この週末はカレンダー通りの三連休という事で、一回くらいは釣りに行こうかと思っていましたが、一日目には用事があり、二日目には夕方に外を見れば雪が降っており、気が付けば三連休最終日になっていました

しかし、三日目も風が強く、行こうと思っていた河口のポイントでは夕方頃には上流方向からの横の風が7m/秒程度との事

(ちなみに津市、松阪市では時間帯によって風の強弱が大きく変わる事が多いのですが、今日などは昨日の低気圧の影響もあってか特に風が強い様子で、日中は風速8m/秒を超えています
)

ちょっと考え込みましたが、色々とHPや動画で勉強したシンペンの使い方の実践とバチ抜け調査の為に
日が落ちれば多少風が収まってくれるかな

と言う希望のもと、17時から19時までの2時間だけ松阪市の河口で竿を出してみる事にしました

タイミングは中潮満潮からの下げの途中で、水質は概ねクリアですが、少し緑がかった感じの色です。
水深は流心付近の一番深いところで2m弱程度と言った感じで、水底には馬の背になりきらない高さのサンドバーのような起伏がいくつかあり、所々海藻が繁っている砂地です。
また、強風で水面は波立っており、天気は良く、夕まずめまではとても明るかったものの、日が沈むと月は暗く近くに灯りがない為、辺りは真っ暗で竿先のラインすら視認出来ない状況です

という事で、先ずは明るいうちに、表層からマニックフィッシュを投げてドリフトの練習です

マニックフィッシュは浮き上がりやすい事もあってか、スローに巻けるのでアップにキャストしてややダウン方向から手元に戻って来る感じで流せます

(風が弱まったタイミングのみの事ですが
)

が、アップ、クロス、ダウンに投げて巻いても、カラー交換しても反応はありません

まあ、昨日は雪で今日も寒いし、風で水面も波立ってるので表層にはいないのかな

と思いつつ、レンジを下げるために、同じ弱波動の細身シンペンで浮き上がりを抑えつつ少し下を引けるレイジースリム88HVをキャスト

ところが、マニックだとスローリトリーブ(2〜3秒にリール1回転程度)でも余裕で引けるので、流れ(竿先の糸ふけ)を見つつ、「流す」感じで巻けていた様に思いますが、レイジースリムHVで同じ様に巻くと、たまに底を擦って海藻や貝殻が引っかかってきます

そこで、ロストが怖いので底を擦らないギリギリのスピードで一定に引いてくると、斜め45度程度のアップにキャストしてクロス(90度)の位置で手元に戻って来る感じになってしまいます

ここで、
流れに同調させて流す釣り方である「ドリフトメソッド」と、
巻く釣り方の「U字メソッド」
の違いを思い出してみると、やはり今やっているのは「巻く」釣り方であり、とても「流す」釣り方とは思えません

これを「流す」釣り方にするのに一番簡単なのは沈むのが遅いルアー、つまり軽いルアーで浮き上がりを抑えたものを使う事なのだと思います。
しかし、私の行く河口では流心までルアーを届かせるには何処でも飛距離が50〜60mは必要で、その為には私の技量とタックルでは最低でも10g以上のルアー重量が欲しいところです。
レイジースリムHVはスペック上では、ある程度の重量(12g)があって、浮き上がりを抑えてマニックよりも下の層(30〜120cm程度)を引ける、小さくて細身で弱波動(ローリングメインのアクション)なルアーだと思って、中層レンジ攻略のために過去に買ったルアーですが、スローリトリーブではロッドの角度を立てても結構潜るので、MAX水深2m弱程度のシャロー地帯でのドリフトで使うにはちょっと厳しい様に感じます。
特にその様に感じたのは、日が落ちてルアーの位置も、竿先のラインすらも目視できなくなった状態でのドリフトを試してみた時です。
まだラインが見えるならば、ラインのたわみ具合やラインの位置・角度からルアーの位置や状態を把握して、リーリングの速度調整やリフトフォールのロッドアクションで、ある程度は「巻かずに流す」努力ができるのですが、竿先のラインも見えない暗さになると、竿先で僅かに感じる水の抵抗(細身で弱波動のルアーなのでダウンクロスにキャストしなければ本当に微妙な抵抗しか感じません❗️)でしかルアーの位置が把握できないため、経験で得たリーリングの速度(この速さならボトムを擦らない❗️等々)で一定に引いて来るしかできず、どうしてもドリフトメソッドではなくU字メソッドになってしまうのです。
ただ、明るいうちにレイジースリムHVを色々とうまくドリフト出来ないか、リフトフォール等のロッドアクションを試してみた中で、トゥイッチやジャークで結構反応良く左右に軽く飛ぶダートを見せてくれた他、ダートの後のフリーフォールでローリングしながら水平にフォールするというアクションを目の当たりにして、
レイジースリムHVはドリフトよりもリアクションバイトを狙った使い方の方が良いのかな

(過去に何度か使ってみましたが、ただ引きではまだ何も釣れた事がないので
)

と言う気持ちになりました

ちなみに、暗くなってラインが見えなくなってからはシンペンによるドリフトの練習が難しいと分かったので、普通に手持ちのシンペンやローリングベイト等で中層からボトム付近を一通り探ってみましたが、バチのカケラも見当たらず、また、ボイルもシーバスからの反応もなく、安定のノーバイトノーフィッシュで凍えながら帰路に着いたのでした

ただ、今回の釣行では
① 光量が少ないナイトゲームでシンペンをドリフトで使う為には、表示されたスペックだけをみるのではなく、使うシンペンの性質(どれくらいの流れでどれくらいの速さで巻けばどれくらい潜るのか等)をよ〜く知る必要があること、
② 50〜80cm程度の中層域を弱波動(ウォブリングやワイドスラロームではなくローリングメインで動くもの)でスローに引ける(流せる)90mm未満で10g程度のシンペンを探すこと
と言う、今後の当面の課題が見つかった事は、今後のシンペン攻略の一歩につながるものだったと前向きに考えていこうと思います
