断続的に長雨が降り続く梅雨真っ盛りの愛知県ですが、週末は大潮で潮回りが良い状況に加えて天気も回復する予報となっていたため、長引く梅雨の湿気による鬱々とした気分を払拭するためにも、開放的な海でチヌを狙ってフカセ釣りで竿を出してみる事にしました
今回は長雨の影響で増水によるゴミの流れ出しが予想されたため、近くに川がない知多半島の堤防をセレクトし、満潮1時間前の朝マズメの時間にポイントに到着しました
海面を見ると薄暗い中でもわかるほどのかなり強い濁りが入っていましたが、海面を漂う海藻等のゴミはそれ程多くなく、また、風も全く吹いておらず、フカセ釣りをするには支障なさそうな様子です
早速コマセを作って竿2本先程度のところに投入してみると、潮は大潮とは思えないほど緩やかに右から左に流れている様子だったため、とりあえず水潮による二枚潮を警戒してウキを沈めて軽めの仕掛けで探っていく事にします
そして、コマセをポンポンと投入していると、何やら水面が賑やかになってきたため、
ここでもまた小鯖が沸いているのかな
と思いましたが、辺りもちょうど明るくなってきたため目を凝らして見ていると、どうやら40程度のボラの群れが寄ってきている様子で、コマセを投入するたびに、池の鯉に餌をやっているかの様な状況になります
ボラは磯竿で掛けると疲れるので勘弁して欲しいなぁ
と思いつつコマセと仕掛けを投入していきますが、今回寄ってきたボラはオキアミに興味がなかったのか、ボラが掛かる事はなかったものの、付餌のオキアミが取られない時間が過ぎていきます
今日は長雨の影響で濁りも強いし、餌を目立たせる必要があるのかもしれないな
と思い、オキアミの場合は2匹付け、練り餌の場合は少し大きめに付けてコマセと共に投入を続けていると、この日は左右にコロコロと流れの向きが変わる不思議な潮回りでしたが、緩やかに左から右に流れていた潮が逆転して右から左に流れ出してしばらく経ったところで、40mほど離れた場所で竿を出していた他のフカセ釣り師の竿が曲がって、どうやらチヌが釣れている様子
これはチヌが回ってきたのかと思い、ラインの動きに集中して仕掛けとコマセを打ち込んでいると、潮の流れに乗って右から左にゆっくり動いていたラインが
スーッ
と沖に動いていきます
これは遂に来たのか
と思い、リールのベールを戻してアワセを入れてみると、
ズシッ
とした重さを感じます
よし乗った
と思い、竿を立てて魚を浮かせにかかったところ、最初は抵抗が弱かったため油断していましたが、足元に来た途端に
ゴンゴン
と首を振って元気の良い粘りを見せてくれます
その後も一度水面まで浮かせたにも関わらず、再度潜られて浮かせ直すなどの状況もありましたが、最後は無事にタモ入れも済ませて
前回と同じくらいのサイズのチヌを釣り上げる事ができました
前回釣ったチヌよりも確実にパワフルな引きだったけどサイズは同じと言うことは、夏が近づいてチヌの活性と体力が上がってきているのかもしれないな
と思いつつ2枚目のチヌを目指してコマセと仕掛けの投入を繰り返しましたが、日が高くなって暑さが厳しくなって来ると共に
先程までは見かけなかった小鯖が餌を取っていく様になり、コマセも尽きたところでこの日は納竿として帰路に着いたのでした