利益相反 | 足から健康 櫻井寿美

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足と靴の専門店を経営しながら足と靴の研究にも携わっています。
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今日5月17日は「高血圧の日」だそうです。が、高血圧の基準値は、過去からの経緯を見る限り、高血圧学会とか高血圧協会といった団体の都合で適宜変更されているというのが事実。また、近年普及しているデジタル型血圧計と昔からある「シュポシュポ式」(正式名は知らない)とを比べてみると、その測定誤差も感じています。

 

うちの97歳母が、デジタル型で測定されていた時は、いつも収縮期血圧が180、190で、常に薬の必要性を問われていました。(丁重に断り続けたけれど)

 

ところが、最近診療所へ通うようになり、シュポシュポ型で計測されるようになってからは、120とか130といったごくふつーの値。また、血圧はその直前の動作や精神的な作用によっても変動するものです。

 

なので、測定しているその一時だけを切り取って、やれ血圧が高いだの、降圧剤が必要というのはどう考えてもおかしい。診断して投薬するのであれば、もう少し長期の平均値などを求めるのが本来でしょう。

 

昔の「年齢+90」という高血圧の目安が、個人的には妥当な線ではないかなと感じています。

 

今から10年以上前、ディオバンという高血圧治療剤の効果測定に関する論文で、ノバルティス製薬の社員がその研究に関わり、意図的にデータが操作されていたという事件がありましたが、あの事件後も、明らかな捏造という形ではないけれど、研究者、医師、製薬会社における関係性は変わる事はありません。

 

学会発表の際には、その中で「利益相反はありません」と述べるのですが、利益相反も解釈次第、どうとでも取れるのと違うかーと密かに思っています。

 

ご興味あれば、タンサの記事「製薬会社から医師への謝礼 年間1000万円超が110人 知られざる利益相反関係とは」をご覧ください。ちなみに、タンサは、特定のスポンサーを持たない、公平な立場で探査報道をする機関です。

 

 

私たちの体は、その生理的状況に応じて、血圧を上げないといけないと感じたら、血圧を上げてくれるし、発汗させないといけない時にはどんどん汗を出す、下痢をするのも意味があり、咳が出るのも必要に応じて。

 

このような素晴らしい調節機能があるのに、それを薬で無理矢理調整するなど、愚の骨頂。

 

もっと自分の体を信じようではありませんか。

 

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