私はこれまで三重に住んでいた頃から中古で購入したセダンタイプの車に乗っていて、車中泊釣行をしたいと思っても中々できませんでした
そのため、実は今年の4月にコンパクトミニバンタイプの車(トヨタのシエンタ)を購入していたのですが、その車がようやく11月の頭に納車されました
そこで、先週末の三連休に初ドライブと初車中泊を試してみるため、浜名湖まで足を伸ばしてみる事にしました
今回は「納車したばかりの車の運転に慣れておく」といった目的もあったため、初日の釣りは程々で良いと考えて、運転しやすい明るい日中にのんびりと移動して、まずは夕まずめの釣りでぶっ込み釣りをしてみる事にします
これまで乗っていた車にはオートクルーズコントロール(ACC)機能が付いていなかったのですが、今回納車されたシエンタにはACCが付いていたため、是非ともその機能を試してみたいと思い、高速に乗って移動していきます
高速に乗っっておっかなびっくりACC機能をオンにしてみると、アクセルペダルから足を離しても車は前進を続け、軽く握っているハンドルが勝手に小刻みに動き出します
これがACC機能というものか
と、初の自動運転体験に感動しつつも、いつでもブレーキを踏めるようにブレーキペダルの上に足を置いたまま車を走らせていきます
すると、前を走っている車の後方に近づいたところでACCで走らせている自分の車もゆっくりと減速していき、適度な距離感を保った状態で追従走行もしてくれます
個人的には、やや渋滞気味の時などで、前の車のスピードに合わせてブレーキやアクセルをこまめに踏んで、一定の車間距離を維持しつつ長時間車を走らせることが疲れる主な要因になっていたため、ここを自動でやってくれるところに大満足な気分です
正直、運転シートは電動で動かないので微調整がしにくいですし、各種ファブリックの質感はこれまで乗っていたセダンタイプの車に比べるとチープな感じではありますが、ACC機能が付いた事で今後の長距離運転が随分楽になるのではないかと感じました
そんなこんなでのんびりとACCの走りを楽しんでいると、あっという間に浜名湖のポイントに到着したため、早速準備をしてブッコミ釣りを開始していくことにします
正直、ブッコミ釣りではそのポイントごとの狙いの魚が通るタイミングや通り道、アタリ餌を把握しておかないと安定した釣果は中々難しいと感じているところですが、初日はドライブと車中泊が主な目的だったため、適当にセイゴ針にアオイソメを付けてのんびりと竿を2本出して仕掛けを軽く投げてぶっ込んでいきます
そして、アウトドアチェアに腰掛けて、のんびりと浜名湖の景色でも眺めてチェアリングでも楽しもうかと思っていると、早速ぶっ込んだ竿の穂先が小刻みに揺れるアタリがあります
しかし、仕掛けを投入するとすぐにアタリはあるものの、少し大きめの針を使っている事もあってか、置き竿にしているだけでは中々針に掛からない状況だったため、餌取りの正体を確認すべく、仕掛けを投入したらしばらく手で竿を持ってアタリを待ち、アタリがあったところで軽くアワセを入れて積極的にフッキングを狙っていく事にします
すると、何度かアワセが空振りに終わってしまう事もありましたが、アタリの直後に大振りに煽った竿の穂先に
ブルブル
と言った魚の感触が伝わって来ます
ようやく掛かったか
どんな魚が突っついていたんだ
と思いつつ、リールを巻いて仕掛けを回収し、ヒラヒラと軽い感触で浮いてきた魚を抜き上げてみると
掛かっていたのは手のひらサイズのチャリコでした
きっと、コイツらが群れでいて付け餌を齧り取って行っているんだろうな
11月の頭で最近は涼しくなってきたけど、海の中はまだ夏を引きずっている感じなのかもしれないな
と思いつつも、のんびりした時間を楽しむため、餌取りのアタリをあまり気にしすぎないように、一定の間隔で仕掛けの回収と投入を繰り返していきます
そんなこんなで、チャリコやフグと遊びつつ時間を過ごし、綺麗な夕日を眺め終わって本格的な夕まずめの時間に入ったところで、竿先が動くだけではなく緩めていたドラグが一瞬鳴るような、これまでよりもやや激しいアタリが現れます
しっかり食わせるためにアタリがあってから少し様子を見てみましたが、残念ながらフッキングには至らなかったため、アオイソメを付け直して再び投入して穂先を眺めていると、先ほどと同じようなやや激しいアタリがやってきます
そろそろ辺りも薄暗くなってきたし、セイゴ・フッコでも回って来たのかな
と思いつつ本アタリを待っていると、ようやくフッキングした様な動きが穂先に現れて来たため、竿を手に取ってリールを巻いてアワセを入れていきます
が、思っていた以上に軽い感触だったため、そのままリールをゴリ巻きして浮いて来た魚を抜き上げてみると
やや激しいアタリの正体は、20cm程度のヘダイでした
そんなこんなでブッコミ釣りを楽しんでいましたが、あっという間に付餌のアオイソメも尽きてしまったため、夜釣りはせずに車中泊の準備を進めていく事にします
ちなみに、今回は車中泊専用装備の準備がほとんどできなかったため、これまでテント泊キャンプで使用していたマットや寝袋を使っていく事にしましたが、車内の明かりが漏れたり、外の明かりで眠れなくなったりしないよう、シェードカーテンだけは何とか入手してセッティングしてみました
初めてのカーテン設置では、どのカーテンをどの窓にどうやって付けるのか戸惑いつつも何とかセッティングを進め、寝床の確保では後席を倒してラゲッジを広げてフラットにしたところで荷物を片側にまとめて積み上げて何とか横になれるスペースを確保し、クローズドセルマットを広げて車中泊の準備を進めていきます
そんなこんなで結構荷物はあったものの、意外と適当にやっても何とか寝ることができる状況ができましたが、これはやはりコンパクトミニバンの後席・ラゲッジ空間の広さがあってこそだと感じました
そして、寝床の準備が出来たところでお湯を沸かし、浜名湖のアオサノリとシラス、そして豊橋のヤマサの揚半を載せたうどんをつまみに
静岡県湖西市の花の舞酒造「佐吉の里 巧 純米吟醸」を飲みつつ夜の時間を過ごし、翌朝マズメの釣りに期待感を膨らませつつ車内で就寝したのでした
翌日の日の出前のまだ真っ暗な時間帯、アラームをセットしたスマホに起こされて、眠い目を擦りつつ起床して車内を整理していきます
一晩車中泊をしてみた感想としては、
せっかくだし、もう少し寝床の改善をしてみたいかな
と思いました
クローズドセルマットでも確かに寝る事は出来るのですが、テント泊と異なり荷物を持って歩いて移動する必要がないところが車中泊の利点でもあるため、少しでも質の良い睡眠を取って疲れを癒すためにも、今後はもう少し重くて嵩張っても良いので、厚くて寝心地の良いマットを入手していきたいと思います
そんなこんなで次回の車中泊のための装備品を考えつつポイントに移動して、早速釣りの準備をしていきます
前日の夕まずめは準備も片付けも簡単なブッコミ釣りをしてみましたが、この日の朝マズメの釣りでは美味しく食べられるような魚を狙ってフカセ釣りをしていく事にします
ちなみに、前回の釣行まではダイワのレバーブレーキリールの「シグナス」を使っていたのですが、ハンドルを巻いているとスプールが下がる時にだけ急に巻き抵抗が重くなってしまい、スムーズに巻けない症状が出てきてしまいました
そのため、釣具屋を介してダイワのアフターサービスにリールを見てもらったものの、テキトーな対応をされてしまい修理ができなかったため、今回の釣行では新たにシマノのレバーブレーキリール「BB-Xデスピナ」を購入して使ってみる事にしました
(箱から出したばかりで、まだハンドルを取り付けていない状態です)
また、更なるチャレンジとして、以前から気になっていたフカセ釣り用の高比重PEライン(シマノlimited proPEG5+ 0.8号)を試しに巻いて、PEフカセデビューもして見ることにしてみました
ただ、本当はPEラインが最も効果を発揮する、ラインでアタリを取る釣り(全誘導釣法等)でフカセ釣りをしてみたかったのですが、今回のポイントは潮の流れがかなり早い場所での釣りとなったため、ナイロンショックリーダーを使い、ウキ止めを付けた半遊動で重めの仕掛けを使った釣りでの挑戦となります
そして、東の空が明るくなり始めた朝マズメの時間帯にコマセを撒き始めて、いよいよ釣りを開始していきます
ポイントの状況としては、風はあまり吹いていないものの、やはり潮の流れが早く、左から右に渦巻く様な強い流れが出ていたかと思うと、急に流れの向きが変わって右から左に流れ出すなど、なかなか複雑な流れとなっています
この潮の流れの強さ、やっぱりチヌを狙うならフカセ釣りではなく確実に底までコマセと付け餌を届けるダンゴ釣りにしておいた方が良かったかな
と思いつつも、朝マズメのグレにも少し期待しつつコマセと仕掛けの投入をこまめに繰り返していきます
すると、陽が登って朝マズメから朝の空気感になった辺りで、流していたウキが勢いよく
スコン
と言った感じで沈む気持ちの良いアタリがあります
すかさずアワセを入れてみると、竿先を叩くような元気の良い魚の動きが伝わって来ます
この竿先を叩く様な引き、もしかしてアイゴでも掛かったのかな
と思いつつも、最初の1匹目という事で慎重にやり取りをして魚を寄せてみると、海面にギラリと銀色の魚体が見えて来ます
アイゴではなくチヌだったか
と思い、更に慎重に魚を寄せてから無事にタモ入れも済ませて
サイズは小振りではあったものの、幸先よく本命のチヌを1枚釣り上げることができました
その後、数投後にも先ほどと同様にウキが勢いよく沈むアタリがあったものの、残念ながら今回はアワセが決まらずに魚が針に掛かることなく終わってしまい、しばらくはウキに反応がないまま付餌だけが取られ続ける苦難の時間が続きます
ちなみに、ここでも前日のポイントと同じように海の中ではまだ夏が続いているのか、コマセを投入するとどこからともなくコッパグレや小さなアイゴと思しき小魚の群れが湧き出て来て、コマセと仕掛けの投入場所をずらしてみても、オキアミはともかくコーンや練り餌も保たない様な状況が続きます
また、潮流が渦巻くような時にはウキが渦に飲み込まれて沈んでいってしまったり、急に当て潮になって仕掛けが手前に寄ってしまい足元で根掛かりしてしまったり、仕掛けを底に這わせていると
ガシラが食って来て根に潜られてしまったりといった状況で、苦しい時間が続きます
それでもめげずに根気よくコマセと仕掛けを投入していると、ウキが一瞬
ピョコン
と沈む様なアタリがあったため、すかさず竿を煽ってアワセを入れてみると、元気の良い魚の引きが竿に伝わって来ます
魚の重さはそれ程ではないものの、流れに乗って走られると寄せるのが大変になるため、やや強引に魚を寄せて浮かせてみると
今度は20cm程度のアイゴが掛かっていました
最初に掛かったチヌの引きに似ていたからちょっと期待したんだけど、今回はアイゴだったか
と、ガッカリしつつも、付餌だけ取られ続けるよりは何倍も楽しめたため、次の魚に期待しつつ仕掛けを投入していきましたが、その後は再び付餌だけが取られ続ける状況が続き、気が付けばコマセも尽きてしまったため、この日は無事車中泊が出来たことと、何とか本命のチヌの顔を見ることが出来た事に満足しつつ納竿として、のんびりと帰路に着いたのでした
ちなみに、今回初めてフカセ釣り用のPEラインを使用してみましたが、トラブルらしいトラブルは感じなかったので、このままもう少しフカセPEを試していってみようと思います