今週のナンバーは面白い。
鈴木啓太が表紙のモノです。
小宮良之さんが書いた福田健二の原稿なんてもうファンが喜ぶ要素満点です。
福田ファンの僕はもちろん大満足でした。
読者が求める記事のお手本のような内容です。
金子達仁さんが語るU-20ワールドカップカナダ大会の原稿も、彼のファンなら大満足でしょう。
もはや誰もが真似できるくらい変わり栄えしない展開ですが、
逆にいえば安心して読めます。
近年、金子っちに対して冷やかな視線を送る傾向にあるサッカーマスコミ界ですが、
僕はそれってヒドイと思ってます。
いろんな書き手がいていいし、あの人は間違いなく「読むサッカー」の発展に貢献したわけだ。
金子っちを批判する方々の根拠も、単なるねたみにしか思えない事柄が多い。
「カネコは現場に来ない」ってよく聞くけどさ、サッカーは日本中、いや世界中でやってるんだし、
金子っちの体は一つしかないんだよ。
でも版元からは現場で見てないゲームについての原稿依頼も来る。
絶対に断れない原稿もあることは、この業界にいる人ならば誰でも分かるはずだ。
そして、現場にいてもつまんない記事を書くライターもいれば、
現場にいなくても面白い記事を書くライターもいる。
現場主義って、何かすごく尊いことのように言われているけど、
現場にいないからこそ書けることもあるんじゃないかなあ。
金子っちを批判する人に僕が問いたいのは、
じゃあ日本サッカー界のために金子っちは必要なかったのか?
彼がいないほうが良かったのか?、ということだ。
彼がいなければ今日のサッカーマスコミのここまでの隆盛はなかったんじゃないかねえ。
そしてサッカーライターの数もここまで増えてなかったんじゃないか。
揚げ足をとるような批判をする暇があったら、
彼のサッカージャーナリストとしての存在が霞むくらいすごい作品を作ればいいじゃないか。
彼は自分の思ったことを素直に書いてるだけじゃん。
いい記事もあれば悪い記事もある。
それを判断するのは各自のメディアリテラシーでしょう。
それだけのことのような気がするけどね。
まあ、俺は他のライターのことなんか気にせず自分のペースでやれるところまでやるだけだけど
あまりにも至る所でネタにされてる金子っちが、このごろ何だか可愛そうでねえ。
もうちょっと公正になろうよ、みんなさ。
さて、こんなことが書きたかったわけじゃない。
えっと今週のナンバーの話です。
岡ちゃんと田嶋さんの対談があったんだけどさ、
何でも日本人は闘争心が足りないとか、判断が遅いとか、そんな話。
で、日本サッカー強化のためには、学校教育を根底から変えなきゃみたいな話をしてるのよね。
で、教育が変わるのを待つのではなくて、サッカーが日本の教育を変えるように働きかけていきたい、とな。
それってちょっとおかしくないかなあ。
だって、たかがサッカーだよ。
なんでサッカーを強くするためにそこまでする必要あるわけ??
サッカーが世の中を変えるってちょっと傲慢すぎませんかね。
このことについてはまだまだ僕の中でも考えがまとまってないけど。