すごい!
totoの売り上げが60億円を超えたそうだ。
1回の売り上げで、ですよ。
去年全部で50回くらい開催して売り上げ130億円程度だったからね。
去年の売り上げを超えたことも発表された。
totoができて6年余。年々売り上げを減らして、存続の危機にあったが、
ここに来て初めて前年度の売り上げを超えた。
なんだかんだで、関係者の不断の努力の賜物だと思う。
totoを主催してる企業は、独立行政法人で、幹部は官僚の天下りで、管轄は文科省なわけです。
そのため、totoはずーっと辛辣な批判を浴びてきた。
まあ、初年度売り上げ600億、2年目300億、3年目で200億を切り、4年目で150億、と毎年売り上げを
減らしていりゃあ、それは批判の声も出る。
あげくの果てにには、業務委託してたりそな銀行への不払いが発覚する始末。
いつ廃止されてもおかしくないが、借金が膨大なだけに廃止するには税金投入という悲惨な末路が見えていた。
だけど、ずっと手をこまねいていたわけではない。
コンビニ販売、ネット販売を解禁したり、
totoゴール、minitoto、などあたりやすいくじを導入してみたり(まったく成果はあがらなかったが)。
そんななか、去年秋に文部省の省令改正(たしか)で誕生したのがtotoBIG。
売り上げ+キャリーオーバーの金額が6億を超えないため、まったく話題にもならなかったが、
キャリーオーバーが続き、その金額が6億を超えて、ついに6億当せんの可能性が出てきた先月くらいから
メディアが食いついた。
そこからのフィーバーぶりは周知の通りである。
すごい、ビバ!人間の欲!!
今回は60億円売れた。
払い戻し率は50%なので30億。つまり最高で6億のチャンスが5口ある。
しかしもしかしたら、今回も誰にも当たらない可能性もある(組み合わせが重複する場合があるため)。
0~5口一等が出るわけだ。
過去の統計から5口出る可能性は低い。
出ても3口くらいじゃないか。
とすると、今後もずーっと、キャリーオーバーが20億円くらい続くことになる。
さらに、今回の一件でtotoBIGの存在はかなり周知されたと思われるので、
毎回10億くらいは売り上げるだろう。
とすれば、あわせて30億円が毎回プールされるわけだから、
6億当たる可能性がずーっと続くのではないか。
と僕は予想する。
totoが毎回10億円売り上げれば、年間売り上げは500億円以上。
払い戻しに250億円。
採算ラインが170億円。
差し引き80億円が余剰金だ。
このうち3分の1の28億円は国庫へ。
残り3分の2の52億円の使われ方が、みそである。
つうか、そもそもtotoはそのために誕生したのだ。
totoの正式名称は「スポーツ振興くじ」である。
totoの収益は、日本のスポーツ文化向上のために使われるのです。
芝生のグラウンド作ったり、
総合スポーツクラブのクラブハウス作ったり、
各スポーツ団体に助成したり、というわけですよ。
トップアスリートの強化費に使ったり
マイナースポーツの日本代表選手とかって、
自費で世界選手権に出るとか、ざらですからね。
みんなのスポーツのために、totoが売れるのはいいことです。
この国のスポーツがいいほうに進むことが願いつつ、
「人間の計り知れない欲」という神風が吹いたtotoに乾杯。
あなたの欲が、日本のスポーツをよくします。
totoが外れたあなたにできることがある。
自分の住んでる町の役所のスポーツ振興課に行って
「totoの助成金申請しなよ!」と役人に勧めることです。
おそらくぼんくらな市町村職員だったら、totoの助成金のことなんて知らない奴が多そうだ。
自分の住む町に芝生のグラウンドを作ってもらっちゃいましょうよ。
俺も自分の住む町の役所にtoto助成金を申請する考えがあるか
聞きに行ってみます(またリポートします)。
totoBIGのアイディアを実現するには、文科省の中でも、だいぶゴネたことが予想される。
尽力された担当役人さんに、敬意と感謝を表します。
ありがとうございます。
といってもtotoの会社には、これまでのつもり積もった莫大な借金があるし、
まだまだ予断は許されない。
今後も不断の努力を続けることを強く要望しますよ。
最後に、助成金はサッカー界にほとんど関係ないのだが、
今日のJリーグの観客動員数に多少は影響するのかな。してほしい。
審判とかちょっと緊張するのかな。
ミスジャッジしたら、いつも以上にメディアを賑わせそうだ。