ふねの到着をポートアイランドの埠頭で待った。なけなしの路銀、コカコーラを2号車と一つずつ。ふねがみなとに入ってきた。彼女らはここから鉄道に乗り換えるはずなので、車両出口ではなくて、旅客出口で待機。
・・・・・・・・・・・・・・・出てきた。間違いない。かなり遠くから、そのすがた、嬉しさがこみ上げてくる。走り出して抱きついてしまいそうだった。ゆっくり歩いて落ち着けと何度も自答。・・・・・・・・・・・・・・・・・・このふねに乗っているのかどうかさえ不明だったのに、いま目の前に現れてくれた感激。夜を徹して走ってきた甲斐があった!
>はーい、こっちよ。やった、追いついたんやね。<ふねに託した伝言が通じてたようす、”アサ トウチャクフトウデマツ ユキオ”、何かの理由で船に乗れなかったけど、待っていることは伝わっていた。それから再会を喜んで握手しそれまでのいきさつを話した。ポケットの缶コーヒーを渡して飲み歩きしながらスロープを降りた。天候がすぐれないものの、私の単車に乗りたいと言い出した彼女、仲間たちに手を振り京のお家まで乗せていくことになった。2号車も別に帰ると遠慮して言った。帰りしなとはいえ、みんな気持ちはまだまだ旅の途中であった。
残る距離は100km程度あり、時間にして2~3時間。ちょっと楽しいツーリングが続くことになった。夜を徹して走ったカラダは少し疲弊しているはずなんだけど、楽しい気持ちの方が断然勝っていた。途中、神戸洋菓子クラブでチョコパ、財布の底が気になってきたが、そこはもう最後のガソリン代だけを残しておけばよかった。信号ストップ毎に柔らかいふくらみの感触をひそかに背中で味わう。途半分くらいのところでポツポツ雨が降るのかなと感じるようになってきた。早いめにレインウェア着せようと話をしてみたらまだいいという返事。強く降らないでねと祈りながら。