今日で1月も終わり。
今年は元旦から色々な出来事が続き、とても長く感じられた一カ月でしたが、これから節分、そして立春と、気持ちを切り替え日々を送りたいと思います。
フットクリエイトのお客様は、市内と周辺の市町村にお住まいの方が圧倒的に多いのですが、中には九州や山陰、関東や中部、さらに外国の方もおられます。
昨年暮れ、東京から足のチェックに来られ、インソールをご注文されたお客様がおられたのですが、お話をお伺いすると、何か他の用事のついでに来られたのではなく、わざわざこのためだけに来られたそうで、チェックが終われば、また新幹線で東京へ戻られるとのこと。
有難いと思う反面、申し訳ないと思っていたのですが、その気持ちが理解できる、万年筆にかかわるエピソードがありました。
随分前、美しいブルーに魅せられ購入したものの、長く使っていなかった万年筆。
来年はもっと積極的に使ってあげようと思ったのですが、長年寝かしたままだったので、まずはどこかで点検してもらわなければなりません。
ところが、最近は万年筆を使っている人が少なくて、万年筆専門店というのが見当たりません。
探せば人知れず営業されているお店もあるのかもしれませんが、検索して上がってくるのは東京ばかり。
仕方なく、東京の幾つかのお店の中から、あるお店を選び、コンタクトして、万年筆を送りました。
送ってから2~3日たったある日、突然携帯電話に見慣れない電話番号の着信。???誰だろうと思ったら、その万年筆店の店主からでした。
送ったモノをすぐに点検し、今の状況、そしてどのような調整が必要かなどを分かりやすく説明してくださいました。ペン先の交換が必要であれば、この際一緒にお願いしたいと伝えたところ、今はその必要は無いとの説明で、たった数分間のやり取りでしたが、この方に全てお任せしようと思ったのでした。
そして先週、調整された万年筆が戻ってきました。
早速インクを注入し、使ってみたところ、以前感じていた引っかかりも無くなり、とてもスムーズな書き心地です。
その時、東京からわざわざ足を運んでくださるお客様の気持ちが、よく分かったのです。
体の一部である「足」を支えるインソールだからこそ、信頼できる人へ託したい。
指先を通じて自分の気持ちを表現してくれる筆記用具もまた体の一部。普段使う筆記用具であればあるほど、体の一部としての愛着を感じるのかもしれません。
そんな気持ちを理解してもらえる店に、私たちは魅かれるようです。
私も機会があれば、このお店へ出向いて、店主のお話を直接伺いたいと思ったのでした。
歩きたくなる靴はフットクリエイト。ご相談はTEL075-365-3748、またはこちらよりご予約ください。