夏の殺人的な暑さも収まり、朝夕は涼しくなりつつある仲秋の候、そろそろキスの型も良い感じに上がって来ているのではないかと思い、9月の連休を利用して知多半島に投げ釣りに出かけてみる事にしました
ワタリガニはネットで調べつつ下処理をして、出汁をカニ鍋に
身を卵とじチーズリゾットにして
ハゼとアジ、キスは山芋とシイタケ、白ネギを添えた唐揚げにして
今回は知多半島のポイント開拓も兼ねて、初場所の漁港堤防とサーフを巡りつつキスの姿を追い求めていくスタイルで釣行してみました
そしてルアーフィッシングではなくキス釣りという事で、この日はのんびりと道中の釣具屋でエサと仕掛けを買い求め、日の出から少し経ったタイミングで最初のポイントに到着します
到着した堤防の付け根辺りではファミリーがちょい投げでハゼを釣っており、その風景もまた秋の訪れを感じさせてくれます
そして、私がポイントに到着した時には既に晴れていましたが、朝マズメには軽く小雨が降っていた事もあってか、お目当ての堤防は先端が空いており、早速タックルをセッティングしていきます
タイミングとしてはちょうど満潮になる直前で、前日夜から朝マズメまで降ったり止んだりしていた雨のおかげか、海にはやや濁りが入っています
この濁りはチヌやシーバスには良さそうだけど、キスにはちょっと微妙な気もするな
と思いつつ、第一投をキャストしてサビいて来ますが、残念ながらの空振り
まあ、まだ一投目だし。。。
と思いながら、方向を変えつつキャストしていきますが、穂先に伝わるアタリはありません
嫌な予感が増していきますが、もう少し粘ってみようと思い、堤防の足元付近まで丁寧に探っていると、
グッ
と来る海藻の様な感触が伝わってきます
足元の敷石に引っかかっちゃったかな
と思いつつ、竿を煽って勢いよく巻き上げてみると
ブルーの発色が鮮やかなワタリガニ(タイワンガザミ)が掛かっていました
これまでにも投げ釣りやサーフルアーフィッシングでワタリガニが釣れた事はあったものの、何となく下処理が面倒な気がしたため全て外道としてリリースしていたのですが、今回はボウズの可能性をヒシヒシと感じ始めていたところなので、初めてキープの判断をしてみます
カニは捌いた事が無いから、家に帰ったら捌き方を調べなきゃなぁ
と思いつつサビいていると
ククンッ
と、僅かなアタリを感じます
今のアタリは気のせいじゃないよね
と、不安になりながら仕掛けを回収してみると、
ゼンメ(ヒイラギ)が一荷で掛かっていました
エサ取りすら居ないかと思っていたけど、キミ達居たのね
と思いつつ、グーグー鳴くゼンメをリリースして本命のキスを狙っていきますが、その後もアタリは少なく、稀に当たってもゼンメが掛かるだけだったので場所を移動することにします
次のポイントはテトラ帯で、水面を見るとボラと思き魚影がウヨウヨしているほか、たまに正体不明の小魚も跳ねており、先ほどのポイントよりも魚影が濃さそうな雰囲気があります
早速竿を伸ばしてキャスティングしていると、テトラの際の辺りで
ココンッ
と言うアタリががあります
随分近場に居たけど、何の魚かな
と思いつつ抜き上げると
15cm程度の小アジが掛かっていました
その後も、再度ワタリガニ(タイワンガザミ)が釣れた他、
チビセイゴやゼンメが竿を引いてくれますが、相変わらず本命のキスのアタリが無いため、魚影の濃さに後ろ髪を引かれつつも場所を移動することにします
次に訪れたのは見るからに遠浅で穏やかなサーフです
意外と浅瀬にキスが群れたりしていないかな
と思いつつも、堤防とは違って広々と竿を振り回せるサーフという事で、運動がてらに色々なキャスティングフォームを試してフルキャストを繰り返して遊んでみます
この場所もボラが遠くに跳ねているけど、キスのアタリはないなぁ
と思いつつ、最早キャスティング練習の様な気持ちで竿を振っていると、
コンッ
と言う、微妙なアタリらしきものを感じます
漸く生命反応があったぞ
と思いつつ、慎重に仕掛けを寄せてくると
波打際から本日の本命のキスが姿を現します
ピンギスではあるものの、1匹いると言う事は他にも群が居るのかな
と期待しつつ、ピンギスをリリースし、気合いを入れてサーフを歩きながらキャストを繰り返しますが、後が全く続きません
ここはキスが居るのかもしれないけど、群れが薄すぎるな
と言う事で、次のポイントに移動していきます
次のポイントは普通の漁港の堤防ですが、日が高くなるにつれて風が強くなってきており、堤防の外向きに投げるのは厳しい状況です
そこで港内の足元、堤防の敷石の切れ目あたりに仕掛けを入れて探ってみると
あっさりとハゼが釣れてきます
その後も同様に探っていくと
調子良くハゼが釣れて来ます
ハゼも唐揚げにすると中々美味しい魚なので、
今日はキスじゃなくてハゼ狙いに変えた方が良いのかもしれないな
と思いつつ、強風の中であちこちをさぐって数匹のハゼを追加しましたが、干潮の時間が近づき潮の動きが緩んできたためか、アタリが止まってしまいます
と言う事で、一旦釣りを切り上げて昼食を食べ、しばらくのんびりと休憩して潮がしっかり動き始めた頃に次のポイントに向かいます
次のポイントも足場の良い堤防ですが、相変わらず風が強く吹いており、遠投が難しい状況です
とりあえず適当な力で投げて付近を探ると、早速ハゼが釣れて来たので、
ここもやっぱりハゼばかりでキスは居ないのかな
と思いつつキャストを繰り返していると、潮が満ち、日が傾いて来た頃に
ククンッ
と明らかにキスと思われるアタリがあります
追い食いに期待しつつゆっくりサビキながら寄せてくると
大したサイズではないものの、何とか食べられそうなサイズのキスが掛かっていました
群れがやって来たのか、その後にパタパタッと立て続けにキスが釣れて来ましたが、暫くすると
釣れていたキスが突然ゼンメに変わってしまいます
その後もキスが居なくなりゼンメしか釣れなくなってしまい、辺りも薄暗くなって来たため、この日はこれにて納竿として帰路に着いたのでした
ちなみに、今回の釣果は
全て美味しくいただくことが出来ました