フットケアはむずかしくないー続き | 足から健康 櫻井寿美

足から健康 櫻井寿美

足と靴の専門店を経営しながら足と靴の研究にも携わっています。
日本人の足の環境をさらに良くして、
「元気で100歳」を一緒にめざしましょう。

昨日の続きです。

 

フットケアの第一歩、それはご自身の足を観察し知るところから。

 

そして観察した結果にどのように対応していくかが、その次の段階です。

 

例えばかかとのかさつき。

 

顔や手などと同様に、かさつきがある=すなわち乾燥という状態です。


本来、皮膚の表面は、毛穴を通して分泌される皮脂によっておおわれ、乾燥しないようになっています。分泌される皮脂と汗腺から分泌される汗とが混じり合い、天然のクリームが皮膚の表面を覆ってくれるのです。

 

実に素晴らしい仕組みですね。

 

ところが、皮脂は毛穴を通して分泌されるので、足の裏や手のひらなど、毛の生えていないところでは、皮脂は分泌されず、また加齢等によってもその分泌量は減少します。

 

なので、体の状況に応じて、外からそれにかわるものを補わなければなりません。

 

簡単に取り組むことができ、効果てきめんなのが、クリームやオイルによる「保湿」です。その際、使うクリームやオイルは、なるべく混ぜ物などのない、天然のものがおすすめです。尿素配合の保湿クリームなどを、よく見かけますが、尿素自体に角質を分解させる作用もあり、長期間の使用はお奨めしません。

 

保湿はかかとなど、足裏全体にクリームを薄くまんべんなく塗り、その次は甲や足趾にも。その際、足の爪もお忘れなく。爪も意外に乾燥しやすく、乾燥を放置しておくと、割れたり欠けたりしやすくなります。

 

そして、クリームを塗りながら、皮膚表面を軽くマッサージをしましょう。マッサージすることで、足の血流が促されます。爪の根本には、新しい爪を作ってくれる「爪母」という組織があり、こちらも軽くマッサージすることで、健康な爪の成育を促してくれます。

 

フットケアと聞くと、「マッサージ?」「足もみ?」「足つぼ?」など、何か特別なことをしなければならないように思いがちですが、そうではありません。

 

観察し、清潔に保ち、そして保湿。

 

たったこれだけのことです。これなら、今からでもすぐにできそうですね。

 

人目には分からない足だからこそ、しっかりケアして健康に保ってあげましょう。

 

歩きたくなる靴はフットクリエイト。ご相談はTEL075-365-3748、またはこちらよりご予約ください。