昨日は人生で初めての田植えをしてきました。
雨天決行とのことで、大雨も覚悟していたのですが、雲一つない素晴らしいお天気のもと、滋賀県大津市仰木地区の棚田へ出かけました。
この地域でもご多分にもれず、農家さんの高齢化が進み、米作りをあきらめ、その場所が放置されるケースが増えているそうです。農地を一旦放置すると、あとは荒れ放題となり、他の農地へも影響を及ぼしてしまいます。それを憂いた地元の方々が、使われていない農地を活用し、棚田オーナーという仕組みを作られました。
私たちは、このオーナー制度の中でも、最も負担が少ない、田植え、稲刈り、脱穀だけに参加するコースで(余力のある人は、一年を通して参加もできる)、昨日はその一回目。
米を主食とする日本人であるにもかかわらず、米作りを知らない。
無農薬で安心のお米を食べたい。
来るべき食糧不足の際にも、自給自足ができるようになっていたい。
棚田の荒廃防止の取り組みに参加したい。
という理由で、一度やってみようと思ったのですが、10年ぐらい続けておられる方や、遠く大阪や兵庫県から参加されている方(もっと近くにいくらでも農地はあると思うのですが)など、非常に熱心な参加者が多いことに驚きました。
で、肝心の田植えですが、恰好だけは「田植え」らしいスタイルで臨んだものの、現実は厳しいものがありました。
田植えで一番難しいと思ったのが、移動。
長靴がほとんど浸かってしまうような、泥沼みたいな所を移動しながら、苗を植えていくのですが、これが大変。
まず足が抜けない。足を抜いて、後ろへ下がり、植え、また足を抜いて下がるの繰り返しですが、田んぼに尻もちをつきそうになったり、よろけたり、また汗が流れてきても拭えないなど、思うように体が動きませんでした。
それでも黙々と田植えに集中すること、およそ3時間半でようやく終了。
青空の下で頂いたお弁当の美味しかったこと。
マラソンを走った後とは、全く質の違う疲労感を覚えました。
最近ではその風景が話題になって、写真スポットとして賑わう棚田もありますが、あの美しさが保たれている裏には、色々な人々の努力があることも知りました。
植えた苗、ほんとうにちゃんと定着して、育ってくれるのでしょうか。また、機会を見て、現地へ行ってみたいとおもいます。
歩きたくなる靴はフットクリエイト。本日は定休日です。