近年にしては長めの梅雨でしたが、その終わりを告げる嵐が過ぎ去った後は、入道雲が遠くに見える、いつもの暑い夏がやって来ました
そんな夏の始まりにちょうどよくやって来たオリンピック連休を利用して、一泊二日で静岡県の浜名湖まで釣りキャンプに行ってみることにしました
浜名湖釣行は初めてであったため色々と調べてみたところ、浜名湖は大きな汽水湖という事でチヌ、マゴチ、シーバス等、ルアーフィッシングのターゲットにもなる魚が色々釣れることで有名の様でしたが、今回の浜名湖初釣行では
キャンプ飯で釣った魚を料理して食べる
と言う事も目的としたかったため、ボウズを避けるために餌釣りメインとして、今年のマイブームであるフカセ釣りでのチヌをメインターゲットにして釣行してみることにしました
ちなみに、浜名湖エリアは大きく奥浜名湖と表浜名湖に分かれていますが、奥浜名湖は水深が浅く、日中のフカセ釣りでは遠投が必要なポイントが多いとの事だったため、今回は表浜名湖の足場の良いメジャーポイントに行ってみることにしました
なお、表浜名湖のポイントは流れが速く、下げ潮では釣りにならないと聞いていたため、初日は買い物を済ませた後、昼前に愛知を出て浜名湖に向けて車を走らせ、午後の干潮からの上げ潮を狙って灼熱の太陽の下で竿を出すことにしました
ポイントに到着すると、流石に夏の昼下がりの暑さが厳しい時間帯ということもあってか、釣り人の数はそれ程多くはありません
また、ポイントの状況としては、風はほとんど吹いておらず、水面を見ると夏らしいうっすらとした濁りが入っており、足元には小指程度の縞々模様の小魚の姿が見えます
早速釣り座を決めてコマセを作り仕掛けを流していくと、潮は大きく右から左に流れており、特に30m程度沖のところには目に見える太い流れがあり、うっかり仕掛けが流れに乗ると仕掛けが馴染む前にサラッと流されていきます
この点、岸際に近付くにつれて水深も浅くなり、流れが穏やかになるのですが、竿2本くらい先までの足元には何かが沈んでいる様で、根掛かりでウキごとロストしてしまいます
そんなこんなで試行錯誤しながら仕掛けとコマセの投入場所を竿3本先に定めて打ち返していると、仕掛けが馴染む前にラインが鋭く走り、竿先が引かれるアタリがあります
明らかに仕掛けがボトムに到達する前のタイミングでのアタリだったため少し驚きましたが、何とかベールを返してアワセを入れていきます
掛かった魚はそれ程の重さはありませんが、小気味良い引きで竿先を曲げてくれます
チヌでは無さそうだし、サバでもない、一体何の魚だろうか
と思いつつ寄せてくると





グレとキノコのアクアパッツァの完成です
殻付きのアサリが手に入らず剥身のアサリで妥協したため、スープのコクが少し足りない感じになってしまいましたが、グレのフワッとしてプリッとした身の食感はさっぱりとした白ワインによく合い、ほろ酔い気分で夜を過ごしたのでした
二日目の朝は久しぶりのサーフルアーフィッシングでジグを投げ、夏の太平洋側サーフに群れでやって来るワカシ(静岡ではワカナゴ)を狙ってみることにしました
朝マズメ前のまだ真っ暗な時間帯から波の高めなサーフに立ち、ジグサビキをキャストしてひたすらシャクリ倒しますが、何事もないまま日の出を迎えてしまいます
このままではマズイ
と思い、趣向を変えてシンキングペンシルを使ったスキッピングやドッグウォークで表層のアピール重視で攻めてみると、波が崩れて水面に見えていたルアーが波間に飲み込まれる瞬間に
ググンッ
と言う引きが伝わってきます
ようやく来たか
と思いつつ、ラインが波に揉まれてたわんでしまわないようにゴリ巻きで寄せて来ると、
砂浜にズリ上がって来たのは本命の30cm弱のワカシでした
今日のパターンはコレか
と思い、連続ヒットに期待してルアーをキャストし続けましたが、残念ながらその後ヒットすることはなく日が高くなってしまい、体力が厳しくなって来たため、朝の部は終了として舘山寺温泉で一休みすることにします
そして昼過ぎまで舘山寺温泉でのんびり温泉に浸かって汗を流して気力と体力の回復を待ち、ランチで浜名湖名物の鰻の白焼きを食べて
更に気力と体力を戻したところで、再び灼熱の釣り場に向かいます
朝の部に続いて二日目の昼の部の釣りは、昨日のリベンジを果たすため、フカセ釣りでのチヌに再チャレンジしてみました
ポイントは超メジャーな釣り公園、タイミングは上げ潮、風はほとんどなく、水の濁りも昨日と同様のブルーグリーンの夏の海の色でしたが、昨日のポイントよりも足元付近から水深があり、流れの速さがかなり速く、更に流れの向きがかなり頻繁に左右に変わる状況でした
まず様子見で竿2〜3本先にコマセと仕掛けを投げてみると、どちらも激流に飲まれる様にあっという間に流されて行ってしまいます
そのため、流れの影響を少しでも抑えようと思い、投入ポイントを流れが少し緩む足元に近い竿1〜1.5本の辺りに定め、道糸が海面に接しないようにして仕掛けを沈めていきます
また、柄杓で軽く固めたコマセでは沈み切る前にバラけて流されてしまう感じがしたため、コマセは投入前にしっかりとバッカンで固めてから投げ込んでいきます
それでも仕掛けを投入した時の潮の流れ次第では
サーッ
と仕掛けが流されてしまうのですが、何度も投入を繰り返すうちに、潮の流れの強弱が頻繁に変わる事により、流れが早い時、少し緩む時、ヨレが生じて仕掛けがほぼ真っ直ぐに沈む時がある事に気付いてきます
そして、ヨレが生じて仕掛けがほぼ真っ直ぐに沈む時に仕掛けを底まで沈めてじっとラインに注目していると、流れの影響で常にテンションが掛かった状態の道糸が
ククンッ
と引かれて穂先に伝わってくるアタリがあります
ここまで餌は取られる事があっても、魚が針にかかる事がなく、その正体も全くわからない状況だったため
本命のチヌか、それとも餌取りか
と思いつつ竿を立ててアワセを入れると
ズシッ
と重さが伝わって来たため
コレは餌取りの小魚では無いはず
チヌであってくれ
と思いつつ竿のしなりで魚を浮かせていきますが、流れの抵抗もあって中々魚が浮いて来ません
何の魚か分からないまま、焦らないようにじっくりと竿を立てて待っていると、ようやく魚の姿が見えて来て、正体がチヌだと判明します
引きの割にサイズは大したことはなさそうだけど、コイツは逃したくないぞ
と思い、水面にチヌの顔を出させて空気を吸わせようとしますが、水面近くに浮かせると流れに乗って走って潜ると言う動きを何度か繰り返されます
しかし、流石チヌ竿の銀狼と言うべきか、潜られるたびに竿が上手く曲がって衝撃を吸収してくれるため、それ程焦る事なくファイトを継続して魚を浮かせて
サイズは小振りではありますが、ようやくの浜名湖での初チヌGETとなりました
その後、コマセにチヌが寄って来たのか、アワセ切れが1回あったものの、追加で1匹のチヌを追加して
計2匹のチヌを釣ったところでコマセが尽きてしまったため、この日はこれにて納竿として、夏の1泊2日の浜名湖釣行を満喫できた事に満足し、心地良い疲労感の中で帰路に着いたのでした