福井県釣りキャンプ
DAY 3
福井釣りキャンプ旅の二日目も美味しい魚が釣れたことに満足して、期待感に満ちて迎えた福井県遠征最終日、三日目の早朝
最後のポイントに向かうと、日が昇る前の暗い時間帯ですが、既に釣り人の姿が各所に見られます
最後のポイントも堤防のテトラ帯ではありますが、初日と二日目のテトラと比べてやや小振りなテトラが入っている場所があったため、そこを今回の釣行最後の釣り座と決めて準備を進めていきます
ちなみに、本日の釣り方も、前二日の釣り方と同様、全遊動沈め仕掛けのフカセ釣りで挑みます
コマセをしっかりと練って、何投か撒いた後にタックルの準備をしていき、いざ実釣です
キャンプをしている夜中は風が強くてフカセ釣りが出来るか心配していましたが、ポイントでは朝マズメが始まる前にはそよ風程度の風となっていてホッとしました
また、海の色はうっすらと濁りが入っており、潮の流れは右から左に、やや当て潮気味に流れています
足元に見える範囲では海藻が繁っている様な状況ではありませんが、底の方がどうなっているか分からなかった事と、当て潮気味の潮の流れを気にして 竿3本先程度の位置にコマセと仕掛けを投入します
また、前二日間はあまり潮の強さを感じませんでしたが、今回のポイントはしっかりとした潮の流れが感じられます
仕掛けを投入した後、あまり流しすぎると足元に仕掛けが寄ってきて沈みテトラに根掛かりしてしまいそうな気がしたので、ゆっくりと仕掛けを回収しようとしてみたところ
グッ
とした重みを感じます
早速根掛かりをしてしまったかな
と思いつつ、少し強めに竿を立てて煽ってみたところ、
ググン
と竿先が引かれる感触が伝わってきます
アタリは感じなかったけど、居食いしていたのか
と、慌ててラインテンションを掛けて魚を浮かせにかかります
魚はテトラに近いためか、底に突っ込む様な引きを見せるものの、それ程の重量感はなかったため、テトラに潜られないようにやや強引に浮かせてみると
掛かっていたのは今回の釣行の本命、小振りの30cm弱の綺麗な銀鱗のチヌでした
サイズは大したことはありませんが、一投目から本命のチヌが釣れた事で気分が上がり、追いコマセを撒いて早速次を狙っていきます
すると、流石に2投連続ではアタリは出ませんでしたが、 3〜4投目でラインがゆっくりと沖に向かって動き出すアタリがあります
このアタリの出方はチヌかもしれないな
と思いつつ竿を立ててアワセを入れていきます
すると グッとした重みを感じた後に、チヌが底に突っ込むような
ゴンゴン
とした感触が帰って来ます
重量感は先ほど同じっぽいけど、きっとこれはチヌだろう
と思いながら、極力沖の方で魚を浮かせて寄せてくると、予想通り先ほどと同じようなサイズの綺麗なチヌの姿が海面を割って浮いてきます
これは居付きの魚ではなく、群れが入って来ているのかもしれないな
と思い、写真撮影もそこそこに、コマセを途切れさせないように撒きつつ仕掛けを流していきます
すると、ややテンションをかけながら流していたラインが動き出し、竿先が少しお辞儀したところでアワセを入れてみると
ググッ
とした魚の引きが伝わってきます
今度の魚は先の2匹の魚よりも少し重量感があるな
と思い、掛けたところで少し弱るのを待ってから慎重に足元のテトラに寄せていきます
海面を割って顔を見せてくれたのは、やはり先ほどよりもサイズアップした銀鱗のチヌの姿で、アクシデント等もなく無事にタモ入れも終えて
前二日では全く釣れなかったチヌでしたが、釣り開始からあっという間に3匹も釣り上げる事が出来てしまいました
同じようなテトラ帯でも、ポイントによって釣れる魚が随分違うものだな
と驚きつつも、このフィーバータイムを逃さないように集中して釣りを続けていると、今度は1匹目のチヌと同様に、アタリはなかったものの、居食いしていたと思しき魚が仕掛け回収時に掛かってきます
しかし、どうにもチヌとは違う引きの魚だったため、小振りのボラでも掛かったのかと思って強引に寄せてみると、なんと水面に浮いてきたのは30cm程度のカレイの姿でした
愛知県では投げ釣りで狙っても全然釣れなかったカレイが福井県で、しかもフカセで釣れるとは
と驚きつつも釣りを続けて、チヌを更に2枚追加したところで一旦アタリが止まってしまいます
流石にチヌの群れも移動してしまったか。。。
と思う一方で
5枚もチヌが釣れてくれたし、もう十分楽しめた気がするな
とも思いながら、のんびりとコマセと仕掛けを投入しつつ景色を眺める時間が続きます
すると、前ぶれもなく突然ラインが走ったため、反射的に竿を立ててアワセを入れてみると、前日にたくさん釣った尺アジのような引きが伝わって来ます
ここにも昨日の様な尺アジが回遊しているのかな
と期待しつつ走る魚をやや強引に寄せて海面に浮かせてみると、どうにもアジとは少し違う魚の様に見えます
青物っぽい引きだったけど、一体何の魚だろう
と思いつつ、釣り上げた魚の姿を堤防の上でじっくりと眺めてみると
これまで釣ったことがないので確信はありませんが、どうやらサクラマスの様に見受けられます
確か、初日のグレがよく釣れたポイントでも、フカセ釣りの人がグレに混じってマスを釣ったと言っていたなぁ
と、初日の釣り人との雑談を思い出し、
福井と言えば九頭竜川のサクラマスは有名だけど、海の堤防でも釣れるものなんだな
と、良いサイズのカレイに引き続き、中々お目にかかれない魚が釣れたことで改めて福井県の魚種の豊富さに驚いてしまいます
その後、更なる釣果に期待して釣りを続けたものの、テトラに柄杓をぶつけてカップを壊してしまいます
予備の柄杓がなかったため、苦渋の策でコマセのマゼラーを使ってコマセを投げたりしていましたが、当然飛距離が出ず、コマセと仕掛けの投入点が足元に近くなり、結果、当て潮に仕掛けが流されてしまい、沈みテトラに仕掛けが根掛かりしてウキをロストしてまう等のトラブルに見舞われてしまいます
チヌ5枚(とは言えサイズは最大でも40cmでしたが)、カレイ1枚、サクラマス(?)1匹の釣果を持って福井遠征最終日の釣りを終えることとして、2泊3日の釣りキャンプ旅行の〆にゆっくりと温泉に入って汗を流した後に、福井名物のおろし蕎麦を味わい、満ち足りた気持ちで愛知県への帰路に着いたのでした