4月に入り、石川県でも日中は暖かに感じる日が多くなってきました
そろそろチヌのノッコミの時期も近いんじゃないかな
と思い始めた4月の中旬になって、久しぶりにしっかりと釣りが出来る時間を確保できたため、近場の港の岩壁でフカセ釣りの竿を出してみることにしました
その日はのんびりと自宅を出て途中でコマセを購入したりしつつポイントに向かい、到着したタイミングはお昼頃となっていました
とりあえずオキアミブロックを海に浸けて解凍している間にシングルバーナーでお湯を沸かし、海を見ながらカップラーメンを作って昼食とします
もう少し暖かくなったら釣りキャンプも良さそうだな
と思いつつのんびりしていると、オキアミブロックが半解凍くらいになったのでコマセを作って早速フカセ釣りを開始していきます
潮の流れは右に左に変わる状況ではありますが、流れ自体は緩やかで釣りにくさはあまり感じません
まずは水深を確認がてら半遊動仕掛けで底トントンの棚で仕掛けを流していきますが、中々アタリがありません
付餌も取られない状況だったため、
まずは魚の居場所を探してみるか
と思い、仕掛けを全遊動仕掛けに変えて全層を探っていくことにします
すると、何度か仕掛けを流していく中で軽くラインがフッと動いたため、竿を軽く立てて聞き合わせをしてみると、軽い感触ではあるものの何やら魚が掛っている感触が伝わってきます
チヌではなさそうだけど、何が掛かったのかな
と思いつつ掛かった魚を抜き上げてみると
石川県でのファーストフィッシュは、いつもどこでも寄り添ってくれる釣りのお供のフグでした
フグラッシュだと厳しくなるな
と思いつつ、たまに釣れるフグをリリースしながらコマセと仕掛けの投入を続けていると、右から左の潮に乗って流れるラインが
ススっ
と動いたため、軽く聞き合わせを入れてみると、先ほどのフグよりも多少強い引きの魚が掛かった感触が伝わってきます
チヌの引きではなさそうだけど、何が掛かったのかな
と思いつつ、あっさりと寄って来た魚を浮かせて抜き上げてみると
掛かっていた魚の正体はウグイでした
浮いて来た魚が細長かったからボラかと思ったけど、ウグイだったか
でも、ウグイがいるならチヌもいてもおかしくないな
と思い直して更にコマセと仕掛けの投入を繰り返してみると、何投か後にラインが動くアタリがありましたが
掛かっていたのはまたしてもウグイ
そして更に何投か後、少し張り気味にしたラインが引かれるようなアタリがあったため軽く合わせを入れてみると、明らかにウグイの引きとは異なる強さの魚の引きが伝わってきます
この強く底にゴンゴンと突っ込む引きはチヌかもしれないな
と思いつつ、リールのレバーを握って竿を曲げ、一旦魚の走りを止めてからファイトに入ろうとしたところで、
フッ
と竿から重さが抜けてしまいます
今のは中々良さそうなサイズのチヌっぽい引きの魚だったなぁ
と、久しぶりのチヌと思しき魚をバラシてしまったことにショックを受けつつも、気を取り直してコマセと仕掛けの投入を再開します
そして、その後に現れた待望のアタリに反応して合わせを入れてみたものの、先ほどのチヌらしき魚の引きほどの強さは感じません
この引きは、やっぱりアイツかな
と思いつつ魚を寄せてみると
掛かっていたのは少しサイズアップしたウグイでした
ウグイはボラよりも引きが弱いから寄せやすいのは楽だけど、そろそろチヌの顔が見たいところだな
と思いつつ、根気よく投入を繰り返していると、先ほどのウグイが釣れた時と同じようなシチュエーションでアタリがあったため
今度もまたウグイかな
と思いつつアワセを入れてみると、重量感はそれほど感じないものの、ウグイの微妙な引きとは違い底に向かってゴンゴンと突っ込むような引きを感じます
さっきバラした魚とはサイズが違う感じではあるけど、この引きはもしかしてチヌかもしれないな
と期待しつつ、バラさないよう慎重に魚を寄せてみると
浮いてきたのはサイズは小振りではありますが、綺麗な銀鱗のチヌの姿でした
サイズは大したことはないけど、何はともあれ今年の初チヌを釣ることができたな
と思いつつサイズアップを目指して本命時合の夕まずめを迎えましたが、その後はアタリもなく陽が沈んでしまいコマセも尽きてしまったため、この日は石川県で初釣果を得られたことに加えて今年初チヌの顔を見ることができたことに満足しつつ、納竿として帰路に着いたのでした