生きることへの執着 | まどろみの庭 R2

まどろみの庭 R2

PSO2の日記とかかいたり。最近心が折れそうな風太さんがお送りいたします。

死ぬと決まったところで、わたしは何時もギリギリのところで一歩踏みとどまるか、決行したとしても皮一枚の所で誰かに救われてしまう。

ひとりだと思っていたのは自分だけで、誰かしら見守り心配してくれている人がいる。
最初からわたしが差し伸べられていたその手を見ないふりしていただけなのだ。

ひとりでは何も出来ない臆病な寂しがりの癖に頼るという事を拒絶して、それで何度失敗しただろうか。
これまで何度も何度も意地を張り続けて、それで良い事なんて一度たりともあった試しなど無い。




と、こう堅っ苦しい文を並べた所でどうという事もないです。
どうやったって後のことを考えると死んでも死に切れない。臆病者です。
宣言しておいて死なねえのかよksとかもうなんとでも言え。わたしは死ねないんだ。




唐突に関係ない話なんだけれど、財布の中に十円玉がひとつあったんだ。
製造年があの時あの人に出会った年のやつが。
わたしはそれをこの前までお守り代わりにしていた。
言っておくけれどわたしはおまじないなんぞ信じない。ただ、気まぐれに、それを大事にしていた。

ある時だ、PSO2の課金をしようと思った。プレミアムセットの。
あの人とつながっていたいがために。
会計の時に財布を見たんだ、自由に使える金はギリギリ1490円しかなかった。
(ファ○ポートでは1000円から1円単位で買えるのだが、ACを入れる単位は500円から。そのためわたしは1500円を買おうとした)


わたしはその十円玉を、使った。なんの気もなしに。
その時から何かが変わってしまった、何がとはわたしはいえない。
何かがおかしくなってしまった。


あの時と同じだ、わたしがPSPo2で不正に手を出した時と。
本当に言葉では表せない、大切な物を失った様なそういう感じだ。
人の気持ちも何も考えられない様に、ただ上を目指し下を見下す様になった。

わたしはそのうちに「楽しむこと」を忘れていた。
金をただ戦いに注ぎ込むだけになって「一緒に楽しむ」という事を忘れていた。
一緒にいる手段が目的に変わり、最初の願いを忘れ、残ったのはなんだったのか。


ただの無だ。


何度も言うようにわたしはおまじないなんぞ信じない。
だが、モノに対する意識、願い、祈り、それは信じられると思った。

十円玉と一緒にわたしは色々なものを失った。
だがそれは過ぎたことだ、今更後悔しようともそれこそ無駄だ。

これからどうするかを考えるべきである。






もし、そんな状況はないだろうがまたあの人に会えたとしたらその時には全て返してもらおう。

わたしが死ぬことがなくなった今、それらは「遺品」ではない。あなたのもとにある必要はない。
わたしが死ぬときに渡そうと思っていたものだからだ。


それに、最後の態度が気に入らなかった。
あれはもしかすればの今生の別れに対する礼儀が全くなっていなかった。

勝手だと言えばいい。罵ればいい。
わたしは最初から身勝手にしか振る舞っていない。