1月の後半と2月の頭の週末、寒波到来で雪もチラつく愛知県ですが、寒さにめげずに魚を求めて知多半島に釣りに出掛けてみました
まずは1月末の週末、先の初釣りでは完敗で魚の顔を見ることができなかったため、今回はコマセを撒いて魚を寄せるフカセ釣りで、今年の初釣果を目指して知多半島の堤防に車を走らせます
時間帯は満潮直前の朝マズメ、幸運にも風が弱い日だったため、空気は冷たく冷え込んでいますが、フカセ釣りをするには丁度良い状況です
水面を見ると、冬の透け透けの水質ではなく、うっすらと濁りが入っています
日が登れば気温も水温も上がりそうだし、これはもしかして期待できるのでは
と思いつつコマセを混ぜてタックルの準備を進めます
ちなみに、今回は全遊動沈め釣りではなく、ウキを浮かべた釣りで臨みます
使用するウキは、今回初めて使用する釣研のツインフォースRタナ3B、いわゆる水中ウキです
普段は二枚潮対策として沈めウキを使ってラインでアタリを取るのですが、今回は二枚潮を水中ウキで対応してみようと思います
ポイントの状況を見ると、潮は堤防に沿って右手から左手沖方向に流れており、風が吹いていないこともあってか、それ程強烈な二枚潮ではありません
そして、タナを底トントンに調整してコマセを撒き、まずはオキアミから投入していきます
すると、潮も風もそれ程強くない状況下での3Bということで、スルスルとウキ止めまで仕掛けが落ちていきます
ウキの浮力はチヌ針2号にオキアミ、G7相当のサルカンを付け、ガンダマ無しの状態でシブシブの浮力に調整されています
視認性については、逆光の中ではありましたが、サングラスを掛ければ竿3〜4本先でもウキを視認することができました
ただ、付餌がオキアミであればちょうど良い浮力で問題ないのですが、付餌を練り餌にした場合、目立たせるために少し大きめの練り餌にした途端、ウキが沈んでいってしまいます
針のサイズピッタリくらいの大きさの練り餌であればなんとかウキの浮力が保ってくれるのですが、その微調整が少し面倒に感じてしまいます
ハリスを這わせてしまうのであれば問題ないのですが、私がウキを浮かせる釣りをするのは、ボトムが荒くてハリスを這わせると根掛かりする場合を想定しているため、練り餌を使う場合は浮力に気を使うのはデメリットと感じてしまいます
また、ガンダマ無しでシブシブの状況であるため、口オモリのガンダマを打つとウキが沈んでしまうので追加のガンダマが打てず、流れが強めのポイントでは付餌が浮いてしまわないかと気になってしまいます
そんなこんなでツインフォースRタナの使い勝手を確認していましたが、肝心の魚の反応は全くないまま時間だけが過ぎていきます
結局、コマセを使い切るまで5〜6時間ほど頑張ってみましたが、自分も含めて周りで何らかの魚を掛けている釣り人を見かけることなく終わってしまい、初釣りに引き続いてノーバイトノーフィッシュの完敗となってしまったため
やはり厳寒期の釣りは厳しいな
と思いつつ、この日は納竿として帰路に着いたのでした
日を改めて2月の頭、更なる寒気が列島を覆っており、愛知でも雪がパラつく状況です
先のフカセ釣りでコマセを撒いても魚を寄せることができなかったため、今回は何とか魚の顔が見たいと思い、冬の鉄板ポイントと言われる温排水ポイントに釣行してみることにしました
タイミングは午後の昼下がり、陽は高いものの、やや風が吹いており中々の冷え込みです
ポイントにつくと、ケミカルなニオイと共に水面にボコボコと派手に水が湧き出ており、風呂場の様な泡が水面を覆っています
何だか水質がヤバそうな感じだけど、本当にここに魚が居るのかな
と思いつつ仕掛けを準備します
今回の仕掛けは胴付仕掛けで、アオイソメとモエビを付餌に使用して足元を探ることにします
寒い中ですが、足場が良いこともあってか家族連れを含めて釣り人は何人かポイントに入っており、それぞれ、サビキ釣りやチョイなげ、胴付仕掛け等で釣りをしています
しかし、パッと見る限り魚を釣り上げている人は見かけなかったため、少なくとも時合いが来ている雰囲気はありません
まあ、本番は夕マズメかな
と思いつつ仕掛けを垂らして温排水が流れ出る足元を探っていきます
しかし、周りで同じような釣りをして釣れていないのに、自分だけ釣れるハズはなく、アタリのない時間が続きます
温排水ならば、と思ったけど、これは今日も厳しいのかな
と思いつつ歩き回っていると、表層に魚の気配が感じられる場所があったので、仕掛けを垂らして誘いをかけてみると
ククンッ
と、久しぶりの魚の感触をロッドに感じます
サイズは大したことがないけど、何の魚かな
と思いつつ抜きあげてみると
今年のファーストフィッシュの正体はボラの幼魚、いわゆるイナッコでした
まあ、このヤバそうな水質で元気に泳ぎ回る魚はやっぱりボラだよね
と思いつつボラをリリースして、他の魚が釣れないかと仕掛けを垂らしてみましたが、ボラの群れがラインや仕掛けに当たってくる感触はあり、たまにイナッコサイズのボラが掛かってくるものの、他の魚が掛かってくる気配がありません
水面にも見えるレベルのボラの群れがベイトボールのようにぐるぐると泳いでいるのを見ていると、これ以上ここで粘っても他の魚が釣れるような気がしなかったため、ハゼやカレイでも釣れないかとチョイ投げで少し沖を探ってみたりもしましたが、結局ボラ以外釣れることはなく時間が過ぎていき、何事もなく夕マズメも終わってしまいます
暗くなった海を眺めつつ、
温排水も言われるほど甘くはなかったな
それでも、今年初めての魚の顔が見れただけで良しと考えておこうかな
と思いつつ今回は納竿として、帰りの道中で熱いラーメンを食べて体を温め、次は何とかマトモな魚を釣りたいと願いつつ帰路に着いたのでした