靴=shoeは、ゲルマン語の「Skarpa」(=革の袋)がその語源であると言われています。この語源通り、足を革で覆い、地面や寒さなどから身を守るということが、本来の靴の役割でした。
ところが、古代エジプト時代の出土品から王様の黄金のサンダルが見つかるなど、いつしか靴は「権力」の象徴となり、その後のヨーロッパでは、貴族や王族など支配階級が、その力を見せつけるための道具の一つとなっています。
そして、産業革命などを経て、大量生産の時代となり、一般市民が靴を普通に履くようになった時には、靴は足を守るるという本来の役割を忘れ、自分自身をアピールするための道具となってしまっていたのです。
とりわけ、女性の履く靴に関しては、ファッションという言葉に踊らされ、自分自身をよりよく見せるためのアイテムとして捉えられ、驚くような厚底靴や15㎝以上もあるハイヒールが、靴として日常生活で普通に使われるようになっています。
大切な足の機能を奪い、足を変形させてしまうようなものを果たして「靴」と呼んでよいものでしょうか。
「足が痛くって」と訴えられる方の靴の多くが、足の変形を進めてしまうような形や構造をしています。私たちの足と真逆の形や、とても体重を受け止めてくれそうにない、やわな構造をした靴。
足が痛くなるのは当然。
靴を選ぶ際には、「○○ブランド」であるとか、今年の流行といった項目は後回しにして、その目の前の靴が、自分の足を助けてくれるのか、歩行をサポートしてくれるのかを、まずは優先して選びましょう。
歩きたくなる靴はフットクリエイト。ご相談はTEL075-365-3748、またはこちらよりご予約ください。