いったんステージにあがったが最後、女優。LIVEは日々、生きものだよね。俺だって最高の公演なら、100回だって行くね。



18禁解禁は彼女たちの可能性を拡げるよ。観覧のきっかけは何だっていい。その場で魅せなきゃ。心を射抜けないと負けだよね。同心円的な拡大じゃなく、気概をもって挑戦してほしいね。新規も古参も、成金も庶民も関係なく《ファン》でしょ。メンバーにも意地があるよ。他面、一時のブームはもっとだめ。日本的土壌に根づかないとね。みみっちい所から出発したら破綻する。一人一人を捕まえたら離さない『すっぽんの女たち』の精神だよ。


ダンスパフォーマンスは問題あるかな、何か?
マドンナなんかデビューから一貫して表現者として、そしてまたマリリン以来のセックスシンボルに君臨し続けようとして、闘ってきたよね。非難されたり抗議が起きても、基本的な信念を曲げなかったよね。それは彼女が本物のアイドルであり真実のアーティストだから。一流の中の一流なんだね。自分のダンスパフォーマンスにプライドがあるんだよ。絶対、自分のダンスにひれ伏させてやるって、ますます燃え上がっちゃう。でも陰ではひたむきに、時に死にもの狂いに努力する。未だにレオタードですから(笑)。4thアルバム『Like a Prayer』なんて論争まきおこしてね。でもあれはプロの仕事。俺表題曲大好き! FUNK!だね。涙が溢れそうなゴスペル?ブラック・ミュージックなんて言ったらいいすぎ?


ともかくSDNにはダンスミュージック、ソウル、R&B、ワールドミュージック、ジャズ、あとシャンソン、ボサノバなんでも挑戦してほしいね。歌謡曲とのバランスだけ。従来の壁をこわしてほしいよね。
そして単独LIVEね。やっぱ俺たちオーディエンスを鮮やかに裏切ってほしい。

だってSDN48はマンネリ化した歌謡曲の星空に輝く、艶やかなる流星群だからさ。


ひときわ輝け! ステージで。
夢をつかめ! VENUS。



また邦画ベストテンやらなかった(笑)


追記:今夜31日は、20:30からSDN48 二期生公演。

生まれたばかりの彼女たちだって

「本気(マジ)だ、ヨ!」


土曜の夜はファンダンゴ


ジャンピンジャックフラッシュ