輝くスポットライト

視線が一斉に向かう

一瞬の静寂の後

目覚めの鐘が鳴る

鮮やかな歴史 手の平の夢

今は眠ろう 貪るように

夢に起こされるまで…

…夢に起こされるまで…


゛目撃者公演によせて“





さあ日本映画の発表です。品切れ・未DVD化は第5位一作だけ(ビデオで所有)。日本映画専門チャンネルでたまにやる作品です。



ちなみに以前は黒澤映画や砂の器が大好きでした。通過儀礼なんですね。
では―





第10位

パッチギ!

パッチギ! LOVE & PEACE

(2005年 井筒和幸監督)
(2007年)



パート2の戦場シーンは必見。



在日問題を真っ向から扱っていますが、本質は俺たち(日本)のゴッドファーザーです。青春、友情、家族、仲間、愛、若者の叫びにあふれているね。



パート1で、出産・喧嘩・恋愛を、イムジン河の調べと共に大河のように合流させるラストに涙したなあ。







第9位

Helpless

EUREKA(ユリイカ)

サッド ヴァケイション

の青山真治“北九州サーガ”
(1996)(2001)(2007)



浅野忠信と役所広司の名演が映画に生命を与えたね。


ユリイカとは発見(ここでは愛)のこと。青山監督は父性と母性の問題をタテ軸に人間性の再生をとても感動的に描くよね。



ユリイカで宮崎あおいが役所広司にかけよるラストは深い感動に包まれるな。







第8位

浮雲

(1955年 成瀬巳喜男)



高峰秀子と森雅之は堕ちてゆく男女を壮絶に演じ切りました。



高峰さんはため息が出るほど美しいんですよ。二人が寄りすがる姿は哀切に満ちているな。



成瀬監督が光と影の至高の輝きで、男女の宿命を描いた究極のメロドラマですね。







第7位

真昼の暗黒

(1956年 今井正監督)



今井監督作品は全て代表作。



『また逢う日まで』では、ガラス越しの接吻、ですよ!



『真昼の暗黒』は冤罪事件の話。主人公の絶叫は胸がひきさかれるよう。



すごいのは実際に係争中に上映して社会現象になり、被告が無実になったんです。







第6位

サンダカン八番娼館 望郷

(1974年 熊井啓監督)



『黒部の太陽』『忍ぶ川』『海と毒薬』など全てディープ・インパクト。



サンダカンは戦前ボルネオに売られた”からゆきさん”の晩年の話(文春文庫)。



田中絹代さんノーメイクでベルリン映画祭女優賞をとった。役が憑依するだね、高橋洋子さんも。今年の『告白』と比べてほしい。



女優を目指す人は必見だね。自然な演技とはこれ。おそらく後にも先にも、この田中絹代さんの演技が史上最高だろうね。遺作じゃなかったかな。






では後半は次回です。