徐々に冬らしくなって来たものの、まだ寒波が到来する前の12月上旬の週末に、再びチヌを求めて浜名湖に紀州釣りのダンゴを投げに行ってみる事にしました
タイミングは昼前頃の上げ潮の時間帯、混み合うポイントではありますが、朝マズメからポイントに入っていた釣り人との入れ替えがある時間帯でもあったため、少し歩いただけで空いている釣り座を確保することができました
市販の紀州釣り用集魚材に水を足して簡単にダンゴ材を作り、棚を測るついでにポンポンとダンゴを投入していきます
すると、上げ潮ではあるものの、確保した釣り座の前の海は中々の潮の流れで、竿2〜3本先にダンゴを投げると潮の流れに乗ってダンゴが割れる前にコロコロと転がっていってしまいます
どこに投げてもダンゴが沈んで割れずに海底を転がっている間にウキは更に勢いよく流され、みるみるシモって沈んでいってしまう状況であったため、とりあえずダンゴは着底後にすぐ割れるような固さに調整して、割れたダンゴ材と付け餌がボトムで同調して流れて行く様なイメージで釣りをしてみる事にします
また、仕掛けをある程度這わせる様な形にして、少しでも仕掛けが流れる速さを遅らせようとしてみましたが、潮の流れはその様な小細工が通じるレベルではなく、あっという間にウキが流されていきます
そして、仕掛けが少しでも張ってしまうと付け餌が浮き上がってしまうため、ガンダマを付けて仕掛けの安定化試みてみますが、それもどの程度効果があるのかよくわからない状況でしばらく投入を繰り返していきます
すると、激流の潮の流れも何となく一定の動きがあるように感じられ、たまに足元の潮の流れが逆転するタイミングがあり、その間だけは潮が緩む事が分かってきました
そこで、ラインにかかる潮の流れの抵抗を減らすためにダンゴを少し遠目に投げるのではなく竿下に落とし込んで、更に潮の流れの抵抗を少しでも減らすため、ウキを外してラインと竿先でアタリを取っていく堤防かかり釣りスタイルで臨むことにします
このスタイルでは投入後にラインを張ってティップの曲がり具合でダンゴの割れ具合やアタリを取っていくのですが、何投かしてみたところ、潮の流れと風の影響で竿先が揺れ動く事もあってか中々海中の状況が掴めません
やはり、柔らかい金属ティップやグラスソリッドティップの方が有利な釣り方だなぁ
と思いつつも投入を繰り返してみますが、オキアミは知らぬ間に瞬殺、コーンやサナギ、練り餌には反応がない時間が続きます
紀州釣りのウキの場合では小さな餌取りのアタリも分かるのですが、現状の潮と風の環境下でのチヌ竿かかり釣りスタイルではそこまでのアタリが取れずに苦戦しますが、
もう、ぶっ込み釣りと思って気長に待つか
と思いつつのんびりとやっていると、竿先が
ククン
と動くアタリがあります
ラインではなく竿先が動くアタリだったため、即合わせを入れてみると、何か魚が掛かっている感触が伝わって来ます
ようやく来たか
と思いましたが、重さはそれ程でもなかったため、潮の流れに乗って走られる前にやや強引に巻き上げて魚を浮かせます
すると、ギラリと鱗を光らせて浮いてきたのは
小振りではあるものの、綺麗な銀鱗のチヌの姿でした
これは群れが寄ってきたのかな
と期待して、続けてダンゴを投入してみるものの、最近の釣行でよくあるパターンで、中々後が続きません
しばらく淡々と景色と竿先を眺めながらダンゴを投入する時間が続きますが、流される仕掛けを回収しようとした所で根掛かりの様な感触が返ってきます
ググッと竿を立ててもラインが張るだけでピクリとも動かないため、根掛かりと判断して何度か竿を煽って根掛かりを外そうとしていると、
ズボッ
と抜けるような感覚があったため、ハリスが切れたかと思いリールをクルクルと巻き上げてみると、何やら海藻のような重さを感じます
海藻に根がかっていたのかな
と思っていると、微妙な重みに加えて微妙に生命感を感じる動きが伝わってきます
もしかして、魚が付いているのかな
と、海藻か魚か、疑惑の物体を抜きあげてみると
上がってきた正体は、悪くないサイズのカサゴでした
その後は相変わらず付餌だけが取られ続ける時間が過ぎていき、遂にはダンゴ材も尽きてしまいます
そして、最後の足掻きのロスタイム、片付けの準備をする間に仕掛けを垂らして道具の整理をしていると、垂らしておいた仕掛けの竿先に
コンコン
といった感じの軽い動きがあります
ただ、少し動いただけの様な微妙な動きで、潮の流れの強弱で動いただけの様にも見えたたため、速合わせはせずに竿先を注視していると、
コンコン
再び同じような動きで竿先が引かれています
これは魚だろう
と思い、竿を立てて合わせを入れてみると、ググッと引かれる魚の感触を感じます
最後の最後で来てくれたか
と思いつつ、今回もやや強引に巻き上げて浮かせてみると
潮の流れの中から1匹目と同じくらいのサイズのチヌの顔が見えて来ました
相変わらずサイズはイマイチではあるものの、それでも最後に一枚釣れてくれた事に感謝です
そんなこんなで、ラッキーヒットを含めて2枚のチヌが釣れた事にとりあえず満足して、この日は帰りにゆっくりとスーパー銭湯で湯に浸かり、のんびりと運転しつつ帰路に着いたのでした
ちなみに、今回は釣れたチヌ2枚をキープして、最近新たに購入したスチームオーブンレンジのビストロ様の試運転を兼ねて、
一枚はグリルで塩焼きに
一枚はスチーム機能でアクアパッツアにして
美味しくいただいたのでした