来店された方から、たまに「この靴は本革ですか」という質問を受ける事があります。どちらかというと、少しお歳の高い方に多い質問です。
まだ人工皮革が無かった、あるいは有ったとしても、現在流通している人工皮革とは比べ物にならないような低品質だった時代では、なんといっても天然皮革こそが、靴の値打ちを決定づけるものだったのでしょう。
確かに、天然皮革を使った靴は、履けば履くほど足に馴染み、革の風合いも良い感じに変化し、それがまた、その靴への愛着を深めてくれるのです。私も20年近く、大切に履いている靴が何足かありますが、いずれも天然皮革で、職人さんによるものばかりです。
本来、このような履き方が出来る靴が理想ですね。
ところが、最近の世の中の流れを見ていると、動物の革を使った商品への風当たりが強くなりつつあるようです。
例えば、毛皮のコート。
環境などに配慮した消費を心がけましょうという、エシカル消費の視点からみると、もはやリアルな革ではなく、フェイク革を使うのが当然であるようです。
靴の世界では、まだそこまでの動きは無いようですが、いずれ革靴を履いているなんて「ダサイ」と言われる時代が来るのかもしれませんね。
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