2020年も残すところ約一ヶ月となった先週末、潮回りは微妙な状況でしたが、カレイやチヌに期待して夕まずめから知多半島の岸壁で、ぶっ込み釣りの竿を出してみました

また、ぶっ込み釣りの後にはマイブームのキャンプ飯を作るべく、今回もクッカーやテーブル、チェアを持ち、食材を買い込んでポイントに向かいます

そしてポイントの岸壁に到着してみると、出発時やポイントに向かう途中はあまり感じなかったものの、海には相当なうねりが入っており、風はとんでもない横風の爆風状態になっています

更に、空は晴れているにも関わらず、たまにパラパラと雨のような水が飛んでくるため、
雲もなく晴れているのでにわか雨でもないだろうに、何処から水が飛んでくるんだろうか

と不審に思いつつ準備を進めていると、どうやら堤防に当たった波飛沫が風に舞い上げられて雨の様に降りかかって来ているのだと分かって来ます

一体風速何メートルなんだろうか

と思い、スマホのアプリでポイント付近の風速を確認してみると、何と平均風速12m/sで、瞬間最大風速は16m/sと台風並みの状況になっています

厳しい状況ではありましたが、ポイントはテトラ帯でない平坦な岸壁で、付近にはこの状況の中でも何人かの釣り人が竿を出していたため、私もダメ元で竿を出してみます

しかし、暫く打ち返しを続けましたが、たまに餌が取られている事はあっても緩めたドラグを鳴らすようなアタリが無いまま時間が過ぎて行き、気が付けば餌のイソメも尽きてしまいました

吹き荒ぶ爆風の中、ブッコミ釣りは全く良い所が無いまま不調に終わり、予定していたキャンプ飯も決行するかどうか迷いましたが、悪条件下でのシングルガスバーナー(SOTOのレギュレーターストーブ フュージョンST-330)の性能を試してみたいと言う思いから、キャンプ飯は予定通り決行する事にしました

そして、場所を移動してテーブルやチェアを組み立てキャンプ飯の準備をして、いざフュージョンST-330を点火してみようとしますが、ガス栓を空けて点火スイッチを何回か押しても一向に着火しません

疑問に思い、更に何度か着火を試みつつフュージョンST-330を観察してみると、バーナーからガスが出る音がしてガスの匂いも漂っており、電圧点火装置からは火花も出ている状況であったため、あまりの強風によりガスが速攻で散らされて、着火装置の火花までガスが届いていないのではないかと推測を立ててみます

そしてその推測に基づき、対応策として風防でバーナーを囲み、軍手を付けた手で軽く蓋をした上で着火スイッチを何度か押してみますが、それでも隙間から風が入り込む様で、中々着火には至りません

そこで、ガスが出ている事は確認出来ていたので、そのガスに直接火を付ける為、メタルマッチで直接火花を飛ばしてみる事にします

これで火が付かなかったらもうお手上げなので、何とか点火して欲しいところだなぁ

と、祈りつつメタルマッチの火花をバーナーに向かって何度か飛ばすと、
ボッ

と言う音と共にバーナーに火が灯ります

その後も強風で火が消えてしまわないか心配だった為少し様子を見ていましたが、フュージョンST-330のすり鉢型のバーナー口と、用意した小型のアルミ風防板のお陰で火は消える様子も無く燃え盛っています

こうして取り敢えず最大の懸念であった火元の確保が出来たため、ようやく安心して調理の準備を進めていきます

ちなみに今回のキャンプ飯は、フライパンでの焼き&煮込み料理として鶏肉のトマト煮、クッカーでの汁物料理としてパックおでん、最後に前回のキャンプ飯で気に入ったデザートのぜんざいを今回も作っていくことにします

先ずは鶏肉のトマト煮の材料としてジャガイモの皮を剥きつつ、エバニューのULフライパンにオリーブオイルを垂らしてニンニクを炒めて香りを付け、皮からじっくりと鶏肉を炒めていきます

その後にカットしたジャガイモとキノコを炒めて、ある程度火が入ったところでトマトピューレを投入し、味を整えつつ煮込んでいくと、
本日のメインディッシュ、鶏肉のトマト煮が完成します

爆風下のため火力調整が心配でしたが、フライパンも焦げ付く事なく、鶏肉やジャガイモにはしっかりと火が入っており、中々悪くない出来の一品となりました

そしてその後は
クッカーで温めたおでんを食べて体も温めて、
そんなこんなで今回の釣行&キャンプ飯では、残念ながら釣果は出なかったものの、かなりの強風下でもフュージョンST-330で調理が出来ることが分かったのは良い経験が出来たと思っています

そして今回の経験により、正直、雨さえ降らなければ結構な悪条件下であってもアウトドア調理が楽しめる事が分かったため、今後は更に小道具を揃えつつ経験を積み、釣り+αのアウトドアでの楽しみ方を模索していってみようと思っています
