カレンダー上、木曜が祝日で金曜が平日と言う「後一歩足りない」気持ちになる週末でしたが、良い潮回りが続く週末ということで、前回の釣行に引き続き近場の津市、松阪市にルアーを投げに行って来ました

また、今回の釣行では、現在私がナイトゲームで使用しているロッド、メジャークラフトのトリプルクロス黒鯛モデルのMAXウェイト15gの範囲内で飛距離を出すためのルアーとして購入したシンキングペンシル、シマノのスタッガリングスイマー100の使用感を試してみるのも目的の一つです

元々、トリプルクロス黒鯛はワンダー80をはじめとした10g前後のシンキングペンシルを真っ暗闇の中でもドリフトで使える様になるために購入したロッドですが、時に飛距離不足を感じる事があったため、MAXウェイトギリギリでARーCを搭載したスタッガリングスイマー100を使って見る事にしました

(本当は今のバチシーズンに最適なマニック115が使いたかったのですが、少しだけウェイトオーバーだったのでこちらにしました)
ちなみに、比較対象はトリプルクロス黒鯛モデルで個人的に一番使い易いと思われる10gクラスのシンキングペンシル、ワンダー80となります

早速明るい時間帯に使ってみたところ、キャストフィールは使用ロッドのティップ〜ベリーが柔らかい事もあってか、ARーCルアー独特のウェイト移動がイマイチロッドに乗り切っておらず、気持ち良くキャスト出来るわけではありませんが、それでも飛距離は中々のものでワンダー80よりも確実に遠くに飛んでいきます

アクションについては、ワンダーと同じくルアーの真ん中辺りを支点として頭とお尻を振るタイプで、同じシマノのサーフ用シンキングペンシルの熱砂ドリフトスイマーⅡを思い出します

ただ、ダイワのシンキングペンシルのスイッチヒッターの様に、頭を支点とした振り幅の大きなワイドスラロームではないので、シンキングペンシルの中でもアクションは控えめな部類に入るのではないかと思います

また、結構浮き上がり易い様で、ラインを張らず緩めずでスローにリトリーブすると11gのワンダー80よりもほんの少しだけ下のレンジを引いてくる様な感じになります

この点、津市や松阪市のポイントは潮が下がると結構シャローになる場所が多いこともあり、私の腕ではシンキングペンシルをドリフトさせた際に浮き上がりが良いものでないと結構根掛かりしてしまう事が多いので、とても助かります

そして日没を待って、いざ実釣です

タイミングは3月の大潮で満潮からの下げという事で、目視では確認できませんがベイトはバチを意識して最初からシンキングペンシルをキャストしていく事にします

そして、私としては、魚がいるかどうか確信が持てない中でルアーをキャストし続けるためには
このルアーなら条件に合致すれば魚が反応してくれるはず

と言うルアーに対する一定の信頼感が欲しいため、まずはスタッガリングスイマーで一匹釣ってルアーの信頼度を高めておきたいと思い、最初はスイムチェックで使用していたスタッガリングスイマー100をそのままキャストしていきます

そして、しばらく色々な角度にキャストし、ドリフトの感覚を掴むためにリトリーブ速度を調整してみたりして付近を探っていましたが、一向にバイトがありません

何とか新ルアーでバイトだけでも欲しいところでしたが、バイトが全く無い中で、使い方を掴み切れていない新ルアーを延々とキャストし続ける事が出来る程の忍耐力が無かったため、ここは使い慣れているルアーにチェンジする事にして付近を探っていくことにします

と言っても、ルアーチェンジした途端にバイトがある訳ではありませんが、
やはり、バイトが全くない中でキャストし続けるには、精神的な意味でも、ルアーの操作感でも、過去の実績の有無というものは大きいなぁ

と思いつつキャストを繰り返して魚からの反応を待っていると、
ククンッ
と言う軽いバイトがあり、ベイトでも引っかかったかの様な軽い感触が返って来ます

表層にベイトの気配は無いけど、水面下にイナッコでもいたのかな

と思いつつリールを巻いてくると、手のひらサイズのセイゴが見えて来ます

まさか、今日はこのサイズしか入ってきていないわけじゃ無いよね

と思いつつ魚を抜き上げると、水面から魚を抜き上げた途端にフックアウトして、セイゴはポチャンと水に帰って行きます

気を取り直してしばらく付近をドリフト気味に表層で探っていると、今度は先程よりも強めのバイトがありましたが、残念ながらフックには乗らず

それでも、サイズアップに期待しながら引き続きキャストを続けていると、再びバイトがあり、今度は無事にフッキング

それ程引きが強いわけではありませんが、少なくとも手のひらサイズという事は無いと確信して寄せて来て抜き上げると
上がってきたのは、セイゴサイズではあるものの、ちょっとサイズアップした30cm程度のシーバスでした

そして、とりあえず一匹釣れた事に安心し、何とかスタッガリングスイマー100でも一匹釣りたいと思い、再びルアーをスタッガリングスイマーにチェンジしてキャストを繰り返していると、結構手前の辺りで
ググッ

と明確なバイトがありますが、フッキングせず

スタッガリングスイマーは通常のバチ抜けルアーのフック(#10〜8)よりも大きなフック(#5)が付いているので、一度フッキングしてくれれば、その貫通力からバレる事は少ないと思われるのですが、フッキングしてくれなければ意味はありません

その後も根気よくコースやリトリーブスピードを変えつつキャストし続けますが、バイトは続かないまま次第に潮位も下がっていき、スローに流しているとたまに軽い根掛かりを起こす様になって来たため、ここでスタッガリングスイマーの使用を断念

後は、帰り際に水面に波紋が出ているのを見つけたのでピンでマニックを通して
先程と同じく30cm程度のセイゴサイズのシーバスをヒットさせてこの日は終了としたのでした

そして翌日、今回は何とか潮回りの良い時にスタッガリングスイマーで釣っておきたいという事で、めげずにナイトゲームで釣行してみました

タイミングも前日と同じく大潮の満潮からの下げ、風が結構強めに吹いており、水面が風に吹かれて細かく波立っています

そんな状況だったので、もしバチがベイトだとしても表層には居ないかと思い、まずは魚の居場所を探そうと中層・ボトムを探っていきます

が、一向に魚からの反応はありません

風も強くて急に気温も下がったし、もしかしてここには魚が入ってきていないのかな

と思いつつルアーを回収しようとしたとろで、ピックアップ寸前に
コッ
と言う超ショートバイトらしき感触を感じます

ゴミが当たった様な気もするけど、表層に魚がいるのかな

と思い、スタッガリングスイマー100で探っていると、
ココッ
とショートバイトがあり、魚がフックに乗った感覚が伝わってきます

引きが軽かったので、少し強引に寄せてくると、
掛かっていたのは冬の間に散々見てきたソイちゃんでした

そして、ソイちゃんをリリースした後、スタッガリングスイマーをはじめとしていくつかのルアーでレンジを刻みつつ、頑張って付近を探ってみたものの、以降魚からの反応は無く、また、防寒対策もろくにしていないところでの強風による急な冷え込みに気力も尽きたため、この日は納竿として帰路につく事にしたのでした
