何気なく使っている言葉―見切品 | 足から健康 櫻井寿美

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足と靴の専門店を経営しながら足と靴の研究にも携わっています。
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昨日は徳島へ打ち合わせに行ってきましたが、往復はJRバスを利用しました。お盆休み明けの月曜日に、そのようなバスを利用する人はおられるのだろうかと、思っていたのですが、帰りは何と満席。驚いてしまいました。

さて、このところ、スーパーで「見切り品」というのを何度か購入しました。カレーを作る時に、隠し味のバナナを入れるのですが、これは可能な限り熟し、半分腐りかけのようなものの方が、好都合です。

美しい黄色のしっかりとしたバナナは、果物のコーナーの真ん中に、デンと誇らしげに座っているものですが、この半分腐りかけのバナナは、そのような表舞台 には立たせてもらえません。スーパーの片隅でひっそりと、期限が切れそうな他の者たちと一緒に淋しく佇んでいるのが常です。

今回も、スーパーの中をうろうろと探し回ると、ありました。理想的なバナナが。しかも、台湾バナナというブランド品です。
早速購入し、美味しいカレーが出来上がりました。

それにしても、このような商品に付けられている「見切品」という札。何気なく使っていますが、見切るというのは、ダメだとあきらめて、見捨てるという意味。あまりにもかわいそうではありませんか。

この見切品というシールを貼られたバナナも、ちゃんと役割を果たしてくれたのですから。見切り品に替わる、良い言い回しないでしょうかね?