最近鳴き始めたセミすら黙り込む様な猛暑日となった海の日の三連休、何をして過ごそうかと思いましたが、せっかくの連休と言うことで、思い立って渥美半島の堤防に釣りキャンプをしに車を走らせてみることにしました
今回は厳しい暑さが一番の障害となると思われたため、まずは極力暑くなる時間帯を避けようと思い、竿を出すタイミングは夕まずめからの夜釣り、そして朝マズメから本格的に暑くなってくるまでの時間帯で釣りをする事にします
夜釣りのメインは竿を2本出してブッコミ釣りか泳がせ釣りをしようと思っていましたが、泳がせ釣りの餌をサビキ釣りか投げ釣りのどちらの方法で確保しようか悩み、最低でもハゼか何かは釣れるだろうと思い、今回は投げ釣りで小魚を確保することにしました
ポイントに到着したのは夕まずめの少し前、エアコンの効いた車から降りた途端に強烈な熱気に襲われましたが、めげずに準備をして堤防を進み、適当な空いているところで釣り座を構えます
1日の中で最も暑くなる昼下がりを過ぎた辺りの時間帯と言うこともあり、流石に釣り人の数も満員御礼と言う状況ではありませんでしたがファミリーを含めて思ったよりも人が居ます
厳しい陽射しにめげそうになりつつも、まずは投げ竿を準備して軽くキャストしてサビいてみますが、第一投はアタリなしで戻って来ます
ちなみに、釣り座を構える前までに堤防を歩いてくる間にも何人かチョイ投げをしている釣り人がいましたが、魚が掛かっている雰囲気の釣り人は誰も居なかったため、正直、期待はあまりできません
まあ、まだ日没まで少し時間もあるし、この時間帯での釣果は厳しいかな
と思いつつキャストと回収を繰り返していると、全くアタリを感じませんでしたが小さなチャリコが針に掛かって上がって来ました
これまでの釣行ではチャリコを泳がせ釣りの餌にしても魚が釣れた試しがなかったことから、
せめてピンギスやハゼでも釣れてくれたら泳がせ釣りの餌に出来そうなんだけどな
と思い、チャリコはリリースしてチャリコに混じって釣れてくるメゴチをキープしていると、追い風に乗って4色を超えて飛んでいった先で
コツン
と竿先にアタリを感じます
微妙なアタリだったので魚種までは分かりませんでしたが、これまでに釣れたチャリコとメゴチはまともなアタリを感じる事なく釣れていたため、少しの期待感を持ちつつ仕掛けを回収してみると、水面から上がってきた仕掛けには20cm弱程度のキスが掛かっていました
キス、居るじゃないか
と喜びつつキャストを続けますが、中々2匹目のキスには出会えません
キスは居ない事はないようだけど、数が少ないのか、活性が低いのか
それでも、もう少しキスを釣りたいな
と思いながらキャストを続けていましたが、追加のキスは掛かる事なく徐々に陽が傾いていき、夕マズメの時間帯に差し掛かってきます
そこで、空いてきた堤防の適当なところに置き竿を1本出して、先ほど釣った魚を餌に泳がせ釣りを開始することにします
キスがあまり居ない状況であったため、
今回は泳がせはあまり期待できないかもしれないな
と思いつつ、泳がせ釣りの仕掛けをセットした後に投げ釣りを再開してみましたが、相変わらず釣れてくるのはメゴチやチャリコばかりで、それらに混じって何とか先程と同じくらいのサイズのキスを1匹釣っただけで、遂に日没を迎えてしまいます
そして、これまでの経験上、日が暮れてしまうとキスの期待感は激減してしまうため、投げ釣りの仕掛けも泳がせ釣りの仕掛けに交換して、計2本の置き竿でのんびりと夏の夕べを過ごすことにします
そんなこんなで徐々に夜の帷が下りてくる中で、
そろそろ今日のキャンプ飯の用意でもしようかな
とのんびり思っていると、
チリ…チリ…チリ
と置き竿のドラグがゆっくりと鳴り出します
しかし、かなり弱めに設定したドラグであることに加えてドラグの音もゆっくりとした間隔で鳴る状況だったため、潮の流れで仕掛けが流されているのか、魚が食っているのか判断が付きかねる状況が続きます
少しの間様子を見てみましたが、たまにチリチリと音を出してゆっくりとラインが出る状況は変わらなかったため、
魚が掛かっているかどうかはちょっと怪しいけど、潮で仕掛けが流されて横の置き竿の仕掛けに引っ掛かっても面倒なので一回仕掛けを上げてみようかな
と思い、念の為に竿を煽って合わせを入れてからリールを巻き始めると、何やら竿先に微妙な重さを感じます
海藻か何か引っ掛けてしまったかな
と思いつつリールをガンガン巻いていると、竿先に微妙に生命感のある様な動きを感じます
もしかして、海藻ではなくて魚なのか
と期待感が上昇するのを感じつつ仕掛けを足元まで寄せてくると、海面に照らすヘッドライトの光の中に何やら平べったい魚の姿が見えて来ます
もしかしてヒラメなのか
と思いつつ抜き上げてみると
掛かっていたのはちょうど30cm程度のソゲサイズではありましたが、確かにヒラメでした
サイズは微妙だけど、久しぶりにヒラメを見たなぁ
と喜びつつ、次は何とか40cmオーバーが釣れてくれる事を祈りながら再度仕掛けを投入します
しかし、しばらくの間待ってみましたが何事もないまま時間が過ぎていき、だんだんと小腹も空いて来たため本日の釣りキャンプ飯を作っていく事にします
まずはシングルバーナーを使って簡単にカット野菜を炒め、お湯を沸かしてから袋ラーメンのサッポロ一番の麺を茹でていきます
3分間麺を茹でた後に炒めた野菜とチャーシューを入れて
本日の釣りキャンプ飯、野菜炒め塩ラーメンの完成です
(チャーシューに隠れて野菜が見えませんが)
ちなみに、今日のお酒は
チョーヤのワンカップ梅酒です
夏の夜空の星を眺めながら、チャーシュをつまみに海辺で飲む梅酒も中々乙な味わいでした
その後、夜になると風も強く吹いてくるようになりライントラブルも心配になる状況だったため、
今回の釣行の本命は翌朝マズメ狙いの紀州釣りだし、今日は早めに寝ようかな
と思い、ぶっ込んでおいた泳がせ釣りの仕掛けを上げてみると
アタリは感じませんでしたが、40cm程度のアナゴが掛かっていました
長さはともかく太さが微妙はアナゴでしたが、とりあえず1日の最後に魚の顔も見れたことに満足して、この日は目を閉じて眠りについたのでした
そして翌朝の日の出前に目を覚まし、暗い時間帯からダンゴ材を準備して万全の態勢で朝マズメの時間帯を待っていると、徐々に空が明るくなってくるにつれて続々と釣り人が堤防にやってきます
そんな中で、ようやくウキが視認できるくらいの明るさになって来たため本日のダンゴ第一投を投入し、ウキ下のタナを合わせていきます
また、夜には強く吹いていた風も朝マズメには多少弱まっており、陽が昇るにつれて徐々に暑さも増していきます
朝マズメがちょうど満潮という状況でしたが潮の流れは結構強く、ちょうどトントンに合わせたと思ったウキが馴染んだと共に右から左に流されていき、徐々に海中に沈んでシモっていってしまいます
私は流れが強い場所ではすぐに割れるダンゴを作る事が多いのですが、シモっていくウキをよくよく見ていると、ウキは海面から少し沈んだところで止まっている状況だったため、今回はしばらく割れないダンゴで魚が寄ってくることを待つことにします
前日の投げ釣りでは餌取りのチャリコが猛威を奮っていたため、この日も餌取りとの闘いになるかと思っていましたが、数投ダンゴを投げ込んだ後でもオキアミの頭すら齧られない状況が続きます
色々と付餌をローテーションしながらダンゴの投入を繰り返してみましたが、状況は変わらないまま気温だけが上昇していき、体力とダンゴ材が削られていくだけの時間が続きます
そして、流れが多少緩んでウキがシモらないようになって来たものの、潮も引いてきて沈んでいた堤防の基礎の石積みが目視できるくらいに水深が浅くなってきたところで
周りの釣り人も釣れていない様だし、今日はもう駄目かもしれないな
と思っていると、投入したダンゴが割れる前にウキがピョコンと動くダンゴアタリがあります
ようやくボラでも寄って来たかな
とも思いましたが、チヌに期待してダンゴが割れた後のウキ動きを見逃さない様にダンゴが割れるタイミングを注目していると、ダンゴが割れる前にウキがスーッと沈んでいきます
そこで慌てて大きくアワセを入れてみましたが、残念ながら空振りに終わってウキだけがこちらに飛んできてしまいます
今のは潮の流れが強くなってウキがシモっていった訳ではないよな
と思いながらもう一度ダンゴを投入してみると、今度もまたダンゴが割れる前にウキがピョコピョコと動くダンゴアタリがあります
さっきは慌ててアワセを入れてしまったけど、今度はしっかり待ってからアワセを入れてみよう
と思い、ダンゴが割れた後の動きに注目していると、再びウキがスーッと沈んでいく様なアタリがあります
今度はウキが沈むアタリがあってから一呼吸置いてからアワセを入れてみると、垂直に立てた竿にググッとした重さを感じます
今度はしっかり乗ったか
と思い、魚の種類が気になりつつも、まずは魚を弱らせようと竿を立てたまま魚の引きを堪えていると、掛かった魚が足元の堤防基礎の石積みに向かって走り出します
これは不味い
と思い、竿を立てたまま一気にリールを巻き上げて強引に魚を浮かせにかかります
魚のサイズがそれ程大きくなかった事が幸いして、ラインが石積みに擦れる前に何とか魚を浮かせることができましたが、魚が弱り切る前に浮かせたこともあり、水面まで浮かせた魚が盛大に暴れます
しかし、浮いてきた魚は細長いボラの姿ではなく平らなチヌの姿だったため、ここから慎重に弱らせていくことにします
盛大に暴れた魚が堤防基礎の際に突っ込みそうになりましたが、竿の弾力で凌ぎ切り、何とか無事にタモ入れを済ませて
サイズは40cmに届きませんでしたが、夏の元気なチヌを釣り上げることができました
その後は2匹目を狙って釣りを続けましたが、手のひらサイズのコッパグレが1匹釣れただけでダンゴ材も尽きたため、
取り敢えず記念の釣果写真を撮影してからソゲをリリースし、灼熱の堤防の上で道具を片付けて、本命のチヌが釣れたことに満足してこの日は納竿とし、夏の釣りキャンプを終えて帰路に着いたのでした