4日午後に行われた、2次ラウンドB組最終戦は大きな注目を集めました。
初戦を12-2で大勝した柏レイソル(千葉)と、5-0で制した古河SS(茨城)の対決。引き分けなら、得失点差でまさる柏レイソルが8強入りです。
柏レイソルは驚くべきチームでした。キックとトラップの正確さ、視野の広さ、ポジショニングの的確さ。パスをきちんとつなげる技術、戦術のレベルの高さは、とても小学生とは思えません。
しかし古河SSも堅守で対抗し、速攻で脅かし、白熱した試合になりました。
後半立ち上がりの24分、柏レイソルのエース、中村俊太選手が右足シュートを決めて先制。しかし古河SSは34分、エースの仲上悠音(なかがみ・ゆうと)選手がゴール前で倒され得たPKを富山隼(とみやま・しゅん)選手が決め同点。余裕たっぷりだった柏レイソルのベンチも緊張感が高まりました。しかし、その4分後、相手と同じような形で得たPKを柏レイソルの鯰田太陽(なまずだ・たいよう)選手が決め、好勝負に決着を付けました。
準々決勝進出を決めた柏レイソルの選手たちは、笑顔でハイタッチ。号泣する古河SSの選手たち――。明暗が、クッキリと分かれました。
その時、裾野グラウンドの空には、鮮やかな虹がかかりました。柏レイソルの選手たちは、「勝利の虹だ」と歓声をあげました。