Summer水陽会展終了 | ブログ footaのアトリエ

ブログ footaのアトリエ

都内、横浜を中心に透明水彩画を描いてます。

7/7から行われた「2024 Summer水陽会展」が終了

有楽町のダイニングバーで打ち上げ兼懇親会が行われた

こう言う時のビールは美味い!

 

年間を通して展覧会の数が増えてきたが

思えばSummer水陽会展は今年で4回目の参加となった

暑い夏の年中行事となってきている

 

とは言え、酷暑の中で足を運んでくれた

水彩画ファンの来場者の方には

大変感謝の想いである

 

来場者の中には絵画雑誌の方や画材店の方など

業界の専門家も名を連ねる

作品のレベルが高いとの嬉しい感想を頂いた

 

また、ペン彩画と言ってもさまざま

我々が目指すのは塗り絵やイラスト的なものではなく

光と影を重視したメリハリのあるペン彩画である

 

ある若い女性のお客様に

これは水彩画ですか?と聞かれた

生き生きとした線、メリハリのある画風

とても新鮮に感じて頂いたようだ

 

今回の出展作品2点は棚田シリーズ

 

 秋の棚田(葉山町・上山口)

 

 春の棚田(十日町市・星峠)

 

自然の風景を描く場合にペンを使う箇所は少な目

木の枝や生い茂る草などに限られる

それでもポイントで使うペンは有効で

付け加えて、水彩画としての色深度を駆使した

 

会員始め沢山の方から思ったより好評を得て

どこか郷愁を誘ってくれたのかもしれないと

勝手に思い込んでいる

 

日本の水田はその価値が薄れている

戦後の何もない時代に

お米がどれだけ有難かったかを忘れるほど

時代と共に暮らしは変わった

 

採算の合わない田んぼを維持しても明るい未来はないと

先祖から譲り受けた田畑を手放す農家は少なくない

ゴルフ場になったりサッカー場になったり

街の活性化と引き換えになる

 

絵は残念ながら時代を変えることはできない

しかし人の心を癒す力は持っている

烏滸がましくもこの棚田の絵が誰かの心を癒していたなら

それだけで絵描き冥利に尽きるのだ