前回のブログ記事で、ニューロッドのシマノNESSA ci4 MH+を購入して、既に試し振りも済ませている旨書きましたが、5〜6回程度の釣行ではありますが、堤防やサーフで使用して大小の魚を掛けることが出来たので、まずはファーストインプレッションと言うか、少し使ってみた感想を書いてみようと思います
津市堤防編

ちなみに、今回のブログ記事における釣行時期は12月上〜中旬の初冬のシーズンの話になります



NESSA ci4 MH+を購入したのは、同MMHで使えるルアーよりもヘビーウェイトのルアーを使って、40〜60cm程度の中型青物を主導権を取られる事なく安定して釣り上げる事が主な目的だったため、その性能テストの為にどの様なポイントに行こうか迷いましたが、とりあえず身近で青物の回遊の可能性がありそうな津市の堤防に何度か行って、まずは魚を掛けてみる事にしました

混雑を覚悟で日の出前にポイントに到着したところ、この日が平日であった事と青物フィーバーがひと段落したためか、堤防全体で2〜3人程度しか釣り人の姿は見られません

また、朝マズメの時間に入り空が薄明るくなって来ましたが、ベイトの気配が無くて鳥山もナブラも一向に発生せず、一時の青物フィーバー最盛期からすると、とても魚が回っている様には思われない状況です

これは、入るポイント選択を誤ったかな

と思いましたが、朝マズメのタイミングを移動に充てる程の決断は出来ず、とりあえずNESSA BB MMHではロッドのパワー不足でキャスト性能を活かす事ができなかったヘビーシンキングペンシル、
NESSA MMHではキャストの際にベリーが曲がりすぎて飛距離が伸びず、これまで出番のなかった40gクラスのヘビーシンキングペンシルでしたが、MH+ではロッドが程よくしなって気持ち良く飛んでいきます

特にモンスターショットの飛行姿勢が素晴らしく、空中でクルクル回る様なミスキャストもなく本当にメタルジグの様に安定してかっ飛んで行きます

この飛距離が安定して出せるならサーフでも使い込んでみる価値があるかもしれないな

と思いつつ、かっ飛び棒とモンスターショットを使って、早巻き、ワンピッチジャーク、リフトアンドフォール、ストップアンドゴー、スキッピング等々、対青物用シンキングペンシルとして求められる一通りのアクションを試してルアーの性能を試していると、
モゾッ
と言うバイトがあった後に魚が反転した様な感触があり、直後から凄まじい勢いでラインが出されていきます

ドラグは緩めて無かった筈だが、一体何が掛かったんだ

と慌てる間にもドラグは鳴り続けて横方向にラインが出されていくので、更にドラグを締めてロッドとライン(PE1.5号ではありますが)のパワーを信じて魚の走りを止めにかかります

が、ロッドを立てて耐えようとすると、ちょっと危険な角度までロッドが曲がり、かなり締めた筈のドラグが更に出されていきます

これはヤバイ奴が掛かった様だけど、何とか獲りたい

と思い、何とかファーストランを耐えたところで魚を怒らせない様に徐々に寄せにかかります

そして少し寄って来たかと思ったところで、今度は今までとは逆方向に魚が突然走り出します

そっちはテトラがヤバイから勘弁してくれ

と思いつつも、ニューロッドで初めて掛けた魚であり、ロッドの限界もまだ良くわからなかったため、
魚の走りは止めたいけど、初回釣行でいきなりロッドをへし折るなんて事はどうしても避けたい

と言う気持ちで、テトラ上を移動して魚が疲れて止まるまでロッドの曲がりとドラグを鳴らして耐え、何とか走りが止まったところで徐々に寄せにかかります

そして、何とか無事にラインの色から判断して残り10数mの所まで寄せて来れたので、いよいよ取り込みの事を考えますが、左右を見回しても近くに人はおらず、自力でタモ入れするしかありません

そして、場所が7〜8m先までテトラが沈んでいるテトラ帯なので、何とかして魚を急浮上させてから足元まで寄せる必要があった為、とりあえず竿を立ててロッドのパワーで魚を浮かせようとしますが、魚はかなりの重さがあり、浮いて来ないまま徐々に寄って来てしまいます

このままではマズイ、テトラにラインが擦れてしまう

とは思うものの、何とか魚を浮かせようとしても未だ魚の抵抗があり、ロッドを立てて浮かせようとすると魚は下に潜って行こうとし、結果として魚は浮いて来ないままロッドを立てた分だけ足元に寄って来てしまいます

今思えば、この時点で一度リールのベールを返して魚を沖に出す方策もあったかと思うのですが、この時は走りまくった末に何とか寄せた魚をロッドで浮かせる事ばかり念頭にあり、魚を沖に出して仕切り直すと言う選択肢を失念していました

その結果、魚は浮いてくる事なく足元数m先まで寄ってしまい、時折沈みテトラにラインが擦れる感触が伝わって来ます

こうなったら一か八かで強引にやってみるしかない

と思い、ドラグを更に締めてロッドを両手で持って強引なポンピングで魚を浮かせにかかったところ、ラインがテトラに擦れつつも、水面に巨大な魚体が見えて来ます

浮いて来た魚を見て思ったのは、
デカイ

間違いなく80cm以上はありそうだけど、コイツを一人でタモ入れ出来るのか

と言う事でした

そして、片手でタモを持ってタモの柄を伸ばそうとしたところで、魚が最後の抵抗とばかりに急反転して底に潜って行きます

そこにはテトラが沈んでおり、
ヤバイ

と思った時には既に遅く、一瞬ロッドが弓なりになった後、張り詰めていたテンションがフッと軽くなってしまいます

魚をバラした後は少し放心状態でしたが、もしかしたらまだ魚が回遊しているかと思い、ラインシステムを組み直してキャストを続けてみましたが、海には相変わらずベイトの気配は無く、魚からの反応も無いまま時間だけが過ぎていき、結局何事も無いまま納竿の時間となり、後髪を引かれつつこの日は帰路に着いたにでした

ちなみに、帰り際に堤防にいた釣り人と話をしたところ、どうやらこの日は釣行した堤防にブリの回遊があった様で、2〜3人いた釣り人のうち一人が90cmくらいのブリを釣り上げていました

さて、ではここからはブリクラスの魚を掛けて感じたNESSA ci4 MH+の感想ですが、一言で言うと、
やはりこのロッドはサーフロッドだ
と言う事です

体感したロッドのパワーとしては、ブリの走りを止めることは出来ずとも耐えることができ、そして足元まで寄せて来ることもできる程度はあります

正直、この性能があれば大概の魚は獲れると思いますが、ベリーがやや曲がりやすいため、バットのパワーをフルで活かしてブリクラスの重い魚を浮かせるには結構強引なやり取りが必要となり、根が沈んでいる磯場や7〜8m先までテトラが沈んでいる様なテトラ帯の場合には相当気を使うやり取りが必要になってくると思います

つまり、サーフであればブリでも十分獲れるロッドだと思いますが、磯場等まで行って本気でブリクラスの魚を狙うのであれば、やはり多少タックルの重量が上がったとしてもショアジギングロッドを使用するのをオススメする、と言うのが私のファーストインプレッションと言ったところでしょうか

ただ、ロッドにはそれぞれ対象とする魚のクラスがあり、適正なクラスの魚であれば、普通はロッドを立てて魚を寄せていれば自然と魚も浮いてくるハズなので、次回はこのロッドの適性範囲内の50〜60cm程度の魚を掛けた時の話を元に感想を書いてみようと思います
