徐々に空気が暖かくなり、春の足音が聞こえる様な気がする3月の週末、のっこみチヌの顔を見に名古屋港で竿を出してみました
タイミングは満潮からの下げ潮、左斜め前から風が吹いており、潮は左から右に流れています
仕掛けは全遊動沈めとして、竿2〜3本先に投入してみると、風と潮の流れによりあっさり右手前に寄って来てしまいます
少し釣りにくい状況ですが、仕掛けを少し重くした上で投入点をやや左前方にして、仕掛けが流される間になんとか沈んでボトムが取れる様にしていきます
そして仕掛けの調整を終えた後は、気長にコマセと仕掛けの投入を繰り返して魚が寄るのを待ちます
しばらくそうしていると風が更に強くなり、仕掛けは何とか沈んでくれるものの、道糸が風に吹かれてアタリを取るのが困難な状況になってきます
仕掛けとコマセの同調さえ取れていれば、きっとチャンスは来るはず
と思いつつ、しばらく流した仕掛けを回収しようとすると、グッっとした重みを感じます
もしかして根掛かりかな
と思い、竿を立ててみると
ゴンゴン
とした反応が返ってきます
居食いしていたのか
と思い、慌ててファイトに入りましたが竿を立てて魚の引きを止めようとしたところで
ピュン
と針が外れ仕掛けが飛んできてしまいます
居食いしていたからか、掛かりが浅かったか
と、残念に思いつつも、魚が寄っていることに気を良くしてコマセと仕掛けの投入を続けます
が、その後が続かず、ボラがポンポン跳ねるのを眺めるだけの時間が流れます
まさか、さっきのアタリがファーストチャンスでラストチャンスだったのか
と思い始めた頃に、ボラの群れが仕掛けの近くを通ったタイミングで道糸が
ススｯ
と右に動きます
雰囲気的にどうにもボラっぽい気がしましたが、エイやっと竿を立ててアワセを入れてみると
ググッ
とした反応と共に重い魚の引きを感じます
少し左右に走る引きをするため、更にボラっぽい雰囲気を感じつつ、やや雑に寄せてくると、竿下に寄って来た魚が水面に浮いてきます
きっとボラだろうな
と思いつつ浮いて来た魚を見てみると、想像に反して黒い鱗の平らな魚の姿が目に入ります
あれ、チヌだったか
と喜びつつ、そこまで強引な寄せをしていたところ、方向転換して慎重に寄せに掛かります
強引に竿下まで寄せたためまだ元気がある魚でしたが、しばらく竿を立てて魚を弱らせてから慎重にタモ入れをして
釣れた魚を計測してみると、46cmの
ノッコミっぽいスタイルのチヌでした
その後も追加に期待してコマセと仕掛けを投げ続けましたが、残念ながら後が続くことはないままコマセも尽きてしまったため、とりあえずチヌの顔が見れたことに満足して、この日は納竿として帰路に着いたのでした