先週に新ロッドの18ディアルーナ 90Lと新リールの18エクスセンスCl4+3000MHGと言う二つの道具を購入してから、週末の夜に二度ほど近場の津市のポイントにルアーを投げに行ってきました

先ずは1日目、タイミングは日没後、潮は大潮からの下げという事で、バチ抜けパターンを期待しての釣行になります

ポイントに到着すると、水面にボイルは見られず、また、バチの姿も目視出来ませんが、下げの流れがしっかり出ています

早速、バチパターンと目星をつけてマニックやスタッガリングスイマー、feelにエリア10等をキャストしていきますが、バイトが2回あっただけでヒットには至らないままスタッガリングスイマーを1個ロスト

付近を観察していると、水面を割るボイルはほとんど無いものの、たまに思い出した様に
チャポン
と音がするので魚は居る様子です
またボラと思しき魚の群れが水面に引き波を立てながら泳いでいるのが確認できます

魚っ気はあるし流れも出ているけど、何を投げてもバイトは殆ど無いし、入ってきているシーバスの数が少ないのかなぁ

と思い、この日はサイズはともかく新タックルで一匹でも良いのでシーバスを釣っておきたかったので、セイゴがよくいるポイントに移動してみる事にします

先行者が居たので荒れているかと思いましたが、ルアーをキャストしてドリフトさせていくと
ククンッ

と言う軽いバイトがあり、リールを巻くと水面を滑る様にやってきたのは
予想通りのセイゴサイズのシーバスでした

その後も2〜3投ごとにバイトがありますが、
掛かってくるのはやはりセイゴちゃんオンリー

流石にこのサイズの魚は(トリプルクロス黒鯛ならばともかく)、ディアルーナ 90Lでは引きもそれ程楽しめず、4〜5匹も釣れば飽きてきたので、
まあ、エクスセンスCl4+でのドリフト時におけるリーリングの感覚も少し掴みかけてきた様な気がするし、とりあえず新タックルのウロコ付けは出来たから良しとするかな

と思いつつ、この日は帰路に着いたのでした

そして2日目、この日は大潮満潮の潮止まり付近で夕マヅメのタイミングで津市のポイントに入りました

まだ日が暮れていなかったので、バイブレーションでのリアクションバイトに期待しつつ、ルアーをキャストして早まきで付近を探っていると、足元付近で5mmも無い様なサイズのマイクロベイトの小さな群れがルアーに驚いて、まるで細かな波が立てる水飛沫の様に水面を跳ねるのが目に付きます

しばらくして日が暮れてくると、付近で単発ボイルがたまに発生する様になってきたので、水面付近をマニックフィッシュやレイジースリム等の細身の小型ルアーで探ってみますが、反応はありません

マイクロベイトに付いていると思しきシーバスはいるみたいだけど、喰わないなぁ

と思いつつ、試行錯誤してみましたが、完全に日が暮れると共に単発ボイルも消えてしまいます

しかし、次第に下げの流れがはっきりしてきたため、気持ちを切り替えてシンキングペンシルのドリフトでシーバスの回遊が来るのを粘る事にして、ルアーをキャストし続けます

陸っぱりでのシーバスフィッシングのスタイルとしては、ランガンで移動しつつ活性の高い魚を探していくスタイルと、見込みのありそうなポイントで時合いや魚の回遊を待つと言う主に二つスタイルが中心だと思いますが、回遊待ちスタイルにはある程度の「自分の読みを信じる心」と言ったものが必要になってくると思っています

今はシーバスが居なくても、このポイントでこの潮回りならきっと回遊があって時合いがくるハズ

このルアーなら魚が回遊して来てくれさえすればきっと食ってくるハズ

と言った、ポイントやルアー、潮回りにルアー操作等に対するある程度の信頼があればこそ、同じ場所でバイトのない中、延々とルアーをキャストし続ける事が出来るのではないかと思います

この日も、しばらくシーバスからのバイトが無いままルアーをキャストしていましたが、
今日のポイントの状況を鑑みて、表層付近をシンペンで探っていればきっと食ってくれるハズ

と信じてルアーをローテーションしつつキャストしていると、少し横の方でキャストしていたアングラーにシーバスがヒット

いよいよシーバスが回って来たのかな

と思い、期待しながらリーリングしていると、
ググンッ

と言うバイトがあり、緩めていたドラグから音が鳴り出します

その後、ドラグを締めてリールを巻き始めると、ややドラグを締め過ぎたせいか、魚が流れに乗って底に突っ込んだ時に
ビンッ
と、フックが一本外れる感触があって内心ハラハラする場面もありましたが、何とかバラさずに寄せてくると
42cm程度のシーバスが姿を見せてくれました

ようやく時合い到来かな

と思いつつ、再びキャストを続けると、バイトはあるもののフッキングが決まらなかったり、ヒット後にフッキングが甘くてフックが外れてしまったりと、中々キャッチには至りません

そして、群れが去って行ってしまったのか、バイトも無くなってしまいます

そして、下げ潮が進んで潮の流れの位置が少し変わって来たので、それに合わせてキャストの方向やルアーを引いてくるコースを試行錯誤していると、
ココンッ
と言う軽いバイトの後に、強めの引きが来てドラグが
ジジジジッ

となり出します

バイトの感覚からすると40cm程度のシーバスかと油断していましたが、引きの重さからして結構良いサイズだと思われる久しぶりの感触に、思わず
またボラのスレがかりじゃ無いだろうな

との疑念を抱いたりもしましたが、魚が突っ込んだ時のロッドの曲がり方や、ドラグのスムーズな出方にある程度の満足感を抱きつつ魚を寄せてくると
上がって来たのは、想像よりも大きかった67cm程度のシーバスでした

あと2〜3cmで70だったか〜

と、大台の70cmにあと一歩及ばなかった事をやや残念にも思いましたが、久し振りの60オーバーに嬉しさがこみ上げてきます

そして、
このサイズの群れが来たならとても嬉しいところだが

と思ってキャストを繰り返しましたが、その後に40cm弱の小振りなシーバスが釣れたものの、以降バイトが無くなってしまいます

そして改めて周りを見てみると、気がつけば潮位もかなり下がっており、潮の流れも緩やかになって来ていたため、この日は久し振りの60オーバーのシーバスが釣れた事に満足しつつ、帰路に着くことにしたのでした

と言うことで、2日間に渡って18ディアルーナ 90Lと18エクスセンスCl4+3000MHGのセットで新タックルを試してきましたが、ちょうど良く小物から大物まで釣ることが出来たので、そこで得られた感想をファーストインプレッションとして書いてみようと思います

まず個人的な考えですが、自分がロッドとリールに対して求める性能は大きく捉えて、①魚をヒットさせるための性能と、②ヒットさせた魚とのファイトのための性能の二つの性能を求めています

魚をヒットさせるための性能とは、適正ウェイト内のルアーのキャストフィールに加えて、繊細なロッドティップや滑らかで軽いリールハンドルの巻心地により、いかに水中のルアーの状況を把握できて、バイトまで持っていけるか、そして得られたバイトをいかにヒットに繋げられるか、と言った性能をイメージしています

この性能が不足してしまうと、水中の流れやルアーの動き、ボトムやストラクチャーへの微妙な接触が分からなくなり、結果として根掛かりが増えたり、魚の居場所をイメージ出来ず、魚が居ないところにルアーを投げ続けてしまうといったことや、折角のバイトをティップが弾いてヒットに至らないといった事に繋がっていくように感じます

ヒットさせた魚とのファイトのための性能とは、魚の突っ込む様な引きに対してロッドが衝撃を吸収して魚を上手くいなしてくれたり、ロッドの反発力で無理なく魚を浮かせる事が出来たり、又は、魚が強く引いた時は滑らかにドラグが出るが魚を寄せていく時は無駄なドラグが出ないと言った性能をイメージしています

この性能が不足してしまうと、魚が底に突っ込まずに水面でエラ洗いを連発したり、ラインが耐えきれずにブレイクしたり、魚を浮かせる事が出来ずに根に潜られたりといった事に繋がっていくように感じます

この二つの性能の観点から新タックルを見てみると、
①魚をヒットさせるための性能
ロッドティップの硬さから、10g前後の軽量シンキングペンシルを操って水中の情報を読み取る性能は高いとは言えませんが、リールハンドルの感覚と併せればある程度の水中の情報を得ることが出来るため、「軽量シンペンでは何をやっているか全く分からない」と言うことはありません

そして、新タックルを更に使い込んでいき、これまでのトリプルクロス黒鯛で積んできた経験を上手く活かせる事が出来れば、軽量シンキングペンシルでも何とか使っていけるのではないかと期待しています

ちなみに、20gのシンキングペンシルを使った際は、キャストフィールも悪くなく、ルアーウェイトにより適度にティップへの加重がかかるため、真っ暗闇の中でもルアーの位置が分かり易く、ドリフトもさせやすい様に感じました

また、ドラグ性能については、ラピッドファイア機能(投げリールのスピードドラグ機能と同じ様なものです)により素早いドラグ調整が出来るため、最初はドラグ緩めでバイトを取り、フックが掛かったら締めていく方法が簡単に取れるため、毎回ドラグを調整しておけば弱いバイトであるセイゴサイズのシーバスでも比較的ヒットまで持ち込み易かった様に思います

(毎回のドラグ調整が面倒といえば面倒ですが
)

②ヒットさせた魚とのファイトのための性能
今回の釣行の感覚では、ティップの硬さの割にベリー部までしっかり曲がり、かつロッド自体に張りがあるため、60cmまでのシーバスであれば主導権を取りつつ、余裕を持って引きを楽しめると感じました

ただ、今回ヒットした67cm程度のシーバスとのファイトでは、一度流れに乗られて走られたシーンがあったのですが、ロッドのパワーだけではその走りを止める事が出来ず、ドラグが魚の走りに応じて上手く働いてくれたから何とかなった様に感じたので、テトラ帯等の根回りのポイントで65cmオーバーのシーバスとファイトする際には、上手くシーバスの動きを誘導してあげなければ一気に根に潜られる可能性が出てきてしまう様に感じました

という事で、ファーストインプレッションの総評としては、この組み合わせのタックルの場合、15〜20g程度のルアーを使用して、釣れるシーバスのアベレージが60cm以下がメインのフィールドであれば、性能を最も発揮できるのではないかと思います

そして、今後のナイトゲームではこの組み合わせのタックルをメインにして使い込んでいってみたいと思いますので、また使い込んでみてから、新たな気付いた事等があれば感想を書いてみたいと思っています
