これはトルコの牛のお話ですが、いずれ私達人間にも適用されかねないと思ったニュースを紹介します。
このニュースによると、トルコの牧場主が、牛にVRのゴーグルをかけさせ、その結果、より多くのミルクを搾乳することに成功したそうです。
この牧場主は、以前から、牛にクラシック音楽を聴かせるなど、少しでも乳量を増やすための努力をされていたそうですが、ロシアで牛にVRの眼鏡をかけさせたところ、良い結果が出たというのを聞いて、自分たちもやってみようと思ったそうです。
そして10日間、ゴーグルを牛にかけさせ、まるで広い草原に居るようなVR体験をさせたところ、牛たちの一日当たりの搾乳量は、22ℓから27ℓと大幅に増え、質も良くなったそうです。
これだけを聞くと、私達人間にとっては非常に良いじゃないかと思うのですが、ゴーグルをつけられ、牛舎に繋がれたままの牛にとって、それは果たして幸せなのでしょうか。
今は牛での実験ですが、生産性を高めるために、他の家畜類はもちろん、いずれ私達人間もその対象になるのではないかという危機感を覚えたのでした。
牛は牛らしく、人間は人間らしく生きられる社会でありたいものです。